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たかのてるこさんの「純情ヨーロッパ」を読んで

2025年5月24日、たかのてるこさんの「純情ヨーロッパ」(2023年8月発刊の文庫)を読み終えました。私は、オストメイト(*注)になって、ロードバイクはドクターストップだし、旅行や温泉に行けるほどストーマ(*注)につけたパウチ(*注)のケアには慣れていないので、この私のNOTEは、どの方向に行くべきかまだ考え中です。 今までは、「ロードバイク」「輪行」「旅」「温泉」が主なキーワードだったのですが。
それで「旅」には行けないので本を読んで、「旅」に言った気分だけでも味わいたかったので、そのことでも書きます。

(注)オストメイト、ストーマ、パウチについては、こちらに詳細を書いています。

たかのてるこさんの本は、いままで1冊、「ガンジス川でバタフライ」を読んだことがあるだけでした。この本をたまたまブックオフで見つけたのです。一気読みでした。抱腹絶倒でした
たかのさん、18年務めた会社を辞め、2か月間、安宿に(というか、ある程度のメリハリをつけて)泊まりながら、自分で決めた1か所1タスク、例えば、スペインのアンダルシアの「セビリアでフラメンコな夜を満喫すること」とか、フランスの「ヌーディスト・ビーチの聖地と言われるキャプダグドに行く」とか、「モナコ王国でセレブ御用達スパでヒーリング」とかを回って行くのです。この本では13のタスクがあるのです。
訪問国は、デンマーク、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランス、ポルトガル、スペイン、モナコ王国、イタリアで少し古いですが、2016年の旅のことです。

この本では、単なる紀行文ではなくて、その場所場所での偶然の出会いを通じて「日本の会社や社会」への痛烈な批判、本当のジェンダーのこと、本来のバカンス休暇のこと、宗教のこと等、日ごろの日本の常識を「あれっ」て思わせることがいっぱい書かれています。この本の「旅」はもう11年も前の2014年ですから、ヨーロッパは、今はもっと先に行っているのかも知れませんが。

私がいくつか「あれって」思ったことで付箋をつけた箇所を書きだすと、

・フランスの観光客は年間8000万人!(2016年当時)p.113
・フランスのルルドには「奇跡の泉」と言われる「ルルドの泉」があって体の不自由な人がこの水を飲みに毎年800万人が来る。p.142 p.155
・難が有るから「有難い人生」だと思えるのであって、難がなければ単に「無難な人生」だろう。p.191
・アンダルシア人は、まさに「ノーフラメンコ、ノーライフ」なんだねえ。
・ヌーディストビーチのファミリーゾーンと「ディープなエリア」p.249
・裸でボディペイントを施した人が大勢集う「ワールド・バイク・ライド」なる「全裸自転車イベント」を思い出していた。・・・「自動車を止めて自転車に乗ろう!」というメッセージを掲げたこのエコイベントは参加者が全裸で自転車に乗って街に繰り出すというもの。毎年、春から夏にかけて、パリ、ロンドン、ブリュッセル等世界200以上の都市で大々的に行われているというのだ。p.259
・なぜ、世界中の富裕層がモナコに住みたがるかというと、小国モナコは税金が殆どかからないタックスヘイブンの国。所得税も住民税も相続税も固定資産税もないので、モナコ国外で収入を得ている富豪がこぞってやってくるのだという。p.261
・「モナコ人って、モナコのカジノに入れないんだ!」p.268
・富裕層にギャンブル依存症が多い・・代々連鎖(伝わる)してしまうことが多い。p.281
・ああでも私はこんなふうに、いつでもどこでも行けるんだ!・・考えてみれば、自由を奪われて拘束されていたワケでもないのに、行きたいところがあっても行けなかったなんておかしな話だ。自分を縛っていたのは自分自身だったんだなあとつくづく思う。p.292
・なぜか会社の寮は、1時間半もはなれた埼玉の戸田にあり・・p.295
死を本気で意識すると「このままじゃ死ねん!」と思えるもんな p.312

これを読んで、小さな発見、大きな発見が多くありました。

・ヌーディストビーチのファミリーゾーンと「ディープなエリア」のことはぜひ読んでください。わかります。下ネタが結構多いですが、笑えます。
・モナコの例だと「モナコ人は、カジノには入れない」由で、大阪のIRもやるなら、日本人は入れないとか、それが無理なら、通える近隣の人は入れず、要は必ず宿泊とセットにするのはどうでしょうかね・・
・最後の方の「戸田」ですが、たかのさんも戸田市民だったようです。私も若い頃に4年間、戸田市民でした。かつ同じ大阪出身で。
・私も病気になって、「ルルドの泉」に行きたくなりましたね。「このままじゃ死ねん!」とも思いました。

実は私は中学生の時に、親戚からもらった日記帳に「シオン城」の綺麗な写真があり、この記憶が鮮明にあったので、それを見たいだけで1978年の学生最後の夏休みに、英国に語学学習に行ったついでに、ひとりでロンドンから電車を乗り継ぎ(当時は電車に乗ったままドーバー海峡を渡れた)、ライン川を遡り、スイスの「ローザンヌ」まで行って「シオン城」を見る(だけ!)と言う目的を果たした経験があります。
たかのさんの1か所1タスクと同じです。


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