サメにまみれて
娘はサメが好きだ。
お気に入りの漫画の主人公の女の子が、サメを好きだからと言う理由でサメ好きになったのは小学一年の頃。
ちょうど、コロナ禍真っ只中。
緊急事態宣言が出されていた頃。
ステイホームの日々。
娘のために、図書館でサメ本をあれこれ借りるうちに、気付いたら自分の方が深くサメの世界に入り込んでいた。
借りて来て気に入ったサメ図鑑を買う。読み込む。
何度も読むうちに、誤植を数ヶ所発見する。
このサメ本が少しでも良いものになりますようにと、出版社のHPからメールして誤植を報告する。
ほめられる。サメ界に貢献できたと満足する。
その後も更にしつこく読み返す内に、誤表記と思われる箇所を発見する。
貢献しなきゃと、いそいそ報告する。
「次の版でまとめて訂正しますね」と言ってくれた。
同じ人からって、バレバレだ。 サメ本に幸あれ。
次にしつこく喰い付いたのは
「海洋の覇者シャーク」(日本語吹替版)
サメの世界を美しい映像を紹介してくれるドキュメンタリー作品。
Amazonプライムで見つけた。
ナレーターの前田一世さんの声が、静かに海の中を潜って行く感じと相まってたまらん。
「〜なのだ」「〜のだ」を多用する独特の語り口もたまらん。
〜のだ。〜なのだ。「のだ」にまみれるのが気持ちよくなってくる。
このナレーションを「のだ構文」 と名付ける。勝手に。
狂ったように何度も見る。一人時間がどんどん溶ける。
海洋の覇者シャークを見ながらサメ図鑑と照合して、映像に出てくるサメを全部言えるように鍛える。一人時間は更に溶ける。
今度は、知り合いを色んな種類のサメに当てはめて遊ぶ。
サメになる人と、ならない人が居る事に気付く。
一人遊びが上手になる。
あ。じょうず。
…ジョーズか!!
書いていて気付いた。わざとじゃ無いよ。偶然だよ。許してね。
これも独り言。
こんなふうにして海に深く潜るように過ごしていた。
