借金を抱えたことが、「なぜ働くのか」を教えてくれた
#これからのキャリア
投資の失敗で、借金を抱えている。
金額は今も書けない。その数字だけが、自分より先に読まれてしまう気がするからだ。
毎月、返済のために生活費を切り詰める。それでも、普通に会社員として働き続けている。
正直に言うと、借金を抱えるまで、「なぜ働くのか」を真剣に考えたことがなかった。
給料をもらう。生活する。それだけで十分だと思っていた。
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「働く理由」が、突然具体的になった
借金ができてから、働くことの意味が変わった。
以前は「なんとなく働いている」感覚だった。
でも返済が始まってからは、毎月の給料に「これは返済分、これは生活費」という具体的な内訳がついて回るようになった。
働くことの意味を、抽象的な「将来のため」ではなく、「来月のこの支払いのため」という具体的な単位で考えるようになった。
給料日、明細を開く。返済分を差し引いた残りの金額を見て、その日の夕食を決める。
これは、思っていたよりも大きな変化だった。
働くことが、漠然とした義務ではなく、目の前の課題に対する具体的な行動として意識されるようになった。
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キャリアの「安定」の意味が変わった
借金を抱える前は、キャリアの安定とは「昇進」や「収入アップ」のことだと思っていた。
でも今は、安定の意味が少し変わった。
毎月、決まった収入が入ってくること。その収入で、返済と生活を両立できること。
派手な成長より、まず「崩れないこと」を優先するようになった。
これは後ろ向きな考え方に聞こえるかもしれない。
でも実際にやってみると、「崩れない」という土台があるからこそ、次の一歩を考える余裕が生まれることに気づいた。
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失敗を隠しながら働くことの重さ
借金があることを、職場の誰にも話していない。
休憩室で、何気なく投資の話をしたことがある。
同僚の表情が、一瞬だけ変わった。
「危ないことしてるね」
その一言に、心配なのか呆れなのか、判断がつかなかった。
それ以来、職場では投資の話を一切しなくなった。
失敗を語れない空気の中で働くことは、想像以上にエネルギーを消耗する。
これからのキャリアを考える上で、「失敗を隠しながら働くこと」の負担を、身をもって知った。
だからこそ、いつか自分がチームを率いる立場になった時は、失敗を話しても孤立しない空気を作りたいと思うようになった。
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これからのキャリアについて、今考えていること
借金を抱える前の自分に、今の状況を説明しても、たぶん理解できないと思う。
「なぜ働くのか」なんて、考えたこともなかったから。
でも今は、はっきり言える。
自分は、目の前の返済と生活のために働いている。
それは崇高な目標ではないかもしれない。
でも、具体的で、嘘のない働く理由だと思っている。
これからのキャリアを、大きな夢や成功から考えるのではなく、「今日、何のために働くか」という小さな問いから積み上げていく。
そのやり方で、今のところは十分だと思っている。
これから、もし後輩や部下ができたら、失敗を話しても孤立しない空気だけは、自分の手で作りたい。
それが今の自分にとっての、「これからのキャリア」の輪郭だ。
#これからのキャリア

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