【福井・永平寺】禅をフルで体験できる柏樹関が最高すぎた。
去年のゴールデンウィークの時、日本出張でドイツから一時帰国した私は美味しいごはんとずっと気になっていた宿、そして都会ではできない経験を求めて、富山と福井へ向かった。
富山編はこちら。
2025年、実は福井に3回も行った。「ドイツに住んでいる割によくそんなに行ったな自分」とフッ軽さに感心してしまうのだが、今回は5月に永平寺とお寺の目の前にある、「柏樹関」という禅に興味のある友人におすすめしまくっている宿に泊まった時のことをシェアしたい。
そもそもなぜ永平寺に?
禅や精進料理を調べている中で永平寺のことを知り、お寺に泊まれたりしないかなあなんて考えていたら本当に見つかった。
実際は「お寺に泊まる」ではないものの、お寺の目の前に宿泊し、ウェルカムチェックインならぬウェルカム座禅体験から始まり、夜は精進料理を楽しみながら、早朝(というか真夜中?)からのおつとめ、の流れを超優雅なお宿で体験できるという禅に興味ある人なら贅沢三昧の1日が待っている。
そもそもどうして禅や精進料理に興味を持ったかというと、私が住んでいるドイツ・ベルリンにはヴィーガンやベジタリアンの友人が多く、「精進料理食べたことある?」とめっちゃ聞かれた時期があったから。
聞かれた時に「な、ない。。。Nooo….」と毎回答えているうちに、「そうだ、次日本に一時帰国する時は精進料理を食べ行こう!(脳内でSound of Musicの曲流れ出すやつ、行き先京都じゃないけど)」と思うようになった。
という感じで精進料理が食べられるところを調べていたうちに、「せっかくなら本場で試してみたいな」ということで永平寺行きが決まった。
永平寺・柏樹関に到着
福井駅に着いて駅前のレンタカー屋さんで車を借り、永平寺へ向かった。到着すると新緑の山々が目の前に。


次回行く時は14時のチェックインに着いて、ちゃんと体験もしたい・・・!
ちなみにチェックイン時に朝のおつとめに参加するかどうか出欠が取られる。富山で行った朝のお勤めは6時集合だったので、まあそんなもんだろうと思っていたら、朝の4時5分ロビー集合と言われた。
「4,,,,,4時ですか??」と二度聞、いや三度聞してしまった私はスタッフの方の機嫌を損ねさせてしまった、はたまたとっても厳しいしきたりなのか、「この場で参加すると決めた場合、欠席・遅刻はなしです」と言われた。
10秒くらいの中で「4時5分集合って何時起き?いやいやそんなこと考えてる場合じゃなくてここまで来たんだから参加しないでどうするんだ、いやでも4時?」を数周行き来して、「いきまっっっっっっっ、、、す」と答えた。
答えて部屋に案内された後も「行くって言っちゃったよ、、、」「いやいや、ここまで何しに来たんだ」「いや、にしても朝早すぎだろ」と脳内シャトルランを繰り返したけども、「これ行かなかったら後悔するしな」と自分に言い聞かせた。

モダンな感じで宿泊施設自体もとっても新しかった!

ちなみにチェックインしてからちょっくら仕事があったので、パソコンを開いてしまった(全然マインドフルネスじゃない)。




ベルリンのヴィーガンレストランに修行に来てほしすぎた精進料理
宿に戻って大浴場があったので、夜ご飯の前にお風呂へ。大浴場に入るとすっっっっっごく良い香り(匂いじゃなくて香りっていうべきやつ)が。
仏の道に入る前に、香木っていう名前の通りめっちゃ良い香りのする木をお湯に入れて身を清めるそう。お宿で体験できるのも永平寺と同じ成分・配合のお湯らしい。ちなみにこれを「香湯」というらしい。なんと高貴な名前。
お風呂自体は温泉ではなかったけど、良い香りに包まれて泣きそうになった。そこから本場の精進料理へ。


ちなみにこれめっちゃ美味しかった。追加購入して持って帰りたかったレベル。

日本のこの、小さい小鉢で色々楽しめる食文化、最高。



がんもどきらしい!(がんもどきってそもそも関東の呼び名らしい。知らなかった)


シンプルなのに塩入れたら味に奥行きが出て永遠に食べられるやつ・・・

こういうところの揚げ物&みぞれ餡ってなんでこんなに美味しいんだろ・・・

野菜のお寿司。丸くて可愛い。

ようかんなんていつぶり?!?!
ベルリンのヴィーガンレストランさんたちよ、、ここで一回修行してくれ。ヴィーガンソーセージとか出してる場合じゃないのよ。ただ、こういう野菜が楽しめて、繊細な味が出せるのってやっぱり和食なんだなーと改めて思う。楽しめる土台を作ってくれた先人に感謝。
もうお腹いっぱい、、、そして時は21時。。。朝のお勤めは4時5分ロビー集合って言われたから、朝起きるのは3時40分。。。お腹いっぱいですぐに寝れないし、、、という感じで実際に眠りについたのは10時半だった。
ただ、「朝起きなきゃいけない」というプレッシャーがあるので、せっかくフカフカのベッドではあるものの、ちゃんとした睡眠は取れないので、ご注意を(いや多分私だけ)。
朝ちゃんと起きれて朝のおつとめ参加できた&ガチで行って良かった
無事朝3時40分のアラームに起こされて、起きてそのままロビーへ。ロビーにはかなり大勢の宿泊者の方々が集まっていた。日本の方達は朝4時にもかかわらず、結構目が覚めてそうな人たちがほとんどであったのに対し、海外の人たちはガチで眠そうだった。
真っ暗闇の中、永平寺へ。「防寒をしてきてください」と言われたので、いついかなる時も常備しているカイロをお腹に貼っつけて向かった。5月初旬の福井とはいえ、山の中なので結構冷えるし、貼っていて正解だった。
お寺に着くとまず、日本語話者と英語話者で分かれる。毎日やっているからか、かなりシステマチックでお寺の方もかなり慣れている様子。英語話者の方にはアメリカから修行に来ている方が英語で案内をしていた。グローバルすぎる、永平寺。
日本語話者のグループについていくとホワイトボードが置かれた集会場のようなところに行き、永平寺のお坊さんからの説法の時間が始まった。
まず見習いお坊さんのような二人が説明してくれて、立ち方とか人の話の聞き方など型が決まっているらしく、それに合わせて手を組んだり?していた。
そこからお坊さんによる説法開始だったのだが、彼の話がとってもウィットでユーモアに富んでいて、1年以上経った今でも話し方とか内容をちゃんと覚えている。
まず彼の話し方がとてもカジュアルだったことだ。説法の時間ということで私自身とてもかしこまっていた&寝てしまうのではと危惧していたものの、彼が永平寺に修行僧で来た時のことを話してくれた。その話し方が吉本のコントを聞いているかのような感じで、自分と病院の先生、はたまた同期の修行僧、など一人二役になって話していた。
話の要約としては仏教の教えの一つである「こころ」と「からだ」は切り離せない一つのものであるという「心身一如」を身をもって体験した話、永平寺での1日の過ごし方、全て決まった型があること、その型を整えていくことで心もついてくるということ、その心が伴っていないと体がついてこないこと、を話してくれた。
このお話を聞いてから、心と体のどちらかが追いついていない時、この時に聞いた話を思い出すし、形から入る、という意味でルーティンワークも嫌いじゃなくなった。
それから本堂へいき、朝課(朝のおつとめ)へ。ここで永平寺で修行している100人強のお坊さんたちが一斉に本堂に入ってくる。列の後ろには修行しに入ってきたであろう若手のお坊さんたちが並んでいて、途中、眠そうになっていた。
そんなことを気にせず、お経に集中しろ、という話だが、私はなかなか集中できなかった。同じような音程とリズムの繰り返しの成果、本当に自分でも意味がわからないのだが、途中から私はベルリンのテクノのクラブの中にいるような感覚になってしまった。テクノも同じ音の繰り返しが多いので(あんまテクノ詳しくないのに雑な説明でごめんなさい)、途中から木魚がテクノのあの重低音のドゥスドゥスと重なって、時と場所を超えて一人でベルリンにいる気分になっちゃってちょっとおかしくなって一人で笑ってしまった。全く、本当にお経に集中しろという話なのだけども。
こんな状態から最後くらいちゃんとお経に集中しようと思った矢先、終わってしまった。
朝のお勤めが終わると外は明るくなっていて、永平寺の館内を案内してもらった。普段開いている時間ではないので、参加者だけの特別感満載だった。


とっても優しい朝ごはん
多分今までの人生で一番濃い朝の3時間を過ごした後は宿に戻ってもちろんもう一度仮眠を取り、朝食をいただいた。




あの時意を決して行きます、と言った自分に拍手をしたいし、実際に行って本当に良かった。自分がいかに心身一如になれていないか、朝のお勤めで再認識したので、1年に1回とか定期的にくる必要があるな・・・と思っている。
禅や精進料理に興味がある人、ちょっと違う日常、旅を体験したい人にぜひぜひおすすめしたい。
