ECサイトにブログは必要か?10年更新を続けた私の答え
「ECサイトにブログは必要か?」という質問への私の答えは、「売るためのブログなら必要、書くこと自体が目的のブログなら不要」です。結論から言えば、商品ページだけでは拾えない検索ニーズを受け止める受け皿として、ブログ(お知らせや読み物コンテンツを含む)は自社ECの集客に大きく貢献します。ただし、やみくもに日記を書いても売上にはつながりません。この記事では、あるニッチな専門ジャンルのECを10年以上運営してきた私の経験から、「必要なブログ」と「不要なブログ」の違い、そして何を書けばいいのかを具体的にお伝えします。
ECサイトにブログが必要な3つの理由
まず、ブログが自社ECの集客に効く理由を整理します。
1つ目は、商品ページでは狙えないキーワードを拾えることです。お客様は「商品名」で検索する前に、「選び方」「違い」「使い方」といった悩みで検索します。この段階のお客様と接点を持てるのはブログだけです。
2つ目は、サイト全体の更新性が高まることです。Googleは「動いているサイト」を評価します。商品数が少なくて新商品を頻繁に出せないお店でも、ブログなら更新を積み重ねられます。
3つ目は、専門性の証明になることです。運営者がそのジャンルにどれだけ詳しいかは、商品ページだけでは伝わりません。選び方の解説やよくある失敗談を書けるのは、そのジャンルを本当に知っている人だけです。これがE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の裏付けになり、サイト全体の評価を押し上げます。
不要なのは「売り手都合のブログ」です
一方で、書いても意味のないブログもあります。典型的なのは「スタッフの日常」「本日のランチ」といった、お客様の検索ニーズと無関係な記事です。ファンがすでに大勢いる有名店なら別ですが、これから集客したい中小のECサイトでは、誰にも検索されない記事がいくら増えてもアクセスは増えません。
もう1つ注意したいのは、商品と関係の薄い一般ネタで無理にアクセスを集めることです。仮に読まれても購入につながらず、サイトのテーマもぼやけてしまいます。ブログは「自分のお店の商品を買う可能性のある人が、購入前に検索すること」だけに絞って書くのが原則です。
また、「ブログを別ドメインで作るべきか」という相談もよく受けますが、集客目的ならECサイトと同じドメイン内に置くことを強くおすすめします。ブログが集めた評価と訪問者を、そのまま商品ページに引き渡せるからです。別ドメインにすると、せっかくの記事の評価が本体サイトに還元されません。
何を書けばいいですか?ネタの見つけ方
「書くことがない」と悩む方は多いですが、ネタはお客様の中にあります。私がおすすめする探し方は3つです。
1つ目は、お客様からの質問をそのまま記事にすることです。メールや電話で受けた質問は、他の誰かも検索しています。1つの質問が1本の記事になります。
2つ目は、サーチコンソールの検索クエリを見ることです。すでにサイトが表示されているのに記事がないキーワードは、書けば伸びる可能性が高い狙い目です。
3つ目は、商品ページに書ききれなかった情報を深掘りすることです。素材の話、メンテナンス方法、他商品との比較など、商品ページでは長すぎる内容こそブログの出番です。書いた記事から関連する商品ページへ内部リンクを張れば、記事が集めたお客様を売り場まで案内できます。
私の場合、運営していたECサイトで、お客様から繰り返し受ける質問があることに気づきました。そこで、電話やメールで受けた質問を記録し、それに答える解説コンテンツを商品情報の更新と並行して毎日書き続けました。その結果、広告費ゼロ・SNSなしで月間約5万オーガニックセッションを集め、自然検索だけで全流入の8割を占めるサイトに育ちました。月5万回検索されるビッグキーワードで10年以上1位を守れたのも、商品ページ単体ではなく、こうした解説コンテンツがサイト全体の専門性を支えてくれたからだと考えています。
まとめ:ブログは「検索に答える場所」と考える
ECサイトにブログは必要か。答えは「お客様の検索に答えるブログなら必要」です。日記は不要、宣伝だけの記事も不要。書くべきは、あなたのお客様が購入前に検索している疑問への答えです。週1本でも構いません。お客様の質問に答える記事を積み重ねていけば、ブログは24時間働く営業マンになります。まずは直近でお客様から受けた質問を1つ、記事にするところから始めてみてください。
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