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バルセロナ市公式キャンペーンについて

スペイン・バルセロナ市が、公共空間での迷惑行為抑制を目的として2026年3月14日から展開している公式キャンペーン『恥を知れ』(Shame on You / Poca Vergonya)。このキャンペーンに使用された写真や動画が、私が2013年と2016年に撮影した写真と酷似しているとの指摘を第三者より受けました。3月24日に情報を得てから現在に至るまでの経緯を、このnoteに随時更新しながらできるだけ客観的にまとめていきます。

本件について何らかの違和感を感じた場合は、その内容を他の方とも共有いただければ幸いです。また、現地メディアへのインタビューに応じた際の音声データについて、報道・記事掲載・番組制作等で参照または使用を希望されるメディア関係者の方は、メールまたはインスタグラムよりご連絡ください。


2026年3月14日

バルセロナ市より、公共空間での迷惑行為を抑制するための公式キャンペーン『恥を知れ』(Shame on You / Poca Vergonya)のプレスリリースが発表され、地下鉄、バス、ビルなど市内各所にポスターが掲出された。

© Barcelona City

バルセロナ市公式キャンペーンページ

バルセロナ市のプレスリリース用のページ


3月24日

バルセロナ在住の複数の方から「この広告をご存知ですか?」、「これはシンさんが撮影したんですよね?」といった連絡を受けたことをきっかけに、このキャンペーンの存在を知る。

© 2026 Barcelona City
© 2016 Shin Noguchi
© 2026 Barcelona City  /  © 2016 Shin Noguchi

公開されたビジュアルを確認したところ、構図や被写体の配置、さらに「黄色いスカート」、「白いハイヒール」、「点字ブロック」という特定の色や要素の組み合わせに共通点が見られ、全体として強い類似性を感じた。これらが単なる偶然による一致とは考えにくい点に、大きな違和感を抱いた。

本件が自分が受けた依頼ではないこと、そしてこのことをまったく知らなかったことを伝えたところ、「この街で生まれ育った者として、市の対応を申し訳なく思います。」、「あなたの写真の着想をそのまま用いたように見えるこの広告にとてもショックを受けています。」といった言葉を複数受け取り、写真家としてとても複雑な気持ちになった。

また、キャンペーンの他のビジュアルを確認したところ、他のパターンにも2013年に撮影した自分の写真に類似する要素を含むものも見つかった。

© 2026 Barcelona City  /  © 2013 Shin Noguchi

「スーツ姿の男性」、「ジャケットなし」、「袖をまくる」、「右手に時計」、「単色の壁」、「壁にもたれる」、「影が伸びる」といった複数の要素が重なっており、「黄色いスカート」と同様に共通点がいくつも確認された。


同日午後

「黄色いスカート」の動画をInstagramのリールで公開していたバルセロナ市に対し、制作過程の説明および、自身の写真がコンセプトのベースとなっていた場合の対応について、直接問い合わせを行った。


翌25日午後
一日経ったが市からの回答が得られなかったため、事前に伝えていた通り、自身の写真とキャンペーンビジュアルを対比した内容を、ここまでの記録としてInstagramに投稿し、一般に共有した。

バルセロナ市公式キャンペーン『恥を知れ』。公共空間での迷惑行為を抑制するキャンペーンのために制作された写真と動画 © @barcelona_cat と、2016年に撮影した自分の写真。
このキャンペーンのことは数日前に「シンさんの写真では?」と教えてくれたフォロワーさんの声で知りました。自分の写真と重なる点もあり、当初はAI生成かと思いましたが、映像が存在することから、このキャンペーンのために別途撮影されたものだとわかりました。
自分の写真から着想を得た可能性も考え、数日前にバルセロナ市へ直接メッセージを送りましたが、現時点で返信はありません。記録としてここに残しておきます。気にかけてご連絡くださった皆様、ありがとうございました。

https://www.instagram.com/p/DWTgMOHD_aL/

コメント抜粋

キャンペーン名が「Shame on you(恥を知れ)」だなんて皮肉だ。

自分にも一度あった。ほぼすべての要素を写真からコピーされた……。何も完全にオリジナルではないのは理解しているが、インスピレーション元の写真からほぼすべての要素とアングルをコピーするのは、本当に失望する行為だ。

あなたの方は黄色い四角が「欠けて」いて、それによって彼女がそこから飛び出して人間に変身したように見える……実写写真の方が勝ちだ。

これは多くの有名写真家や、もしかすると自分の写真が使われたことにすら気づかない無名の写真家にも起こることだ。ひどい話だ。

自分も同じことを、スペインのテレビ局に葉の写真でやられたことがある……。

あなたの写真の中にも、アイルランド人写真家エイモン・ドイルのいくつかのシリーズに非常によく似ているものがある。また、マーティン・パーとカルロス・ペレス・シケイラの写真の間にも同様のことが起きているが、彼らのどちらもそれを訴えようとはしなかった。写真においてコピーについて語るのは非常に繊細で、せいぜい類似や偶然の一致といったところだ。著作権が適用されるのは、許可なく他人の写真を直接使用した場合に限られる。今回のケースはそれには当たらないし、あなたの写真はとても興味深いものだ。

これは非常に興味深く、本当に難しい問題を提起している。インスピレーションはどこで終わり、盗用はどこから始まるのか? 絵画や写真にインスパイアされた映画のシーンがあり、映画のシーンにインスパイアされた写真もある。正直なところ、単なる類似性だけでは判断できず、文脈がすべてだと思う。この点については多くの人が意見が分かれるだろうが、確かなことは、直接的な盗用は単純に不誠実だということだ。

あなたの作品が適切なクレジットなしに再現されていると思う。光栄なことでもあるが、スペインの市議会によるものだと考えると非常に残念だ。彼らは非を認め、誤りを認め、インスピレーションの元としてきちんとクレジットすべきだ。

ちょうど今このキャンペーンを見かけて、あなたの写真を思い出した。

残念だ。こうして投稿したのは正しい判断だと思う。程度の差こそあれ、私たちは皆、何かしら奪われてきた。不幸な時代に生きていて、意味が失われつつある。

見るのがつらい。悲しい現実として、AIがオンラインで見つけられるあなたの作品を使ってキャンペーンのムードボードを生成していた可能性もあるし、プロンプトを入力した人間には創造的な参照元の出どころがわからないこともあり得る。何らかの解決があることを願うが、クリエイターにとって公正さが味方してくれるかはわからない。

恥知らずなのは君たちの方だ。アーティストの作品に「過剰にインスパイアされた」キャンペーンをやっておいて、その上で市民に説教しようとしている。今のバルセロナの状況を見れば、恥を知るべきなのは別の連中ではないのか。

私見では、芸術において革新するのは非常に難しい。新たな芸術運動を始めたり、卓越した巨匠となるごく一部の天才を除けば、ほとんどはスタイルやトレンドに従い、参照やアイデアを探し、あるいは他のアーティストへのオマージュを行うに過ぎない。あらゆる写真や絵画、芸術作品を分析すれば、常に過去への参照が見つかる。例えば映画では、『レヴェナント:蘇えりし者』のような最近の作品がタルコフスキーの『ストーカー』のいくつかのシーンを再現している。多くの場合それらの参照は明白だが、単なる偶然の一致ということもある。いずれにせよ、模倣されることはたとえ明示的な言及がなくても賛辞として受け取るべきだ。また、世界中で毎日何百万もの写真が撮られているため、構図や色、テーマが似た画像が見つかるのは比較的容易である。

こんなことが起きてしまって残念だ。デザイナーとして、企業や代理店が「インスピレーション」を言い訳にアーティストの作品を利用しコピーするのを何度も見てきた。アーティストが「視覚的な一致」の被害者になるのは初めてではなく、それ自体は起こり得ることだ。しかしあなたのコンセプトのあまりにも多くの要素を再現するために時間をかけているのを見ると、これは偶然とは思えない。要素が多すぎる:色、衣装、写真の視点、さらには濡れた床まで。業界のアーティストや見る目のある人だけが、これが盗用だと理解するだろう。

そしてその盗用され、奪われたキャンペーンのために、我々の税金からどれだけの金が市役所のコネのある会社に支払われたのかは想像に難くない。

完全に中立的に言うと、これによってあなたのビジネスや職業活動にはどのような影響があるのか?

https://www.instagram.com/p/DWTgMOHD_aL/

3月26日

最初の投稿を見た第三者からの情報提供により、本件の公共事業を受注した広告代理店が判明し連絡を行ったが、現時点まで回答は得られていない。また、自身の投稿から数時間後、市から最初で最後の回答が届いた。

状況を明確にするためにご連絡しております。
この画像は、「Poca vergonya」キャンペーンのために[国名]の写真家[写真家名]が制作したオリジナル作品です。これは、公共空間において避けるべき行動を描写し、都市における他者への敬意を促す一連の写真および映像の一つです。
もし具体的に確認したい点があれば、以下に写真家の連絡先を記載いたしますので、直接ご連絡いただけます。

バルセロナ市からの回答

制作プロセスや広告代理店の関与については言及がなく、問題を写真家個人とのやり取りに委ねる組織としての対応に、組織としての説明が十分に提示されていない印象を受けた。


同日午後

キャンペーンを担当したとされる写真家へメールを送る。過去写真との強い類似性を指摘する声があることを伝え、制作過程において私の写真を参照した事実があるか、明確な回答を求めた。

この問題については、複数の方から私の過去写真との強い類似性を指摘されたことをきっかけに認識しました。その後も多くの反応が寄せられており、一定の関心が集まっている状況です。
特に、壁にもたれかかるスーツ姿の男性の写真と、黄色いスカートのビジュアルについて言及しています。構図、被写体の配置、全体の状況において、私の過去写真と共通する要素が強く感じられます。
そこで確認させてください。これらのビジュアルの制作過程において、私の写真を参照したり、何らかの形でインスピレーション源として使用した事実はありますか。
本件は重大な問題であると考えており、事実関係について明確なご回答を求めます。

写真家へのメール

3月27日午後

一日経過したが、写真家からの返信がなかったため、現状を伝える2度目の投稿を行った。市からは写真家個人と話すよう案内されたが、返信がないこと、また公共キャンペーンにおいてコンセプト立案から撮影までが写真家一人のアイデアのみで完結するとは考えにくい点などを指摘した。

前回の投稿をご覧いただきありがとうございます。本件についての現状をここに記録として残します。
私はバルセロナ市(@barcelona_cat)から一度だけ返信を受け取り、その中で写真家本人に直接連絡するよう案内されました。すでに連絡は行っていますが、現時点で返信はありません。
フォロワーの一人から共有された記事によると、このキャンペーンには広告代理店が関与している可能性があるようです。しかし、私が受け取った返信の中ではその点について明確な言及はありませんでした。「Shame on You」のように市内各所で展開される公共キャンペーンにおいて、コンセプト立案から演出、撮影、映像制作に至るまでのすべてが、一人の写真家のアイデアのみで成り立っているとは考えにくいものです。残念ながら、私の疑問は解消されていません。
このような形で終わることに対する苛立ちを隠すことはできませんが、ここに記録として残します。
引き続き、私の活動へのご支援をいただけましたら幸いです。
《以下、市からのメールの内容を伏せ字とともに公開》

https://www.instagram.com/p/DWY3YnYj0-O/

コメント抜粋

いわゆる“クリエイティブ”をやったのが誰なのかを突き止めるべきだ。これは写真家のアイデアではなく代理店のものだよ。こういう“クリエイティブ”系の代理店の多くがやっていることだ——本物のクリエイターの作品を盗用すること。

似たカットが1つだけなら、偶然だと言い張ることもできるかもしれない(重なりはかなり顕著だけど)。でも再現が1つ以上あるなら、もはやグレーゾーンはない。本当にひどい。彼がいくら報酬を受け取ったのかは知らないけど、あなたにはそれ以上が支払われるべきだと思う。

これがここまで腹立たしいものでなければ、この皮肉はむしろ笑えるレベルだ。“恥を知れ”というテーマのキャンペーンが、ここまで恥知らずにあなたの作品を露骨に盗用しているなんて。少なくとも、あなたがこれらの写真を現実の世界で見つけ出し、自分で撮ったという事実には慰めを見いだせるはずだ。一方でこの偽の“写真家”は、それを演出して再現することしかできなかったのだから……なんて恥知らずな世界なんだろう。

模倣とは、凡庸さが偉大さに対して捧げる最も誠実な賛辞である。」オスカー・ワイルド

彼らはたぶん、あなたに見つからないと思っていたんだろうね。Instagramでクリエイティブな作品を共有しつつ、どうやってコピーから守ればいいのか、私はいつも考えている。だから今は、簡単には真似できないと思える写真しか投稿していない。でも一方で、自分のベスト作品をどうやってプロモーションすればいいの?どう思う?

こんにちはShin、私はバルセロナ出身だけど、彼らがあなたにしたことはまったく正しいとは思わない。市議会がこの件を認識していない可能性もあるし、責任はコミュニケーション代理店にあるのかもしれない。追跡するのは簡単ではないけれど、地元紙によるとこの広告キャンペーンを手がけたのはこの代理店(XXX)だそうだ。自分たちの仕事をあまり公開していないのは不思議だ(他人の作品を自分のものとして扱うのが初めてではないのかもしれない)。ただし、バルセロナ市議会は彼らのクライアントとして掲載されている。

今ちょうどカタルーニャの全国テレビでこの話題が取り上げられている。“インスピレーション”が明らかすぎるという点で、皆が一致している。引き続き声を上げてほしい。バルセロナから幸運を祈っている、彼らにきちんと責任を取らせてほしい。

市役所があなたの作品を知っていたり、こうした知識を持っているとは思えない。彼らはとてもクリエイティブで、普段は美しいキャンペーンや優れたグラフィックデザインを手がけている。おそらくクリエイティブ提案やムードは、インスピレーション資料に対してあまりにも似すぎた形で実行されてしまったのだろう。でもこの件に対処しなければならないあなたには同情する。

これは写真家に連絡を取る口実になるはずだ。仕事を発注した側が最終的な成果に責任を持つべきだから。あなたは動画の存在にも触れていたが、それはチームが関わっていたことを示している。この場合、特に黄色いドレスの写真は、偶然とは思えないほど特徴的で、かつ似すぎている

これは非常に不十分な回答であり、彼らはここで法的責任を一切負っていない。…明らかに代理店によって作られた広告キャンペーンだ。あなたの作品が元になっているという決定的な証拠は、画像を1枚ではなく(仮にどれほど低い確率でも偶然と言い逃れできたかもしれないが)、2枚も盗用しているという露骨な愚かさにある……しかも同じキャンペーンの中で!

この不運な状況を、コピーや盗用、あるいはミラーリングについての新しいプロジェクトのインスピレーションに変えることもできるかもしれない。あるいは少なくとも、バルセロナであなたの作品の展示を行うとか?

あなたの言っていることの良い証拠として、私は数日前にバルセロナでこのキャンペーンを見たとき、すぐにあなたの写真を思い浮かべた。実際、あなたが関わっているのだと思ったくらいだ。この状況を聞いて、とても残念に思う…

Shin、あなたのストーリーの中で別の名前を見た気がする。この全体のコンセプトの背後には代理店がいるのかもしれない。これは広告キャンペーンだからね。もしかしたら彼らが何か答えを持っているかもしれない。

https://www.instagram.com/p/DWY3YnYj0-O/

3月28日深夜

この2度目の投稿を見た写真家から返信が届く。「申し訳ないがあなたのこともその写真も見たことがない」としたうえで、今回のビジュアルは自身の作風によるものであると説明があった。なお、この回答においても広告代理店に関する言及はなかった。


3月30日午後

街中で掲出されているキャンペーン広告に関する情報提供や意見が多数寄せられた。ジャーナリスト、弁護士、また市議会議員や現市長と繋がりがある方など、さまざまな立場からの反応があった。

また、類似画像検索において、「撮影者はシンノグチ」だとAIが誤認情報を提示していることも確認。これらの状況、およびこれまでのやり取り(市および写真家からの回答内容、広告代理店からの無応答)を踏まえ、三度目の投稿を行った。

バルセロナ市 @barcelona_cat の公式キャンペーン広告《恥を知れ》を街中で見かけた写真を送ってくれてありがとうございます。AIも間違えるほど酷似してますがこれは自分の仕事ではなく、着想に関するコンサルタント報酬は一切受け取っていません。
市からは依頼した写真家によるオリジナル作品であるという説明のみ。代理店名を言及しなかったので私からはあえて公表しませんが彼らから一度も返事はなし。また写真家からは「申し訳ないがあなたのこともその写真も見たことがない」と返事が届いてます。こちらも私の判断で名前は公表しません。
第一、街の美化や公共マナーの啓発のために、現状を可視化する手段として「一人の女性」をその対象に据えるような表現をすること自体、自分には考えられないことだけど。

https://www.instagram.com/p/DWfQSNwj9AV/

コメント抜粋

何だって?!恥を知るべきだ!こんなことに対処しなければならないなんて気の毒だ、Shinさん。1. インスピレーションを得て似た写真を作るのは一つのことだが、今回のように(これほど多くの類似点がある状態で)それを商業目的で使うのは全く別の話だ。2. そして、「恥を知れ」という言葉を女性の画像に使うのは非常に不適切だと指摘している点も、まったくその通りだ。

あなたの画像が許可なく使われているのを見るのはつらい。写真家はあなたの作品を知らなかったと言うかもしれないが、それは不可能だと思う。あまりにも似すぎている。

常軌を逸している。しかもそれが実際の市議会であるという事実も、多くを物語っている。

この作品は明らかにあなたのものにインスパイアされており、ほとんどコピーだと思う。アーティストが他者の作品からインスピレーションを得るのは普通だが、元の作者にクレジットを与えるか許可を求めるべきだ。偶然にしては類似する要素が多すぎる。

すべてがひどい。あなたの写真を盗用したこと、女性の写真を選んだこと、その言葉を選んだこと、そのすべてが。

街中でこのキャンペーンを見たとき、その目的に対して写真があまりにアーティスティックすぎると思ったし、市民性を表しているとも感じなかった。でも「poca vergonya(恥が足りない)」という言葉は、この盗用にはある意味当てはまっている。

訴訟を起こすべきだ。誰もあなたの作品を無料で使うことはできないし、こういう連中は良心がない。そこに住んでいる私たちはそれを知っている。ためらわずにやるべきだ。そうしなければ他の写真家にも同じことをするだろう。

これはオマージュだ。バルセロナは、あなたの作品への敬意ある参照を社会広告に含めることができる、世界で唯一の都市だ。あなたは私たちにインスピレーションを与えてくれた、ありがとう。

こんなことを経験しなければならないなんて気の毒だ。市議会に言い訳はない。いかなる公共機関も、盗用を含むキャンペーンを推進・支援しないよう常に注意を払うべきだ。

これは非常に直接的なコピーであり、そのうえメッセージも完全に不適切だ。

バルセロナ市議会の振る舞いは恥ずべきものだ。他人の作品を当然のように流用しながら、その創作者を認めもせず報酬も支払わないのだから。

私たちは今、真実の神聖さが完全に損なわれた時代に生きているように感じる。AIは誤りを生み、国際法は無視され、オリジナル作品は劣化した模倣へと変えられていく。このキャンペーンと盗用に対する無関心は、このディストピアを象徴する完璧な例だ。

市議会と代理店が沈黙を守り、責任を果たそうとしないのは、単純に恥ずべきことだ。

ひどい政府、ひどい市の機関、ひどいキャンペーンのテーマ、ひどい主張。そのうえで、ひどい記号論を伴った優れた作品の盗用だ。

https://www.instagram.com/p/DWfQSNwj9AV/

4月6日

三度目の投稿以降、本件はバルセロナおよびスペイン国内のメディアで報じられる。現地メディアのインタビューに応じた内容が、ラジオ、テレビ、新聞などで広く取り上げられた。


4月7日

ラジオ放送。21分5秒から23分18秒あたり。

RAC1 Radio 14/15 - 2026/4/7

《AIによる要約》
司会者:バルセロナ市のマナー向上キャンペーン「Poca Vergonya」に盗作疑惑が浮上。指摘しているのは写真家シンノグチ氏です。
ジャーナリスト:はい。氏は、広告に使われている構図や色使い、被写体の配置が、自身の過去作品と酷似していると主張しています。特に2つの具体例が挙げられています。
一つは、黄色いスカートと白い靴、黄色い路面要素という組み合わせが一致する作品。もう一つは、シャツをインした男性が壁に向かう構図で、服装やポーズまで非常に似ています。
司会者:ここまで一致するのは偶然と言えるのでしょうか。
ジャーナリスト:本人も「偶然とは考えにくい」と話しており、構成や色の組み合わせまで同一だと指摘しています。実際、画像検索AIが広告画像を本人の作品と誤認する例もあったといいます。発覚のきっかけは、フォロワーから「このキャンペーンに関わっているのか」と問い合わせが相次いだことでした。
司会者:市側の対応は?
ジャーナリスト:バルセロナ市および制作側は盗作を否定しています。担当写真家も「参照していない。偶然の一致だ」と説明しています。
ジャーナリスト(補足):ただし、シンノグチ氏はこの説明に納得しておらず、「ここまでの一致は信じがたい」として、もし作品が基になっているのであれば正当な補償が必要だと主張しています。当初は協力的な解決も提案していたものの、現在は何よりも事実関係についての誠実な説明を求めている状況です。

RAC1 Radio 14/15 - 2026/4/7

4月8日

テレビ放送:20分10秒から24分あたり。

3cat TV La selva - 2026/4/8

《AIによる要約》
司会者:バルセロナ市のキャンペーン「Poca Vergonya」を巡る盗作疑惑が波紋を広げています。写真家シンノグチ氏が、自身の作品との類似を指摘しています。
出演者A:比較画像を見ると、色や要素がかなり一致しています。黄色い服、白い靴、地面のラインなど、共通点が多いですね。
出演者B:ただ、写真は引きの構図で、広告はズームされているなど違いもあります。完全に同一とは言えないのでは。
出演者C:それでも、この一致は偶然とは考えにくい。明らかに何らかのインスピレーションは受けているように見えます。
司会者:もう一つの例、壁に向かう男性の構図についてはどうでしょうか。
出演者A:服装やポーズも非常に似ています。印象的な構図です。
出演者C:こうした背後からの構図も含め、発想の共通性が強い。単なる影響の範囲を超えている可能性もあります。
出演者B:一方で、創作は過去の記憶や影響を受けるものでもあります。完全なオリジナリティは難しいという見方もあります。
出演者A:ただし、ここまで似ると「影響」ではなく「コピー」に近いという指摘も理解できます。
司会者:専門家の見解はどうでしょうか。
弁護士:盗作かどうかは「独創性」が判断基準であり、独自の要素があれば直ちに盗作とは言えないとされています。
出演者C:とはいえ、議論の余地は大きく、簡単には結論が出ない問題です。
司会者:当事者は説明や対応を求めており、問題はまだ解決していません。

3cat TV La selva - 2026/4/8

4月9日以降

その後も複数の現地メディアでこの件が取り上げらたが、現時点での市の返答は「写真家個人への案内」にとどまっている。一方で、市はメディアの取材に対し、

「本キャンペーンは8枚の写真と7本の動画から構成されており、ノグチ氏の申し立ての根拠となっているものよりも『はるかに広範な』素材であり、この誤解を解くために彼に連絡を取ったが、ノグチ氏から返答は得られていない。

と説明している。

改めて、市から受け取った唯一の回答を以下に掲載する。

状況を明確にするためにご連絡しております。
この画像は、「Poca vergonya」キャンペーンのために[国名]の写真家[写真家名]が制作したオリジナル作品です。これは、公共空間において避けるべき行動を描写し、都市における他者への敬意を促す一連の写真および映像の一つです。
もし具体的に確認したい点があれば、以下に写真家の連絡先を記載いたしますので、直接ご連絡いただけます。

バルセロナ市からの回答

この回答に「誤解を解くための説明」に該当する記述は確認できず、結果として、自分から反論の余地がないまま説明が完結しているように受け取られる可能性がある点が、とても残念である。


4月17日現在、政治問題へと発展

本件は、バルセロナ市議会の主要野党会派代表であるジョルディ・マルティ・ガルビス氏によって公式に取り上げられている。「公共機関は創作物の権利を尊重することを保証しなければならず、公共調達においてこのような不適切な慣行を許してはならない」として、ジャウマ・コボニ市長に対し調査と責任の所在の明確化を求めている。


また、公開されている契約情報から以下の事実が判明し、社会的な関心を集めている。

本キャンペーンは最大約126万ユーロ(約2.3億円)規模の公共プロジェクトでありながら、競争入札ではなく単独入札によって成立していたことが確認されている。


さらに、現在まで一度も返信もメディアへの声明も出していないこの代理店のオーナーが、数年前からバルセロナ市の広報コンサルタントを個人で請け負っていたことが発覚。つまり、市の広報戦略に関与していた人物が、自身に関係する会社を通じて同市の大型キャンペーンを受注していたという構図が浮かび上がっている。

この一件は、単なる表現上の類似性や盗用の可能性にとどまらず、公共事業の発注プロセスや利害関係のあり方、そして市政の透明性そのものを問う問題へと発展している。現時点で明確な説明はなされておらず、関係者からの応答もないまま、疑問だけが積み重なっている状況である。

少なくとも、「オリジナル作品」であるという前提のもとに進められたこのプロジェクトについては、その妥当性が丁寧に検証されるべきであり、同時に、その過程と判断の透明性が、今後検証されるべきだと考えている。


Die Zeit, Germany / 100 Great Street Photographs by David Gibson, Prestel / In Color In Japan, Eyeshot Publishing / In Color In Japan: Selected and New Works, Eyeshot / Liberation, France / Leica LFI Magazine, Germany / Reclaim the Street by Matt Stuart, Thames & Hudson / Genic, Japan / The Independent, UK / Stern, Germany

本当に彼らは自分の写真/仕事を今まで知らなかったのか。


この件が取り上げられたメディア一覧

Gràffica @grafficainfo
https://graffica.info/shin-noguchi-barcelona-y-el-limite-difuso-entre-la-copia-y-la-coincidencia-visual/
https://www.instagram.com/p/DXQ84x6DWuh/

3cat TV La selva - 2026/4/8 @3catinfo
From 20:10 to 24:00
https://www.3cat.cat/3cat/08042026/video/6397116/

3catInfo @3catinfo
https://www.3cat.cat/3catinfo/casualitat-o-plagi-un-fotograf-japones-es-queixa-de-la-campanya-de-barcelona-poca-vergonya/noticia-amp/3403238/

beteve @betevecat
https://beteve.cat/politica/junts-alerta-possible-plagi-imatges-campanya-poca-vergonya-ajuntament/

El Debate @eldebate_com
https://www.eldebate.com/espana/cataluna/barcelona/20260408/fotografo-japones-acusa-plagio-ayuntamiento-barcelona-ultima-campana_404451.html

El Nacional @elnacionalcat
https://www.elnacional.cat/es/barcelona/fotografo-japones-denuncia-posible-plagio-en-campana-poca-verguenza-ayuntamiento-barcelona_1622084_102.html

El Periodico @elperiodico_cas
https://www.elperiodico.com/es/barcelona/20260410/polemica-ayuntamiento-barcelona-plagio-fotografo-japones-campana-poca-vergonya-dv-loc-128866649

Junts Barcelona @junts_bcn
https://junts.barcelona/campanya-plagi-responsabilitats/

La Futura @lafuturainfo
https://lafutura.info/el-ayuntamiento-de-barcelona-plagia-la-obra-de-un-fotografo-para-su-campana-de-civismo-y-se-niega-a-dar-explicaciones/
https://www.instagram.com/p/DW1JybrjA3K/

La Razon @larazon.es
https://www.larazon.es/cataluna/fotografo-japones-acusa-plagio-ayuntamiento-barcelona-campana-institucional_2026040769d5339c6b2f88359263ad58.html

Metropoli BCN @metropolibarcelona
https://metropoliabierta.elespanol.com/informacion-municipal/20260408/prestigioso-fotografo-japones-acusa-ayuntamiento-barcelona-plagiar-obras-campana-poca-vergonya/1003742749246_0.html
https://www.instagram.com/p/DW3g0VMATS6/

Nacio @naciodigital
https://naciodigital.cat/societat/enrenou-amb-una-nova-campanya-de-lajuntament-de-barcelona-plagi-o-coincidencia.html

Photolari @photolari
https://photolari.com/pura-coincidencia-o-copia-polemica-en-barcelona-por-el-parecido-de-las-fotos-de-una-campana-institucional-con-las-de-un-autor-japones/

RAC1 Radio 14/15 - 2026/4/7 @rac1oficial
From 21:05 to 23:18
https://www.rac1.cat/a-la-carta/detail/6a91708a-71ca-4963-81c5-da61eca5f789

RAC1 Web @rac1oficial
https://www.rac1.cat/societat/20260407/336653/reconegut-fotograf-japones-acusa-ajuntament-barcelona-plagiar-imatges-campanya-institucional.html

Raco Catala @racocatala
https://www.racocatala.cat/noticia/70552/fotograf-japones-acusa-lajuntament-barcelona-plagi-campanya-dels-incivics

Safe Creative @safecreative
https://www.safecreative.org/tips/es/fotografo-japones-acusa-de-plagio-al-ayuntamiento-de-barcelona/

TOT Barcelona @totbcn
https://www.totbarcelona.cat/es/sociedad/alertan-de-un-posible-plagio-en-una-campana-del-ayuntamiento-de-barcelona-705179/

Jordi Martí Galbis @jordimartiga
https://www.jordimarti.barcelona/2026/04/07/alertem-dun-possible-plagi-en-la-campanya-poca-vergonya-de-lajuntament/

Photolari Video @photolari
https://www.instagram.com/p/DW31B3VjQJB/
https://www.youtube.com/watch?v=0lc3rO5hhJQ

コメント抜粋

これはあまりにも明白な盗用で、これを偶然だと考えるのは信じられないほどナイーブだと思う。

じゃあ今後は路上で写真を撮るたびに野口に許可を取らないといけないのかもね……例えば赤いスポーツカーを撮ったとして、彼が以前にそれを撮っていたら、赤いスポーツカーの写真すべての“知的な父”になるってことになる……今や彼は有名だからね。

写真において盗用について語るのは議論の余地がある。いずれにせよ、写真家同士の間には偶然や類似が存在する。他にも例はある:マーティン・パー/カルロス・ペレス・シケイラ、あるいはスティーヴン・ショア/ウィリアム・エグルストンなど。

問題は構図やスタイル、色が似ていることではない。彼らが文字通り非常に似た靴とスカートを選び、しかも今の流行から少し外れたものを選んでいる点だ。少しやりすぎだ。

これはアートにおけるアプロプリエーション(流用)の概念かもしれない。70年代や80年代のトレンドだった。作品を、ときにはそのまま再現しつつ、別の文脈や解釈を与えるものだ。それならそれでいい。しかしこれは制度的な広告であって、アートではないと思う。

これはコピーだ。どんな言い訳をしてもいいが、あの正確な組み合わせが二度現れることはほぼ不可能だ。あの白い靴は今では一般的に履かれていないからこそ目立つのだ。

正直に言うと、元の写真はひどい。簡単なInstagram風の写真で、写真としての価値はまったくない。ストリートフォトとしてすら価値がない。何千回も繰り返されてきた使い古されたクリシェで、野口以前から存在していたものだ。

アイデアは特許ではない!たとえ他の写真からインスピレーションを得ていたとしても、単なる論争以上のものにはならないと思う。

詳しい事情は知らないが、日本の写真家はストリートフォト、つまり偶発的な場面を撮っているのに対し、バルセロナ側は特定のコンセプトのために計画され、デザインされ、準備された写真を撮っているのだと思う。仮にコピーがあったとしても、そのこと自体がクオリティと誠実さを下げている。

写真家や画家からインスピレーションを得ることと、アイデアをそのままコピーして金儲けをすることは別の話だ。

偶然の可能性もある。最初の写真は同じ色や質感の組み合わせにたどり着くのがそこまで突飛ではないし、2枚目はまったくコピーされていない。それを主張するのはやりすぎだ。

写真の民主化によって、すでにすべての写真は撮り尽くされている。私たちは既存の写真のバリエーションしか見ていない。盗用かどうかはもはや問題ではない。変化の上にまた変化が重なるだけで、誰も驚かない。

昨日のコメントのあと、個人的に確認したところ、その写真家はShinの作品をフォロー・共有している複数のアカウントをフォローしていた。自分にとってはこれで疑いは完全に晴れた。

芸術の世界では創造性が最も重要だ。写真では、目・心・魂が見たものを捉え、そこに自分の「特別なタッチ」を加える。その「特別なタッチ」はここではどこにある?これは完全なコピーだ!!!

これはコピーとは思わないし、ましてや盗用でもない!アイデアや創造のプロセスはすべてのクリエイターに開かれたものだ。特にストリートフォトにおいてオリジナリティなど存在しない。レシピではなく……瞬間であり、色だ……インスピレーションか?そうだ、完全にそうだ。しかしそれは盗用にはならない。

自分の見方では、視覚言語における一致はあるが、それは盗用やコピーを意味するものではない。多くの写真家が同じ視覚的コードや参照を用いている。日本の写真家は、本来はより広く進化している写真言語に属する一連の視覚的判断に対して、独自性を帰属させているように思える。

日本の写真家はエゴが必要以上に大きいように思える——野口、今すぐセラピーに行った方がいい。

壁に寄りかかる男性の写真は偶然かもしれないが、黄色いスカートの少女は弁護の余地がない。

これは教科書的なコピーであり、創造力がほとんどないことを示している。

https://www.instagram.com/p/DW31B3VjQJB/

Regarding the Official Campaign by the City of Barcelona

https://medium.com/@shinnoguchiphotos/regarding-the-official-campaign-by-the-city-of-barcelona-17d66c42ab0d


By Shin Noguchi


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