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「そこまでして働く自分」を、ちょっと誇らしく思っていた

休みの日でも、
人が足りない、みんな困ってる、と聞くと、

「じゃあ、自分が入ります」

って言ってしまう。

もちろん大変なんですけど、
どこかで
「責任ある立場だから、これくらい当然だ」
とも思っている。

そういうこと、ないですか?

「自分でやった方が早いんです」

以前、知り合いの店長から、

人が足りなくて、
早朝や深夜のシフトに自分が入ってて、
正直しんどい。

という話を聞いたことがあります。。

店長には、
店長にしかできない仕事もたくさんあるのに、
シフトに穴が空くと、自分で埋める。

「なんで自分で入るんですか?」
と聞くと、

「自分でやった方が早いし」

という答えが返ってきました。

これ、すごく分かるんですよね。
自分が入れば、その日は回る。

誰かにお願いして調整するより、
自分がやった方が早いことだってある。

で、もう少し聞いてみると

「店長なのに、しんどいシフトに入らないの?って思われそうで」

こっちもあったんです。

入らないと、なんとなく後ろめたい。
みんなが大変なのに、
自分だけ休んでいていいのかな。

そんな罪悪感がでてくる。

だから、
「自分が入って済むのなら、入ろう」になる。

それで、理想の店に近づいたのか?

でも、ここで聞いてみたんです。
自分が早朝や深夜のシフトに入ることで、
作りたかった店に近づいているのか。

答えは、NOでした。

その日は回ります。
でも、次にまた人が足りなくなったら、また店長が入る。

結局、
店長がいなくても回る店にはなっていない。

しかも、その人が望んでいたのは、
仕事だけで毎日が終わる生活じゃありませんでした。

プライベートの時間もちゃんと持って、
仕事以外のことも楽しめる働き方をしたかった。

なのに実際にやっているのは、
人が足りなくなるたびに、
自分の時間を削ってシフトに入ること。

で、結果、
疲れて休みの日に出かける気力がない。

望んでいる方向と、
実際にやっていることが逆だったんです。

それでも、
「自分が入るのは正しい」と思っていた。

責任ある立場なら、
それくらいやるものだと思っていた。
だから、そもそも疑わないんですよね。

ちょっと誇らしかったんです

これ、僕自身もかなりやっていました。
日本でラグビーW杯が開催されたときのことです。

ラグビーが好きな僕にとって、
日本でW杯が開催されるなんて夢みたいな話でした。

でも、実際に観に行ったのは、
豊田スタジアムでの一試合だけ。
しかもその翌日に、
なぜか早朝シフトを組んでたんです。

試合を最後まで観ていたら、
大阪へ戻る最終の新幹線に間に合わない。

だから僕は、
後半の途中でスタジアムを出ました。

豊田駅まで走っていると、
背中からスタジアムの歓声が聞こえてくるんです。

今なら、
「いや、何やってんの?」って思います(笑)

せっかくの日本開催のW杯ですよ。
しかも、その一試合しか観に行けなかった。

でも当時の僕は、
それをものすごく嫌々やっていたわけじゃないんです。

自己犠牲してる自覚も、たぶんありました。
ただ、それを悪いことだとは思ってなかった。

むしろ、
「そこまでして店を守るくらい、
自分は仕事にちゃんとコミットしてる」

って、どこかで思ってたんですよね。
そんな自分を、
ちょっと誇らしくすら思っていました。

だから、
「試合を最後まで観たい」より、
「明日の店をちゃんと開ける」
を普通に選んでいたんです。

自分を削ることが、「正しいこと」になっている

ここが、自分では
すごく分かりにくいところだと思います。

やらなかったら、後ろめたい。
「自分がやるべきだったんじゃないか」
「無責任だと思われないか」
そんな感じが残る。

その一方で、
自分の時間を削ってまでやると
「自分はちゃんと責任を果たしてる」と思える。

だから、やめようと思わないんです。

むしろ、
「これくらいやるのが普通」
「そこまでやれるのがプロ」
くらいに思ってる。

別に、
「誰にも頼らないぞ」なんて
考えているわけじゃありません。

でも、人が足りなければ自分が入る。
何か問題が起きれば、
まず「自分でなんとかしよう」とする。

自分でなんとかするのが、
いつの間にか当たり前になってる。

そして、その行動を
責任感やプロ意識だと思っているから、
なおさら自分では疑いにくいんですよね。

人が足りないと聞けば、
「じゃあ、自分が入ればいい」。
何か問題が起きれば、
「まず自分でなんとかしよう」。

そのたびに考えて決めているようで、
気づけばいつも、同じ反応をしている。

しかも、
その選択を続けた先が
自分の望んでいる働き方とは逆だったとしても、
また同じことを繰り返してしまう。

ここまで自然に繰り返しているから、
自分ではなかなか気づけないんです。

それが、
自分でも気づいていない「無意識のパターン」です。

もしここまで読んで、
「これ、自分もあるかもしれない」と
少しでも心当たりがあったなら。

次に人が足りないと聞いたとき、
また反射的に、
「じゃあ、自分がやればいい」ってなっていないか。

一度、そこを見てみてもいいと思うんです。

そしてもう一つ。
その選択を続けた先は、
本当に自分が望んでいる働き方や人生に近づいているのか。

そこも、見てみてほしいんです。

心のタイプ診断は、
そんな自分では気づきにくい
無意識のパターンを知る入口です。

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