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【スト6浮気録】タイパを捨てる贅沢。限られた時間をイングリットへ。

はじめに

仕事、家庭、そして日々のランクマッチ。
社会人として生きる私たちにとって、スト6に割ける時間はあまりにも限られている。だからこそ、大人になると無意識のうちに「タイパ」を求めてしまう。

スト6においてMRを上げるための最もタイパが良い生存戦略は、間違いなく「一つのキャラクターを使い続けること」だ。私の場合はテリー・ボガードであり、限られた貴重な時間はすべて彼の練度を上げるために注ぎ込むべきだった。

しかし今ACT、私は相棒であるテリーをベンチに座らせたまま、追加されたばかりのイングリットにすっかり時間を吸い取られてしまった。

イングリットに沼る。。。

過去の「修行」とは違う、甘美な沼

誤解のないように言っておくと、これまでもテリー以外のキャラに触れたことはある。サガットでマスター到達を目指した時は、「ストリートファイターにおける波動昇龍の基礎を学び直す」という、テリーの血肉にするための明確な大義名分(修行)があった。

だが、今回のイングリットはまったく違う。。

対策のためでも、基礎力向上のためでもない。ただ純粋に、彼女を動かすのが「これまでの他キャラでは得られなかったほど、異常に楽しかった」のだ。
限られた時間を効率よく使うという大人のルールを投げ捨ててでも、彼女のコンボを指に馴染ませることに没頭してしまった。

ビームにSA2
楽しむ要素は多い

P4U・エリザベスの幻影を追って

なぜ、私はこれほどまでにイングリットのプレイスタイルに心を奪われてしまったのか。
強力かつトリッキーな飛び道具や必殺のビームを展開し、相手を近寄らせない砲台キャラとしての戦い方。その画面を制圧する万能感を味わった瞬間、私の中にひとつの強烈な郷愁がフラッシュバックした。  

「ああ、これは『P4U(ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ)』のエリザベスだ」

必殺のビームや多彩な飛び道具を駆使して圧倒的な遠距離戦を展開し、相手の選択肢を理不尽なまでに削り取っていくあの感覚。テリーが繰り広げる「地上戦の泥臭い読み合い」とは対極にある、相手を掌の上で転がすような絶対的な楽しさ。

イングリットの操作感は、かつて私が熱中したエリザベスの幻影と完璧に重なってしまったのだ。
一度その楽しさを思い出してしまった脳は、もう合理性では止められなかった。

懐かしのエリザベス

結び。タイパという呪縛からの解放

もしイングリットに費やした時間をすべてテリーに注いでいれば、今頃MRはもう少し上がっていたかもしれない。そう考えると、社会人ゲーマーとしては完全に「悪手」だったのだろう。

しかし、後悔は微塵もない。
限られた貴重な時間を、成果(MR)のためではなく、ただ純粋な「好奇心」と「かつての郷愁」を満たすためだけに使い切る。効率主義に追われる日常の中で、それほど贅沢で豊かな時間の使い方があるだろうか。

夜、無音のリビング。
今日も私は「タイパ」という呪縛から解放され、HORI OCTAのボタンを軽やかに弾く。画面の向こうで相手を翻弄するイングリット(とエリザベスの幻影)を眺めながら、私は密かに口角を上げている。

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