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素直さとは、パラレルワールドを考えることである

こんにちは!
株式会社FinTで国内事業の責任者をしている熊谷です!
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自己紹介

初めましての方もいると思うので、簡単に自己紹介をいたします。
大学3年生からインターンとしてFinTにて入社し、そのまま新卒で入社しました。現在社会人4年目になります。
FinTでは、SNS・AIを中心とした4事業からなる国内事業の責任者として、戦略策定やマネジメントに向き合っております。
これまでの経歴や過去の記事に関しては、下記にまとまっておりますので、よろしければご覧ください。


なぜこのnoteを書くのか

今回のテーマは「素直さ」です。
就活でも、新卒研修でも、評価面談でも、「素直さが大事」という言葉はたくさん聞くと思います。
ただ、「素直さとは何か?」をちゃんと言語化してくれているものはなかなかないと思います。
「素直になれ」とフィードバックされた側は、何をどう直せばいいのかわからないまま、なんとなく「はい、わかりました」と返事だけ素直になっていきます笑

自分自身、かなり長いこと「素直さ」で苦労したタイプですし、今はマネジメントをする立場になって、フィードバックを受け取る側の難しさを毎日痛感しています。
その中で、自分なりに「素直さとはこういうことなんじゃないか」という言語化ができてきたので、今回書いてみようと思いました。

「素直さがない」と言われたことがある若手の方、そして「メンバーへのフィードバックがなかなか伝わらない」と悩んでいるマネジメントの方に読んでもらえると嬉しいです。
(前提、自分もまだまだなのでマネジメントレベルを上げていきます!)

私も「AvsB」をやっていた

恥ずかしい話ですが、昔の自分は、フィードバックをもらった瞬間に「戦闘態勢」に入るタイプでした。

例えば、自分がAという方針を考え抜いて持っていったときに、上司から『それよりBの方がいいんじゃない?』とフィードバックをもらったとします。
そのときの自分の脳内はこうです。

「いやいや、Bは検討した上でAにしたんだよな…」
「Bだと〇〇の部分が課題になるはずで…」
「Aのこの部分の良さ、ちゃんと伝わってないな…」

そして口から出てくるのは、「Bですと〇〇が課題になるかなと思っていて」という、一見冷静な反論です。
自分では「議論をしている」つもりでした。
でも今振り返ると、あれは議論ではありませんでした。
Aを守るための、Bの粗探しです。

ここで冷静に考えてほしいのですが、この状況、実はフェアな比較になっていません。
自分はAについて何時間も考えてきました。Aのメリットも、想定される反論への切り返しも、頭の中に大量にストックされています。
一方、Bについて考えた時間は、フィードバックをもらってからの数十秒です。
考えた時間が、圧倒的に非対称なんです。

Aについて考えた時間が長い人は、AのメリットとBのデメリットを瞬時に集めることができます。
その結果、「AvsB」という構図に持ち込んだ瞬間、脳内では必ずAが勝ちます。
勝負をしているようで、最初から結論が決まっている出来レースです。

そして厄介なのが、このとき本人には「自分の意見を持って議論している」という感覚があることです。
「言われたことを鵜呑みにせず、自分の頭で考えて反論している。むしろ良いことでは?」と当時は本気で思っていました。
でも周りからの評価は真逆で、「あいつは素直じゃない」となります。
自分が時間をかけて考えたものを、ひっくり返された。悔しい。
この感情自体は、真剣に考えた人ほど強くなるものなので、仕方ないと思います。
ただ、その悔しさに任せてBを下げる材料を集め始めた瞬間に、成長が止まります。

①素直さとは、パラレルワールドを同じ深さまで考えること

では、素直さとは何なのか。
自分なりの言語化は、こうです。

素直さとは、Aの世界線とBの世界線を、どちらも「正しい」という前提で、同じ深さまで考えられることである。

フィードバックでBをもらったとき、やるべきことはBへの反論を考えることではありません。
「Bが正しいとしたら、この人はどういう景色を見てその結論に至ったのか?」を考えることです。
つまり、Bの世界線に一度ちゃんと入り込んで、Aと同じ深さまで潜ってみる。
パラレルワールドを、両方生きてみるイメージです。

これをやると、面白いことが起きます。
Bの背景まで理解しようとすると、「あ、この人はこのリスクを見ているのか」「自分に見えていなかった変数はこれか」という発見がほぼ必ずあります。
Bというフィードバックの裏には、自分の視界に入っていなかった前提が含まれていることが多いんです。

その上で、AとBを並べて比較する。
ここまでやって初めて、比較はフェアになります。
考えた時間の非対称性を、自分の側から埋めにいくということです。

逆に言うと、Bの世界線に潜らずにAを主張し続けることは、「考えていない方の世界線を、考えていないという理由で捨てている」だけです。
これは意見が強いのではなく、単に思考がサボっているだけだと思います。

②上司のフィードバックが「ズレまくる」ことは構造的に起きにくい

P&Gでは、この言葉を常に言われるらしくて、とても素敵な言葉だなと思い、引用しました!


とはいえ、「Bを正しい前提で考えるって、結局上司に忖度しているだけでは?」と思う方もいると思います。
昔の自分も完全にそう思っていました。
その考えが変わったのは、ある時ふと、確率の話として考えてみたときです。

上司は、自分よりも俯瞰した位置から状況を見ています。
自分の案件だけでなく、他の案件、チーム全体の状況、会社の方針、過去の失敗事例。
自分よりも圧倒的に多くの情報と経験を持った人が、自分のアウトプットを見て「Bなんじゃない?」と言っている。
この意見が「ズレまくっている」確率って、冷静に考えるとかなり低いんですよね。

もちろん、上司も人間なので間違えることはあります。
現場の解像度は自分の方が高い場面も絶対にあります。

ただ、「大外れしている確率は低い」という前提に立つと、フィードバックへの向き合い方の期待値が変わってきます。

AvsBの粗探しに30分使うのと、Bの世界線を理解するのに30分使うの、どちらが自分の成長に繋がるか。
前者は、うまくいってもAが通るだけで、自分の視界は1ミリも広がりません。
後者は、上司の見ている景色を自分にインストールできるので、次から自分一人で考えられる範囲が広がります。
そもそも「AvsB」という戦いには、生産性がないんです。

自分はこれに気づいてから、フィードバックをもらった瞬間の脳内を「どう返すか」から「この人には何が見えているんだ?」に切り替えるようにしました。
正直、最初は悔しさが勝つ日もありました笑
ただ、続けているうちに、フィードバックが「自分の考えを否定されるイベント」から「上位レイヤーの視点を無料でもらえるイベント」に変わっていきました。
こうなると、フィードバックをもらえること自体がありがたくなってきます。
むしろ、耳が痛いフィードバックをもらえているうちが華で、歳を重ねて誰も何も言ってくれなくなってからでは手遅れだと思ってます。

③素直さは「何でも従うこと」ではない

ここまで読んで、「じゃあ結局、上司の言うことを全部受け入れればいいのか」と思った方がいたら、それは違います。
むしろ、ここが一番伝えたいところです。

素直さとは、両方の世界線を同じ深さまで考えることであって、Bを選ぶことではありません。
Bの世界線にちゃんと潜って、背景を理解して、それでも「Aの方がいい」という結論になるなら、Aを主張するべきです。
このときのAの主張は、Bの背景を織り込んだ上での主張なので、最初のAとはもはや別物になっています。
上司からしても、「Bの懸念も理解した上で、それでもAだと考えます。理由は〇〇です」と返されたら、めちゃくちゃ議論しがいがあります。
素直さと、自分の意見を持つことは、まったく矛盾しないんです。

整理すると、こうなります。

  • 考えずにAを守り続ける = ただの防衛

  • 考えずにBに乗り換える = ただの服従

  • 両方を同じ深さまで考えて選ぶ = 素直さ

「素直さがない」と言われる人の多くは1つ目で、「素直だけど物足りない」と言われる人は2つ目です。
(そして、どちらも「考える」というコストを払っていない点では実は同じだったりします)
求められているのは3つ目で、これは従順さの問題ではなく、思考の体力の問題です。
だから自分は、素直さは性格ではなくスキルだと思っています。
性格なら変えるのは難しいですが、スキルなら今日から鍛えられます。

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
偉そうに書いてきましたが、自分も完璧にできているわけでは全くなく、今でも痛いフィードバックをもらった瞬間は、一瞬「いや、でも…」が脳内に浮かびます笑
それでも、「一度Bの世界線に潜る」という型を知ってからは、浮かんだ後に切り替えられるようになりました。

そして今、フィードバックをすることが増えて思うのは、フィードバックは受け取ってもらえないと1円の価値も生まれないということです。
伝える側も、相手がパラレルワールドに潜りやすいように、Bの背景から話す努力が必要だなと日々感じています。

もしこのnoteを読んで、少しでも「明日のフィードバックへの向き合い方を変えてみようかな」と思ってもらえたら、これ以上嬉しいことはありません。
そして、素直さを武器に圧倒的な成長環境で突き抜けたいという方は、ぜひFinTの門を叩いてください。
フィードバックが飛び交う、カオスで最高な環境をご用意してお待ちしております!!

FinTは、グローバル・SNS・AIという圧倒的な市場規模でナショナルクライアントのマーケティング支援をメインで、事業展開をしています。
圧倒的な若者の成長環境で待っています。
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