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あおのじだい

がどうして毒なのかを考えてきました。
けれどそもそも発端は、ブルーキュラソーをオレンジジュースに注いだら毒薬みたいになったことだったのでした。
諸悪の根源?である、ブルーキュラソーとはいったいなになのでしょう。

キュラソーは、カリブ海のキュラソー島で作られていた苦味オレンジの果皮を使ったリキュールです。
なので、オレンジジュースとミックスするカクテル「ニンジャタートル」は、オレンジにオレンジを重ねたオレンジインオレンジです。

――が。言うまでもなく、オレンジは青くありません。
キュラソーにはホワイトキュラソーやオレンジキュラソーもあって、こちらのほうが自然な色です。

カクテル「ブルー・デビル」。ブルーキュラソー・ドライジン・レモンジュース、です。

なので、ブルーキュラソーの青は人工着色料の色です。
人間が一般的に食べる食材・食事に、もとから青いものはほとんどありません。
むしろ太った人をダイエットさせるためなどの目的で、青い照明を使うことまであるらしいです。
アメリカの人が青いケーキを好きなのはなぞです……。

もっとも、調理の過程で、事故みたいに青くなることはあります。
私はザワークラウトを作りおきしているのですけど、ニンニクを入れるとキャベツの緑色のところが白くなるみたいな脱色はなく、逆に、もとは白いのがおそろしい青色になります。
レモン汁やビネガーとニンニクを加熱しても、青くなることがあるらしいです。
食材というよりは調理器具ですけど、銅も緑青のような青緑色の化合物をつくります。

なのでブルーキュラソーも、最初は銅のポットで蒸留するときの化学反応で青くなった、とも言われているようです。
とつぜん青いスピリッツができたらこわくて捨てそうなので、最初から着色料で意識的に作ったのではとも思いますけど。

食べるものだと、青は「毒」とまではいかないかもしれませんけれど「不自然」で食欲も減る色なのに、飲むものだとブルーキュラソーのように「綺麗」「涼しげ」と受けいれられるのは、ちょっと不思議な気もします。
キュラソー島やハワイ(ブルーハワイってありますよね)の青い海がイメージされるからでしょうか。

ところで、記事のタイトルを「あおのじだい」にしたとき、私はユトリロを思い浮かべていました。白の時代のあと、相対的にはあまり評価されない時期が青の時代だと。
……詳しい方には笑われると思いますけど、もちろん、青の時代はピカソです。
陰鬱ですけど独自の評価をされるピカソの青の時代と、明るいけれど比較的独自性に乏しいともいわれるユトリロの「色彩の時代」。

青はいろいろなイメージがありますね、という意味で、あえて誤認識の恥を記録しておきます。とほほ。

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