当たり前だと思っていたことは、当たり前ではなかった
営業日、朝になると、
スタッフさんが出勤してくれます。
私も朝起きて、
支度をして、
お店に行く。
そして、
いつものように一日が始まります。
以前の私は、
それを当たり前のことだと思っていました。
だから、
「来るのが遅い」
「朝から元気がない」
「挨拶をしない」
そんなことが気になって、
愚痴を言うこともありました。
でも、
ある頃から思うようになったんです。
そもそも、
スタッフさんが
毎日、お店に来てくれること自体、
当たり前ではないんじゃないかと。
毎日きちんと来てくれるからこそ、
「今日は元気がない」
「挨拶が小さい」
そんなことまで気になるわけです。
私自身も同じです。
朝、
普通に目が覚めて、
支度をして、
お店に行き、
美容師として仕事ができる。
これも決して当たり前ではありません。
そう考えるようになってから、
まずは、
自分が当たり前だと思っていることに
感謝しよう。
と思うようになりました。
そして、
もう一つ決めたことがあります。
まず私自身が変わろう。
ということです。
ただ、
ここで勘違いしてはいけないことがあります。
自分が変わったからといって、
スタッフさんが変わるとは限りません。
自分が優しくなったから、
相手も優しくなる。
自分が感謝するようになったから、
相手も感謝してくれる。
そんな保証はありません。
そこに見返りを求めてしまうと、
「私はこんなに変わったのに、
なんで変わってくれんの?」
となってしまいます。
それでは、
また元に戻ってしまいます。
相手が変わらないことを嘆いたり、
絶望したりする必要はないんです。
私が変わるのは、
相手を変えるためではなく、
自分がそうありたいと思ったから。
私は、
ここを大切にするようになりました。
そして、
スタッフを大切にするということは、
何でも許すことでもありません。
甘やかすことでも、
ご機嫌を取ることでもありません。
反対に、
厳しくすれば人が育つということでもありません。
会社の中では、人としては対等です。
ただし、
立場や役割まで同じではありません。
経営者には経営者の責任があり、
スタッフさんにはスタッフさんの
役割があります。
お互いがその違いを理解したうえで、
一人の人間として尊重し合う。
それが大切なんだと思います。
美容師も、一人では成長できません。
お客様がいて、
スタッフさんがいて、
ディーラーさんやメーカーさんがいて、
たくさんの人と関わりながら仕事をしています。
人と人とが関わるから、
気づくことがあります。
注意されることもあります。
腹が立つこともあります。
でも、
その中で少しずつ成長していくんだと思います。
自分が変われば、
少しずつ環境も変わっていきます。
もちろん、
変わろうと決めても、
すぐに何かが起きるわけではありません。
一日や二日でスタッフさんとの
関係が劇的に変わるわけでもありません。
だから、決めたことを続ける。
昨日は感謝していたのに、
今日は腹が立ったからやめる、
では何も変わりません。
ただし、
続けることと意地を張ることも違います。
「これは自分が間違っていたな」
そう気づいたときには、
素直に認めて修正すればいい。
変えると決めたことは続ける。
間違いに気づいたら、素直に修正する。
今の私は、
その繰り返しでいいと思っています。
もし、あの頃の私に伝えられるなら、
「スタッフを変えようとする前に、
まず自分から変わってみんさい」
と言いたいです。
そして、もう一言。
「自分が変わったからいうて、
相手が変わることまで期待せんでええよ」
とも伝えたいですね。
今日もスタッフさんが来てくれる。
自分もお店に立てる。
まずは、
そんな当たり前に見えることに感謝する。
私がスタッフを大切にするようになった原点は、
案外そんな小さな気づきだったのかもしれません。
もちろん、まだまだ足りない所は
沢山あります、
明日もいっぱい気付きをさがそ。
