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なんとなく安部公房

仕事帰りに図書館に寄った。
5月号の文芸誌はなかなか見どころが多い。
すばるに遠野遥、群像に島口大樹、新潮に村上春樹、文学界は新人賞が出てたし、文藝は夏号が出てた。

どれか1冊くらい買おうと、ローカルの書店に行った。文芸誌は「文学界」しかなかった。その後、紀伊國屋にいくも、今度は文芸誌が1冊も置いていなかった。

何かを買う気分になっていたので、文庫のコーナーの前にきた。安部公房の壁を見つけ、作者紹介を見る。1924年生まれ、1951年に「壁」で芥川賞を受賞。

これをみて買うことを決めた。なぜなら僕も27歳だから。同い年の男がどんな文章を書くのかが気になった。

あと、遠野遥の新作が、ですますの告白の文体だったので、多分安部公房を意識したのだと思った。読みながら書いたのかもしれない。

安部公房を知ったのは4、5年前だったと思うが、あえて買わなかった。なんとなく純文学好きは、みんな安部公房が好きなイメージがあり、その大多数の中に自分も入るのが嫌だったのだ。とはいってもずっと気になっていて、「いつか読むだろう」リストに入っていた。そのいつかが今日だった。

明日からの数日が楽しみである。数日というのは、多分この本はすぐに読めるだろうから。


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