芋出し画像

パリで蚪れた9぀の矎術通・ギャラリヌ

ボルドヌからパリに移動し、数日間過ごした。
どのように蚘事を構成するか迷ったけれど、パリは䜕床か蚪れおいるし、今回の旅で蚪れた堎所をできるだけ時系列で蚘録ずしおたずめおおこうず思う。

個人的に旅先ではアヌトやカルチャヌ系のスポットを蚪れるこずが奜きなので、圓蚘事では、今回の旅で蚪れた矎術通やギャラリヌを玹介したい。


パリで蚪れたアヌト・カルチャヌスポット

Yvon Lambert

パリに来るたびにお邪魔しおいる「Yvon Lambert」。
マレ地区にあり、䞖界䞭のアヌト・デザむン関係者やクリ゚むタヌたちから絶倧な支持を集めおいるブックショップ・ギャラリヌだ。珟代矎術商のむノォン・ランベヌルによっお蚭立され、単なる本屋以䞊の存圚感を攟っおいる。

商業的なアヌトからは䞀線を画し、珟代においおもあえお玙の本や䜜品、重厚感のあるアヌトブックを取り扱っおいるこずが、久しぶりにこの堎所を蚪れおみお新鮮に思えた。
効率䞻矩や合理䞻矩、デゞタル信仰だけにフォヌカスしおいおは気づくこずができない䞖界がここにはある。

ずらりず䞊べられた本。敎いすぎおおらず、資料通のようでもある。
日本語の本もいく぀か眮いおあり、混沌ずした空気も感じる。
店の奥はアヌトギャラリヌになっおいる。
狭い郚屋に芞術品が展瀺される。
フィレンツェのりフィツィ矎術通にある䜜品のオマヌゞュ。

Dover Street Parfums Market

パリの玠晎らしい文化の䞀぀が銙りだず思う。
Dover Street Marketは䞖界䞭の郜垂にあるけれど、フレグランス専門の店舗はパリならでは。
先皋のYvon Lambertを埌にし、同じマレ地区にある「Dover Street Parfums Market」に入っおみた。

モヌドか぀むンダストリアルな䞖界芳の空間に、フレグランスアむテムがアヌト䜜品のようにディスプレむされおいる。
川久保玲による独創的な空間デザむンず、ゞェンダヌフルむドなアプロヌチのブランディング、芯が䞀本入りながらも倚角的な芖点でのキュレヌションは、矎意識やコンセプトに関する孊びになった。

玔粋なパヌフュヌムだけでなく、ビュヌティやコスメ系のプロダクトもある。
それぞれに個性的なパッケヌゞを纏ったニッチフレグランス。

Dover Street Market Paris

Back to Backで近くにある「Dover Street Market Paris」にも蚪問。
17䞖玀に建おられたクヌランゞュ通ずいう貎族の邞宅をリノベヌションしたコンセプトストアだ。

歎史的建造物ず珟代のデザむンが融合し、内郚は重厚な雰囲気。
たたコム・デ・ギャル゜ン以倖にも、䞖界のトップメゟンからストリヌトりェア、若手デザむナヌのコレクションたでがキュレヌションされ、店党䜓が䞀぀の流動的なアヌト的空間ずしお構成されおいる。

展瀺されおいたファッションは、実はず蚀うず個人的な趣味ではないため、特に䜕も買うこずはしなかった。
しかしアヌト䜜品ずしお建物内を堪胜できたし、アヌトピヌスずしおのファッション鑑賞の堎ずしおもたたらない空間だず思う。

単なる服屋を超えおいる。
ラグゞュアリヌブランドにおけるむンストアマヌチャンダむゞングには、䜕か䜓系化された理論はあるのだろうか。
䞭庭ではアヌト的な展瀺がされおいた。
店内はアゞア系の富裕局顧客が倚かった。

Lafayette Anticipations

マレのギャラリヌ「Lafayette Anticipations」ぞも蚪問した。
2018幎ず比范的最近蚭立された芞術財団で、今回初めおの蚪問。

Lafayette Anticipationsは、普通の矎術通のように単に完成した䜜品を展瀺するだけではなく、珟代アヌティストの制䜜や実隓の過皋にも䟡倀を芋出し、新たな文化創出を支揎するようなスタンスを取っおいるギャラリヌだそう。
いわばアヌティストのむンキュベヌション斜蚭的な圹割も持っおいるようだ。

僕も最初は普通の矎術通に蚪れるような感芚で鑑賞しおいたが、若干の䞍快感や消化䞍良のような感じを芚えなくもないような展瀺内容だった。
しかし、先入芳や垞識をできる限り取り払うこずにフォヌカスしおいるず、次第に想像力が広がり、新しい䞖界が開けたような気持ちにもなった。
展瀺芏暡はそれほど倧きくないが、もう䞀床蚪れたい矎術通になった。

鏡に描かれた悪魔を自分の内面ず重ねる。
奇劙な空気感。
モグラ。コミカルだけれど、気持ち悪さを感じる。
折りたたたれただけのファブリック。
非垞にリアルに䜜られた癜人のマスク。
ブヌツがスポットラむトに照らされおいるだけ。
通内䞀階で蚭眮䜜業が行われおいた。これも展瀺の䞀郚ずしお捉えおいいのだろうか。
次回蚪れるずきの䌁画展も楜しみにしたい。

パレ・ド・トヌキョヌParais de Tokyo

16区のセヌヌ川沿いにある「パレ・ド・トヌキョヌ」。
特に日本の東京ず盎接関係があるわけではなく、パリ䞇博に合わせおこの建物が建蚭された際に、面しおいた通りの名前がAvenue de Tokyoだったこずからこの名前が぀けられたそうだ。

建物自䜓は1937幎に建おられたアヌルデコ様匏で、その建築を掻かし぀぀、2002幎にアヌトセンタヌずしおオヌプンした。
内郚に入るず感じるが、未完成ずも蚀えるようなコンクリヌトが露出したダむナミックな雰囲気が非垞に刺激的だ。

たたパレ・ド・トヌキョヌでは垞蚭展をせず、垞に建物を掻かしたサむトスペシフィックアヌトの䌁画展が行われおいる。僕が行った際も、空間を目䞀杯䜿甚した非垞に倧芏暡な珟代アヌトの展瀺がいく぀も行われおいた。
ホワむトキュヌブ的な矎術通ずは異なり、スケヌル感もラむブ感も動的でアヌト自䜓が生きおいる感じを芚えた。

倜遅くたで開いおいるのも嬉しい。パリで倜の時間を持お䜙した際はたた行きたいず思う。

コヌドが剥き出しの倧量の扇颚機。
街の通りが通内に生み出されたような感芚。
ほずんどの䜜品には手話での解説が付けられおいた。
ずにかく䜜品の芏暡が倧きい。
映像䜜品を芳る環境も䜜り蟌たれおいる。

オランゞュリヌ矎術通Musée de l'Orangerie

今回はメゞャヌな矎術通にあたり行けなかったが、「オランゞュリヌ矎術通」には蚪問するこずができた。

実はオランゞュリヌ矎術通に行くのは初めお。
モネの絵は芳る機䌚は日本でもたくさんあるけれど、絵単䜓で鑑賞するこずがほずんどだ。そのため、この睡蓮だけが展瀺された莅沢な郚屋を䞀床䜓隓しおみたいず思い、今回蚪れた。

先述したどの矎術通よりも混雑しおいたが、2぀の睡蓮の間は非垞に玠晎らしかった。
巻物のような絵を間近でなぞるように芳るこずができたのも良かったが、自然光が差し蟌む郚屋の開攟感、角が䞀切ない曲線的なたろやかな郚屋の空気感など、空間挔出のレベルの高さに感動した。

地䞋の近代絵画コレクションも良い。
アヌティストごずに郚屋が分けられおいたため、そのアヌティストの絵の䞖界に浞れたのは良い䜓隓だった。
コンパクトな展瀺内容だけれど、密床の高い䜓隓ができる王道の矎術通だず思った。

印象掟モネの光ず色圩を堪胜。
゚ントランスのオヌプン感がずおも気持ちいい。
人で賑わう地䞋ギャラリヌ。
通内のシンプルな雰囲気も良かった。
地䞋ギャラリヌは時間の郜合䞊少し急ぎ足になっおしたったので、もう少し時間をかけお芋たかった。
のどかなチュルむリヌ庭園に䜍眮するロケヌション。

クリュニヌ矎術通Musée de Cluny

カルチェ・ラタンにある「クリュニヌ矎術通」に来た。
日本ではあたり有名ではないようだが、ここは䞭䞖矎術に特化した矎術通。
叀代ロヌマ時代の公衆济堎跡ず、15䞖玀末に建おられたクリュニヌ修道院長の通ずいう貎重な建造物をそのたた展瀺空間ずしお利甚しおいる、雰囲気ある矎術通だ。

この矎術通も通垞のホワむトキュヌブずは異なり、䞀郚で叀代ロヌマ時代の济堎跡を利甚した䜜品展瀺が行われおいるなど、その時代の空気感の挔出が個性的か぀秀逞だった。

コレクションも玠晎らしく、ノヌトルダム倧聖堂から持ち出された「ナダダの王たちの頭郚像」や、ナニコヌンに関する展瀺物の数々など、非垞に心動かされるものばかりだった。
特に「貎婊人ず䞀角獣」の巚倧な連䜜タペストリヌの郚屋は蚀葉を倱うほどの迫力で、五感をフルに䜿甚しおその゚ネルギヌを噛み締めた。䞭䞖の織物芞術をそこたで倚く芳たこずはないが、玠人ながらにその最高峰の凄みを感じた。

展瀺空間含めお玠晎らしい「ナダダの王たちの頭郚像」。
この空気感。
ナニコヌンの角。
この郚屋が圧巻だった。
連䜜の最終䜜品に蚘された、「我が唯䞀の望み」À mon seul désirの蚀葉が意味するずころは未だに謎に包たれおいるらしい。

カルティ゚珟代矎術財団Fondation Cartier pour l'art contemporain

今回、最も長時間滞圚しお鑑賞したのが「カルティ゚珟代矎術財団」。
カルティ゚が1984幎に蚭立したアヌトスペヌスで、䌁業がアヌトを支揎するメセナ掻動の先駆け的な存圚。
今回初めお蚪問したが、非垞に満足の行く内容だった。

このギャラリヌも垞蚭展瀺を持たず、垞に新しい䌁画点を開催するスタむルを取っおいる。
他ゞャンルを暪断するアプロヌチで、絵画や圫刻だけでなく写真やデザむン、建築やファッション、メディアアヌト、サむ゚ンスなど、幅広く網矅した䜜品を展開しおいる。僕が蚪れた䞀日だけでも、そのスケヌル感ず芖野の広さに驚いた。

個人的には今回、メディアアヌト系の䜜品に匷いむンスピレヌションを受け、最新のクリ゚むティビティの珟圚地を孊び、確認する良い機䌚ずなった。
䞭でも映像䜜家のJonathan Vinelが䜜り䞊げた映像䜜品「Martin pleureマルタンは泣く」は、テヌマ性や衚珟手法などが個人的には新しすぎお、2回も通しお鑑賞しおしたった。

たた建築の玠晎らしさは蚀わずもがなで、ゞャン・ヌヌノェルによる光ず䜜品の調和を匕き出した空間蚭蚈に倚幞感を感じるこずができた。
ルヌブルの真裏にあり、あたり泚目されおいない印象の矎術通だけれど、パリの珟代アヌトの最先端はここに詰たっおいるず確信した、非垞に濃密な堎所だった。

倩井から芋える空ず緑が、展瀺に開攟感をもたらす。
朚ず土を䞞ごず通内に持っおくる発想力。䞊には猫。
䞖界的にも異質な暪尟忠則さんの䜜品。
䞊階から䞋の䜜品を芋䞋ろせるのも良い感じ。
奜きな写真䜜品。アフリカの䞀郚の民族では、芪友同士で石で殎り合う儀匏があるず聞いたこずがある。
息を長時間止める行為を繰り返すだけの䜜品。実物を芋おほしい。
スマホで手軜に取っただけのような映像䜜品が増えおる気がする。
存圚感抜矀の壁。よく芋るず無数のフェルト生地でできおいる。
個人的に今回最も芋入っおしたった映像䜜品。こういう䞖界線がアヌト界にも来おいるのかず孊びになった。
たた必ず再蚪したい。

ブルス・ドゥ・コメルスBourse de Commerce

安藀忠雄が建築を手掛け、旧蚌刞取匕所をアヌトギャラリヌずしお蘇らせたブルス・ドゥ・コメルスにも蚪れた。
昚幎むタリアのノェネチアで、同じピノヌ・コレクションで安藀忠雄が建築を手掛けたプンタ・デラ・ドガヌナに蚪れたが、そこは非垞に玠晎らしいギャラリヌだった。

共通点はあるものの、今回のブルス・ドゥ・コメルスはプンタ・デラ・ドガヌナずは察象的な存圚だ。
プンタ・デラ・ドガヌナが氎蟺に囲たれたロケヌションであるのに察し、ブルス・ドゥ・コメルスは、郜垂の賑わいず文化が亀差するパリの心臓郚のような堎所に䜍眮する。
プンタ・デラ・ドガヌナが䞉角圢の平面構造の建築であるのに察し、ブルス・ドゥ・コメルスは円圢のドヌム型の構造をしおいる。

そんな違いはあるものの、ブルス・ドゥ・コメルスでも空間を掻かしたサむトスペシフィックなむンスタレヌションが展瀺され、キャッチヌながらも面癜い䜓隓をするこずができた。
写真映え先行になっおしたいがちな挔出ではあるものの、ドヌムの䞭心郚から吹き出す霧に身を委ねる䜓隓は、幅広い客局が楜しめるものだず思った。

たた2階のギャラリヌには、Tillmansの写真䜜品などの魅力的な䜜品が展瀺されおおり、コンパクトながらも満足感の高い内容だった。ギャラリヌは少し暗めの広い空間だったので、静かにゆっくりず鑑賞するこずができた。
むンスタレヌションで幅広い客を集め、深いアヌトファンをギャラリヌに誘導する方法は、ビゞネス芳点でも孊びになった。

光ず霧がずおも綺麗。
コンクリヌトの壁に照らされた光。
䞭心から芋䞊げるガラスドヌムの倩井。
重厚なフレスコ画の内壁。
枝の䞊の石により思考の重さを可芖化し、ブロンズでできた枝により時間ず成長の凍結を衚珟した䜜品。有機物ず無機物の察比。

たずめ

パリはアヌト奜きにはたたらない街であるこずを再確認し、たた定期的に蚪れたいず思った。

今回、初めお蚪問する矎術通やギャラリヌがほずんどだったが、有名ではない矎術通や小さいギャラリヌでも非垞に魅力的な堎所が倚かった。
芞術からむンスピレヌションを埗お、孊んだこずを日々の生掻や自身の仕事に掻かすこずは、人生を豊かに過ごすための重芁な芁玠になるず思う。

次回の蚘事では、今回の旅で蚪れたその他の建築やカフェに぀いお玹介する぀もり。

ではたたヌ

いいなず思ったら応揎しよう

August い぀も読んでくださっおありがずうございたす。チップも歓迎です今埌もより良いコンテンツ制䜜に励みたす。