「本を出しませんか」と言われて、都内のカフェへ行ってきました
匿名で書いていたnoteに、出版のオファーが届きました。
そして私は都内のカフェで、ついに名刺を出すことになりました。
noteを書いていることは、誰にも話していません。だから身バレはしていないはずでした。多分。
そこにメッセージが届いたのです。noteを読みました、本を出しませんか、と。
名刺を出した瞬間
興味を持っていただいたのは、国語の基礎について書いた記事でした。
参考書ではなく、一般書として。
小学生のお子さんを持つ保護者に向けて、読解力ってそもそも何なんですか、どうしてそんなに大事なんですか、という内容です。
正直、身バレには抵抗がありました。
匿名でいるからこそ書けることもあります。
でも、この場では仕方がない。そう思って名刺を出しました。
こうして私は、自分の書いたものと自分の名前を、初めて他人の前でつなげたことになります。どきどきしました。
聞けるだけ聞いてきました
せっかくの機会です。出版の話をこれだけ聞ける相手には、そうそう出会えません。
キンドル出版の話。商業出版の、あまり表に出てこない話。数字の話も出ました。以下は今回伺った範囲の話として読んでください。
全国の書店に広く並べるには、初版で千部ほど刷る必要があるそうです。
書店に行くと、一つの本が壁一面のように積まれた棚を見かけますよね。ああいう形で大きく展開してもらうには、百万円単位の広告費がかかるケースもあるのだと聞きました。書店は本を売るだけで成り立っているわけではないんですね。
ただ、一つだけ聞いてもわからなかったことがあります。出版不況と言われて久しいのに、なぜこれだけの点数の本が出続けているのか。ここは最後まで見えてきませんでした。
著者は、いわば自営業だった
検討した結果、今回はお断りすることにしました。
理由ははっきりしています。売る側に立てる自信がなかったからです。
いろいろなSNSを開設して自著を宣伝する。その時間が、今の私にはありません。自分の私財を投じて広告を出す。そういう戦略を練って動く覚悟も、まだありませんでした。
話を聞きながら気づいたのは、本を出すというのは書いて終わりではない、ということでした。
書店の棚は自動的に用意されるものではない。誰かが場所を確保して、誰かがそこまで人を連れてきている。
つまり、書き手であると同時に、売り手でもあるわけです。
私は文章を書くことが好きです。でも、書いたものを売り、自分を売るところまでが著者の仕事だった。そこは考えたことがありませんでした。
書店で平積みになっている本を見る目が、あの日から少し変わりました。あの一冊の後ろに、書く以外の労力がどれだけ積まれているのか。
今回お断りしたのは、書くのが嫌になったからではありません。売り手になる準備が、まだできていなかったからです。
届けたい人は、別の場所にいるのかもしれない
別れ際に、こんなアドバイスをいただきました。
読解力の話を必要としている人は、noteよりインスタにずっと多くいます、と。
これは考えたことがありませんでした。書く場所の問題ではなく、届けたい相手がそもそも別の場所にいるのかもしれない。
そう言われてみると、たしかにそうかもしれないと思っています。
みなさんなら、どんな本を読みたいですか
前回の記事は、この話を受けて書いたものです。本になるとしたらこんな感じかな、という記事でした。
スキがたくさんついてとても励みになりました。ありがとうございます!
今回のお話は実りませんでしたが、いい勉強になりました。
もし私が「読解力」について本を書くとしたら、どんな内容を読みたいですか。
よかったらコメントで教えてください。
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