Web面接が家だとやりにくい人へ
「家だとWeb面接がやりにくい」これはコロナ禍からよく聞く相談ですし、特に初めての転職活動だと困惑する方も多いです。
回線は大丈夫か、カメラの角度、背景や明るさは?など細かな悩みも尽きないと思います。
さらに、お子様やペットがいらっしゃる方、部屋が一つしかなく家族の生活音が入ってしまう方など「自分ではどうしようもない」事情がある方も多いですよね。
実際私もそうですが、もう6年、基本リモートで面談や商談もしています。
そこで今回は、実体験を交えて居住環境とWeb面接の話をしたいと思います。
※Web面接対策の細かなやり方については以下noteも参考にしてください。
最大の「敵」、猫
我が家は猫を飼っているのですが、まぁよく鳴く猫です。特に私が声を出すと会話するように鳴くため可愛いんですが、Web面談・面接においては相当に厄介な存在です。
特にこれは家庭事情として致し方ないのですが、仕事スペースから猫を出すことが出来ない間取り(つまり一緒の部屋)のため、常に同じ部屋で仕事をしなければいけません。

...羨ましがられる方もいらっしゃると思いますが、まぁ大変です。
企業との打ち合わせ、候補者との面談、うちの猫はそのすべてに参加してくれます。面談が始まるまでは寝ていたのに、面談が始まると横にいるんです。ただいるだけなら良いんですが、それで済むはずがありません。
とある日の夕方。
今日の打ち合わせは大手企業の社長、準備もばっちりだ、3分前。イヤホンを付けて「さぁログインするか」というタイミング。
おもむろにトイレへ入る愛猫の姿が横目にチラリ...
ちなみにうちの猫は、トイレを綺麗に片付けてもらえるまで鳴き続ける癖があります。これはやばいと急ぎ片付けを済ませ、1分前、間に合った。息を整えてログイン。
「本日はよろしくお願いいたしま…」
「にゃ〜!×100」。
...トイレ掃除したのに?
その節は大変申し訳ございませんでした(to社長様)
別の日。
「今日の打ち合わせはさすがに集中したい!」という思いから仕方なく廊下に出そうとしたら、見たことのない速さでテーブルの下に逃げられて商談前に数分の追いかけっこに付き合わされたこともあります。
猫って、可愛いですよね。
ちなみにこれは今日の話です。

赤ちゃんと1LDK
こうした事情はもちろん猫に限りません。小さなお子様がいる家庭では「Web会議中に子供が乱入してきて仕事にならない」という話もよく聞きます。
特に都内の場合には、1LDKで夫婦と小さな赤ちゃんの3人で暮らしている、という家庭も多いと思います。
その場合正直「自宅でのWeb面接は困難を極める」と思います。
「引っ越せばいい」と言うのは簡単ですが家庭ごとに事情は異なりますし、家を買っていればなおさら簡単には動けません。
広い家であっても、2歳児や3歳児は乱入して当たり前ですよね。
印象に残っている相談があります。
「面接しているところを恥ずかしくて家族に聞かれたくない。部屋は分かれていても木造で声は筒抜けなので」というものです。住まいの数だけ事情があります。
社員寮で面接→「転職活動がバレる」
会社の寮やシェアハウスにお住まいの場合はやりにくさがさらに増します。
寮から転職活動をしていた方には「廊下に響いたら転職活動をしているのが他の社員にバレてしまうので、小さな声で話すことになりますが大丈夫でしょうか」と相談されたことがあります。
実際寮で面接をしていたら翌日「お前転職するの?」と隣の住人に言われた、という例もあります。怖い。。
「直接面接の方が気を遣わなくていい」という声も聞きますし、もっと言えば「直接面接ができる企業でなければ転職活動はしにくいのですが」という相談を受けた例もあります。
もし自分が同じ環境だったら全く同じ気持ちになるだろうなと感じたものです。
時間貸しの部屋もあるけれど...
「コロナ禍に増えたレンタルの会議スペースを使えば良いだろう!」
これは私も候補者によく言ったものですが、これもまた個々人の事情により難しいケースがありますよね。
(1)普段がリモートで駅も遠いし最寄り駅にはそんなスペースがない
借りようと思うと結構「無い」ものですよね。今出社が増えてしまい、レンタルスペースの売上が落ちている話も聞きます。
一等地に置くのは「高い」ため撤去されてしまったものなども多くあります。
確かに以前より減った印象があります。
(2)丁度1時間借りてみたら入室に手間取り遅刻
これはレンタルスペースアルアルで結構聞きました。初の利用だと使い方が分からずてこずりますよね。
また、終わり時間厳守で次の予約があったため、せっかく盛り上がっていたのに出なければいけなかった、という相談をもらったこともあります。
「レンタルスペース慣れ」が必要なため、面接時にいきなり借りるのも考えものです。
(3)激混みで借りられない
「最寄り駅にあるからそこを使う前提で日程調整」してみたら決まった日は予約で満杯。これも良くある話です。
当日になったら借りれば良い、いつもは空いている。なのに丁度その日だけ...
エージェント時代の話ですが、面接30分前に候補者からこんな連絡をもらい、企業に電話して延期してもらったということもありました。
(もちろん企業の印象はマイナスですよね..)
(4)強者「カラオケ面接」
カラオケで音を消してやれば良いじゃないか!ということで面接した人もいました。
1回目は良かったそうですが2回目、なんと両隣がシャウトしまくる酔っ払いでガンガン響いてきてしまい大変なことになった...という話も聞いたことがあります。
このあたりは特にコロナ禍に苦戦した方がいらっしゃると思いますが是非体験談を聞きたいものです。
今はWeb面接をするのに「現職の会議室をそのまま使っている」というような「ある意味で強者」もいらっしゃいますが、やはり自宅で落ち着いて出来るのが一番ですよね。
Web面接の場所にお困りの方へ
実際私は未だに猫と一緒に面談も商談もしています。
「どうやっているの?!」と思うかもしれませんが、結構簡単で「気にしない」ことです。
あまりに猫が鳴き始めたら「すみませんうちの猫が...」と一言言うだけで意外に場が和やかになるものです。
あと意外に向こうには聞こえてないというケースもあります。
私の場合には指向性マイクにしてみたら劇的に変わりました。電話だと音がかなり入ってしまうのですが、指向性マイクにすると部屋で鳴いている音はほとんど入っていない。
私の場合にはYouTube撮影などもあるので結構高めのものを買いましたが、今後もWeb会議などが多い方は1つそれなりのマイクを買ってみるだけで問題が解決するかもしれません。
そんなマイクが無くても、意外に「自分には聞こえていても向こうに聞こえていない」ものです。
つまり、自分の周辺がうるさくても、「気にしない」。
意外にこの精神力が最も大事かもしれません。
私も、面接中候補者側で赤ちゃんが泣いていても「あぁ気にしないでくださいね。泣くのが仕事ですから。むしろ大丈夫ですか?離席されても大丈夫ですからね?」と普通に言うようにしています。
むしろそこの理解のある会社じゃないと、転職した後安心してリモートワーク出来ませんよね。
現在ではむしろマイノリティになってしまったリモートワークですが、制度があるのと「問題なく使える」のは別の話です。
面接となるとどうしても「雑音」が気になるかもしれませんが、気にせず、おおらかな気持ちで受けて頂きたいと思います。
そんなの無理だ!という方は「前日までの予約で(これ大事)」レンタルスペースを確保するのも一つです。
個人的にはカラオケでの面談もやってみたいものですが、怖くて手は出せません。。
「私はこうやっている!」「こんな事件があった!」など、皆さんの工夫や体験談があればぜひ教えてください。
筆者:高田 祥(Sho Takada)
株式会社セコネ 代表取締役
セキュリティ人材に特化した採用コンサルタント。元セキュリティエンジニア。
情報処理安全確保支援士 / Security+ / 上級個人情報保護士
著書『キャリア設計論 エンジニアの本音、エージェントが語る転職の真実』
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