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AI時代に給料が上がる人・消える人──マーク・キューバンが10年前に見抜いていた「学び方」の差

起業したい気持ちはある。
でも失敗したらと思うと動けない。
だから情報収集や準備ばかりが増えていく。
しかし成功した起業家の多くは、最初から正解を知っていたわけではない。前に進めない原因は、リスクではなく完璧主義かもしれない。


この動画の価値

• AI・機械学習が普及する時代に「今後10年で価値が上がるスキル」と「消えるスキル」の見分け方がわかる
• 起業アイデアが100個失敗しても問題ない理由と、「1回の成功」で人生を変えるポートフォリオ型挑戦戦略が学べる
• なぜ億万長者になった後も毎日勉強を続けるのか──市場の変化を先読みするトップ経営者の情報収集法がわかる
• 社員・投資先・取引先から毎週どんな報告を受ければ、問題を早期発見できるのかという経営管理術が学べる
• 支持者ではなく反対者の意見を優先して聞くことで、意思決定の精度を上げるリーダーの思考フレームがわかる


この人物のヤバさ

• 学生時代から起業し、創業したBroadcast.comを約57億ドル(約6,000億円超)でYahoo!に売却
→ インターネット黎明期に「ストリーミングが来る」と賭けて大勝ちした、伝説級のExit創業者。
• 資産ゼロに近い状態からスタートし、6人で3LDKに住みながら起業。クレジットカード停止や家賃難も経験
→ 最初から恵まれていた成功者ではなく、どん底から這い上がった叩き上げの起業家。
• NBAチームのDallas Mavericksを買収し、2011年に球団史上初のNBA優勝へ導く
→ テクノロジー企業だけでなく、世界最高峰のスポーツビジネスでも結果を出した経営者。
• 『Shark Tank』で70社以上に投資し、自身の投資先は150社超
→ 一人の起業家としてだけでなく、数百人規模の起業家を見てきたトップ投資家でもある。
• 2017年時点で読書時間の約80%をAI・機械学習・ディープラーニングに集中投下
→ 億万長者になった後も学習を止めず、AI革命の到来をいち早く見抜いていた。「学び続ける力」が彼の最大の競争優位。


ある日、マーク・キューバンのもとに、付き合っていた女性から最後通告のような言葉が投げかけられた。

「私を選ぶの? それとも仕事を選ぶの?」

普通なら悩む場面だ。しかし彼は後に笑いながらこう振り返る。

「君の名前、何だったっけ?」

もちろん冗談半分だ。だが、その裏には本物の覚悟があった。当時の彼は、将来が保証されていたわけではない。事業はまだ成功しておらず、失敗すれば何も残らない。恋愛も、人間関係も、安定した生活も欲しかったはずだ。それでも彼は、自分が心から信じたインターネットとストリーミング事業に人生を賭ける決断をする。

最初の会社を売却した後、一度は世界中を飛び回って遊び尽くした。しかし、その快楽よりも強かったのが「この技術は必ず大きくなる」という確信だった。彼は再び起業の現場に戻り、社員たちにこう告げる。

「これから大きなチャンスが来る。ただし、そのためには犠牲が必要だ。」

そして誰よりも先に、自分自身がその犠牲を払った。

結果として、ストリーミング事業は大成功し、彼は億万長者となる。しかし本人は「その期間は決して楽ではなかった」と語る。成功の裏には、失った時間や人間関係が確かに存在していたのだ。

本質的な学び:
大きな成果は「何を手に入れるか」ではなく、「何を捨てる覚悟があるか」で決まる。


学びの先出し(1つだけ)

① 学び

👉 「成功者は“強み”より“学習テーマ”を一点集中する」

② なぜそれが重要か

日本人は「弱点をなくそう」「バランスよく学ぼう」と考えがちです。

しかしマーク・キューバンは、すでに大富豪になった後でも読書時間の80%をAIに集中投資していました。

年収やキャリアの差は才能ではなく、

「次の時代の波に、自分の学習時間をどれだけ集中できるか」

で決まるからです。

③ 読者への刺さる一言

頑張っているのに伸びない人ほど、“学びすぎ”で負けている。


全体構造の理解

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① 「未来の波に賭けろ」
何を言っているのか
勝者は現在の市場ではなく、
次の10年を決める変化に学習時間と資本を集中投下する。
Mark Cubanは2017年時点で、
• Machine Learning
• Deep Learning
• Neural Networks
に読書時間の80%を使っていた。
________________________________________
なぜ重要か
ほとんどの人は、
• 今の仕事
• 今の顧客
• 今の市場
しか見ていない。
しかし超過リターンは、
未来の不確実性の中にしか存在しない。
経営者の仕事は
現在を最適化することではなく
次の波を見つけること
である。
________________________________________
根拠
• AIについての発言
• 日課と学習習慣
• 医療×AI
• 大学教育の未来
• テクノロジーによる雇用変化
________________________________________
② 「好きなことを探すな。異常に没頭できるものを探せ」
何を言っているのか
キャリアは計画するものではない。
試行回数を増やし、
時間を忘れる対象を発見するゲームである。
________________________________________
なぜ重要か
多くの人は
• やりたいこと探し
• 天職探し
をしている。
Mark Cubanは逆。
まず試す。
そして
20時間連続でやっても苦にならないもの
を見つける。
そこに競争優位が生まれる。
________________________________________
根拠
• Portfolio Career
• コンピュータとの出会い
• Broadcast.com創業
• 「99回失敗しても1回当たればいい」
________________________________________
③ 「会議を減らし、学習密度を上げろ」
何を言っているのか
成功者は忙しいのではない。
意思決定の質を上げるために時間を守っている。
________________________________________
なぜ重要か
多くの組織は
• 会議
• 報告
• 電話
に時間を奪われる。
Mark Cubanは
「会議は極めて例外」
と言う。
つまり
時間管理ではなく
注意力管理
をしている。
________________________________________
根拠
• 日課の説明
• メール中心主義
• 電話嫌い
• AI学習への集中
________________________________________
④ 「失敗を避けるな。致命傷だけ避けろ」
何を言っているのか
成功とは
失敗しないことではない。
何度失敗しても再挑戦できる状態を維持すること。
________________________________________
なぜ重要か
日本人は
「失敗しない意思決定」
を求める。
Mark Cubanは
「失敗込み」
で意思決定している。
________________________________________
失敗例
• 極貧生活
• クレジットカード停止
• 従業員の横領
• 投資失敗
• Shark Tank失敗案件
________________________________________
それでも
Keep grinding
を繰り返す。
________________________________________
根拠
• 逆境の章
• 起業初期
• Shark Tank投資話
________________________________________
⑤ 「自分が成功するな。他人を成功させろ」
何を言っているのか
リーダーの仕事は
成果を出すことではない。
成果を出せる環境を作ること。
________________________________________
なぜ重要か
一般社員と経営者の最大の違いは
価値創出方法。
________________________________________
社員
自分が働く
経営者
他人が働ける環境を作る
________________________________________
Mark Cubanは
• ゴミを拾う
• トイレを直す
• 起業家を支援する
という行動で示している。
________________________________________
根拠
• リーダー論
• Shark Tank投資哲学
• 組織文化についての発言
________________________________________
② インタビューの本質
「未来を学び、没頭できる領域を見つけ、失敗しながら前進し、人が成功できる仕組みを作れ。」
さらに短くすると、
勝者は"正しい答え"を探さない。"正しい方向"へ動き続ける。
________________________________________
③ 意思決定の型
Step1
「未来の変化」を探す
まず問う。
次の10年で何が変わるか?

• AI
• Streaming
• Internet
________________________________________
Step2
「自分の熱量」を確認する
問う。
これを何時間でも続けられるか?
市場より先に
自分の没頭度を見る。
________________________________________
Step3
集中投資する
時間
学習
人脈
資本
を投入する。
________________________________________
Step4
失敗前提で実行する
失敗は計算に入れる。
問題は
死なないこと
だけ。
________________________________________
Step5
仕組み化する
自分が働くのではなく
人が成果を出せる構造へ変える。
________________________________________
④ 日本人ビジネスパーソンとの違い
思考
日本
正解探し

失敗回避

検討

さらに検討
________________________________________
Mark Cuban
変化探し

実験

学習

修正
________________________________________
________________________________________
判断
日本
「成功確率は何%か?」
________________________________________
Mark Cuban
「失敗しても生き残れるか?」
________________________________________
________________________________________
行動
日本
準備してから始める
________________________________________
Mark Cuban
始めながら学ぶ
________________________________________
結果として
日本人
リスク最小化
Mark Cuban
学習速度最大化
になっている。
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⑤ 再現性(最重要)
明日からやるべきこと
① 学習時間の80%を未来テーマに寄せる

• AI
• エネルギー
• ロボティクス
• ドローン
• データセンター
今の仕事ではなく
次の波を学ぶ。
________________________________________
② 毎月1つ「試す」
計画ではなく実験。

• AIアプリ作る
• ブログ始める
• 動画作る
• 営業する
成功率は考えない。
________________________________________
③ 会議・SNS・ニュースを削る
浮いた時間を
学習へ再投資する。
________________________________________
NG行動
① 完璧な計画を作ろうとする
市場は変わる。
計画は壊れる。
________________________________________
② 好きなことが見つかるまで待つ
見つかるのではない。
試して発見する。
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③ 失敗しない選択を探す
存在しない。
問うべきは
「失敗しても再挑戦できるか?」
である。
________________________________________
このインタビューを戦略コンサル的に1枚に要約すると、
「未来に賭けろ。大量に試せ。失敗を許容しろ。学習速度で勝て。そして最後は人を成功させる側に回れ。」
これがMark Cubanの経営思想と意思決定アルゴリズムの核心です。


第1章 ドナルド・トランプとの関係


Interviewer:
Thank you very much for coming, Mark. I'll begin by asking some of my questions before passing it to students in the audience.
But let's get straight to it. It is no secret that you and Donald always agree on things. Are there any things you particularly disagree on?
インタビュアー:
本日はお越しいただきありがとうございます、マーク。
まずは私からいくつか質問をして、その後で会場の学生たちにマイクを回したいと思います。
では早速本題に入りましょう。
あなたとドナルド・トランプは、いつも意見が一致しているわけではないことはよく知られています。
特にどのような点で意見が対立しているのでしょうか?


Mark Cuban:
I mean, I just don't think he's very smart, right?
It's funny. I've known Donald for a long time, for better or worse, and we've always had a love-hate relationship.
When I say something negative about him, he hates me, and when I say something nice about him, he loves me.
It doesn't matter. If you say something nice about Donald Trump, he'll love you no matter what.
マーク・キューバン:
率直に言えば、私は彼のことをあまり頭のいい人だとは思っていません。
面白いことに、良くも悪くも私はドナルドを長年知っています。
私たちの関係はずっと「愛憎入り混じった関係」でした。
私が彼について否定的なことを言えば、彼は私を嫌う。
逆に少しでも良いことを言えば、彼は私を好きになる。
結局のところ、ドナルド・トランプは自分を褒めてくれる人なら誰でも好きになるんです。


Mark Cuban:
So when he first started to run, I didn't really take it all that seriously.
But I came out and I said it was refreshing to have a candidate that was candid, wasn't scripted, said what was on their mind, and wasn't traditional.
And obviously a lot of people felt that way, and I supported him.
マーク・キューバン:
彼が最初に大統領選へ出馬したとき、私は正直そこまで真剣には受け止めていませんでした。
ただ、その当時私はこう言いました。
「台本どおりではなく、本音を語り、思ったことをそのまま口にする候補者が現れたのは新鮮だ」と。
従来型の政治家とは違っていたんです。
そして実際、多くの人が同じように感じていました。
だから私は当初、彼を支持していました。


Mark Cuban:
So during the primaries, I supported him against Ted Cruz, who is a Republican senator from Texas, my home state.
I thought Ted Cruz was dangerous — an ideologue, but also smart, which is an even worse combination.
マーク・キューバン:
共和党予備選の間、私はテキサス州選出の上院議員であるテッド・クルーズよりも、トランプを支持していました。
テッド・クルーズは私の地元テキサスの政治家ですが、私は彼を危険な人物だと思っていました。
なぜなら彼は強いイデオロギーを持っているだけでなく、非常に頭も良いからです。
その組み合わせは、むしろもっと危険だと思っていたんです。


Mark Cuban:
So I thought, okay, if we have Ted Cruz as a candidate, that's a bad thing.
So I told Donald I would support him.
I'd talk to him all the time and he'd call me up and say,
"Have you seen the polls?"
and this and that.
マーク・キューバン:
だから私は、
「もし共和党候補がテッド・クルーズになったら、それは良くない」
と考えていました。
そこでドナルドには、
「君を支持するよ」
と伝えました。
当時は頻繁に連絡を取り合っていて、彼から電話がかかってきては、
「世論調査見たか?」
「ここで勝ってるぞ」
などと話していました。


Mark Cuban:
And from time to time, as he started talking about things, I was like,
"Donald, I can't support you on these issues.
Some of this stuff is just bat-shit crazy.
But I don't want Ted Cruz to win."
And he's like,
"Oh, that's okay, Mark.
We'll see what happens."
マーク・キューバン:
ただ、彼がさまざまな政策について話し始めると、私はこう言うこともありました。
「ドナルド、その件については支持できないよ。」
「正直言って、その中には狂気じみた話もある。」
「それでも私はテッド・クルーズには勝ってほしくないんだ。」
すると彼は、
「大丈夫だよ、マーク。」
「どうなるか見てみようじゃないか。」
と答えていました。


Mark Cuban:
And honestly, I didn't think he believed he would win.
Because I remember saying,
"This is a big job, Donald."
And he'd say,
"Well, we'll see what happens."
マーク・キューバン:
正直に言うと、私は当時、彼自身も本気で勝てるとは思っていなかったんじゃないかと感じていました。
私は彼に、
「ドナルド、これはとてつもなく大きな仕事だぞ」
と言ったことがあります。
すると彼は、
「まあ、どうなるか見てみよう」
と答えていました。


Mark Cuban:
And he'd say,
"Hey, did you see these polls?"
"Hey, I'm winning here."
And I'd congratulate him.
マーク・キューバン:
彼はまた、
「この世論調査見たか?」
「ここでは俺が勝ってるぞ」
と言ってきます。
私はそのたびに、
「おめでとう」
と伝えていました。


Mark Cuban:
And from time to time there would be topics that would come up.
I remember it was about this time last year when the whole topic of encryption came up with Apple and the FBI.
And I tried to explain it to him.
It was just... there was no point.
マーク・キューバン:
しかし、ある時から問題が見え始めました。
ちょうど前年のこの時期だったと思います。
AppleとFBIの暗号化問題が大きな話題になっていました。
私はその件について彼に説明しようとしたんです。
でも――
まったく意味がありませんでした。
何を説明しても理解しようとしなかったんです。


第2章 大統領選への出馬可能性


Interviewer:
Okay, and another mention that you may have seen this morning was from Business Insider.
They say that you've got a competitive chance against Trump in 2020.
You up for a fight?
インタビュアー:
さて、今朝もう一つ話題になっていた記事があります。
Business Insiderによると、あなたは2020年の大統領選でトランプと十分に戦える可能性があるそうです。
勝負する気はありますか?


Mark Cuban:
Well, it's only 2017 and it's only February, so I got plenty of time.
It just depends what happens.
I'm not — it's not something that I'd want to do.
It's not like my dream or an ambition to run for president or be president.
マーク・キューバン:
まだ2017年ですよ。
しかもまだ2月です。
時間はたっぷりあります。
だから結局は、これから何が起きるか次第ですね。
ただ、私は別に大統領になりたいわけではありません。
それが夢だったこともないし、人生の目標でもありません。


Mark Cuban:
Mostly because — not because I don't think I could do the job.
Not because I don't think I'm smart enough.
But just because of the impact on family.
I've got three young kids, seven, ten, and thirteen.
And that's a big deal to me.
It's just a family decision.
マーク・キューバン:
それは、
「自分にその仕事ができないと思うから」
ではありません。
「自分に能力が足りないと思うから」
でもありません。
一番大きな理由は家族です。
私にはまだ幼い子どもが3人います。
7歳、10歳、13歳です。
私にとって家族は非常に大切な存在です。
だから最終的には家族の問題なんです。


Mark Cuban:
So I have plenty of time to decide.
But to me, it really depends on what happens in the next three years.
It's really hard to look at the first 31 days and think everything's just gonna be rosy for the next three years.
But who knows?
I've been wrong before.
General consensus has been wrong before.
Conventional wisdom has been wrong before.
So we'll see what happens.
マーク・キューバン:
だから決断を急ぐ必要はありません。
私にとって重要なのは、この先3年間で何が起きるかです。
政権発足からまだ31日しか経っていない段階で、
「今後3年間すべて順調に進むだろう」
と考えるのは難しいですね。
とはいえ、未来のことは誰にもわかりません。
私が間違っていたこともあります。
世間の総意が間違っていたこともあります。
常識だと思われていたことが間違っていたこともあります。
だから、まずは様子を見るべきだと思っています。


Mark Cuban:
Look, he's still the president.
He's still the leader of the free world.
We want things to work.
We don't necessarily need for him to be right.
We kind of hope he's wrong nine out of ten times with the things he's saying.
But we still want things to work out.
マーク・キューバン:
結局のところ、彼は今の大統領です。
そして自由世界のリーダーでもあります。
だから私たちは国がうまく機能することを望んでいます。
彼が常に正しい必要はありません。
むしろ、彼の発言の9割くらいは間違っていてほしいと思うこともあります。
それでも国全体としてはうまくいってほしいんです。


Mark Cuban:
It's like any business decision.
It's like any decision in school.
There's no reason to rush into something and make a decision now.
You want to let it play out and see what happens.
マーク・キューバン:
これはビジネスの意思決定と同じです。
学校での進路選択とも同じです。
今すぐ結論を出さなければならない理由はありません。
状況がどう展開するのか見極めるべきです。
そのうえで判断すればいいんです。


Interviewer:
A lot of political analysts criticize Trump for not having any political experience.
Do you say that you can do that job?
What makes you think that?
インタビュアー:
多くの政治評論家は、トランプには政治経験がないことを批判しています。
では、あなた自身はその仕事ができると思うのですか?
そう考える理由は何でしょうか?


Mark Cuban:
Well, look, the problems that I've had with Donald Trump isn't his lack of political experience.
It's his lack of leadership.
His lack of communication skills.
His lack of understanding.
Or his lack of attempt to learn.
マーク・キューバン:
まず言っておきたいのは、
私がトランプに問題を感じているのは政治経験の不足ではありません。
問題なのは、
リーダーシップの欠如です。
コミュニケーション能力の欠如です。
理解しようとする姿勢の欠如です。
そして何より、
学ぼうとする努力の欠如です。


Mark Cuban:
He doesn't read.
I mean, there's just so many.
None of these are political issues.
マーク・キューバン:
彼は本を読みません。
問題は他にもたくさんあります。
しかし、それらは政治経験とは関係のない話なんです。


Mark Cuban:
Of all the skill sets you can hire in this world, politicians are the easiest to hire.
And they're relatively cheap.
So I don't see that as an issue.
マーク・キューバン:
世の中にある様々な専門能力の中で、
政治家や政策アドバイザーは最も雇いやすい部類です。
しかも比較的安い。
だから政治経験の有無は本質的な問題ではないと考えています。


Mark Cuban:
But it's obviously not an easy job.
It's a job.
And when Obama first took over, I had things I liked about him and things I criticized.
But I got a chance to meet him and become friends with him.
マーク・キューバン:
もちろん、大統領という仕事が簡単だとは思いません。
非常に重い責任を伴う仕事です。
オバマが大統領になったときも、
私は彼に賛成する部分もあれば批判する部分もありました。
しかし実際に会う機会があり、
後には友人関係になりました。


Mark Cuban:
And the one thing I respected about him, even when I disagreed with him, is that he understood what he was talking about.
He could make a case for whatever position he was taking.
Even if I didn't agree with it.
We might butt heads.
But I respected his position.
マーク・キューバン:
私がオバマを尊敬していた最大の理由は、
意見が違うときでさえ、
彼は自分が何を話しているのかを理解していたことです。
どんな政策であっても、
なぜその立場を取るのかを論理的に説明できました。
私が賛成できない内容であってもです。
私たちは議論することもありました。
衝突することもありました。
それでも私は彼の考えを尊重することができたんです。


Mark Cuban:
You can't look at anything that Donald Trump has done in the first 31 days and say,
"I may disagree, but it's really well thought out and really reasoned."
There is not that one thing.
It's scary.
マーク・キューバン:
一方で、トランプ政権最初の31日間を振り返ってみても、
「私は反対だけれど、これはよく考え抜かれた政策だ」
と言えるものが一つも見当たりません。
本当に一つもありません。
それが恐ろしいことなんです。


Mark Cuban:
We want him to be successful.
I actually like some of the cabinet people he put around him.
But time will tell.
マーク・キューバン:
もちろん私は彼の失敗を望んでいるわけではありません。
成功してほしいと思っています。
実際、彼が任命した閣僚の中には評価している人もいます。
ただ、最終的な答えは時間が教えてくれるでしょう。


第3章 ヒラリー・クリントン支持の理由


Interviewer:
And you endorsed Clinton in the election itself as opposed to primaries.
Was that an investment against Trump or for Hillary Clinton?
インタビュアー:
あなたは共和党予備選の段階ではなく、本選挙ではヒラリー・クリントンを支持しましたよね。
それは「ヒラリー支持」だったのでしょうか。
それとも「トランプ反対」だったのでしょうか。


Mark Cuban:
It was...
I mean, I got to like Hillary.
She was very professorial.
She wasn't a great candidate.
She's smart.
I just had a sense she wouldn't blow up the world.
And to me that was very important.
マーク・キューバン:
そうですね。
私はヒラリーのことを嫌いではありませんでした。
彼女は非常に学者肌というか、教授のようなタイプでした。
優れた候補者だったかと言われると、そうでもありません。
ただ、頭は良かった。
そして少なくとも、
「世界を破滅させるようなことはしないだろう」
という安心感がありました。
私にとって、それは非常に重要なことでした。


Mark Cuban:
And so it was more against Trump.
Had it been a different candidate—
other than Ted Cruz probably—
I probably would not have taken a side one way or the other.
マーク・キューバン:
だからどちらかと言えば、
ヒラリー支持というよりもトランプ反対でした。
もし相手がトランプではなく別の候補者だったなら、
(テッド・クルーズだけは別ですが)
私はどちらの陣営にもつかなかったと思います。


Mark Cuban:
I've been in the public eye for 15 years or more.
And I made a point not to endorse a candidate.
I'd always voiced my opinion and spoke out,
but I never really took a side.
マーク・キューバン:
私は15年以上、公の場で発言する立場にいました。
しかし、その間ずっと意識していたことがあります。
それは特定の候補者を支持しないことです。
自分の意見は言う。
賛否も表明する。
でも、特定の陣営に加わることは避けてきました。


Mark Cuban:
And I've never contributed.
I haven't contributed money—
until a senator from Utah, Orrin Hatch,
convinced me to give money to the worst cause ever.
マーク・キューバン:
政治献金もほとんどしたことがありません。
実際、ユタ州選出の上院議員オリン・ハッチに説得されて、
人生で最悪の寄付をしてしまうまでは、
政治にお金を出したことすらありませんでした。


※ここで会場に笑いが起きています。
後の章で、この「最悪の寄付体験」の詳細が語られます。


Mark Cuban:
And I just thought that was the slimiest experience I've ever had in my life.
And so it's not like even now that I contribute a lot.
Because I value my independence.
マーク・キューバン:
その経験は、
私の人生で最も胡散臭く、不快な経験の一つでした。
だから今でも政治献金はほとんどしません。
なぜなら私は自分の独立性を大切にしているからです。


Mark Cuban:
And I value the fact that I am an independent.
So as much as I liked Secretary Clinton,
and I felt very strongly that she could do the job,
it was more being against him
than finding myself in alignment with a lot of her policies.
マーク・キューバン:
私は「無所属でいること」に価値を感じています。
もちろんヒラリー・クリントンには好感を持っていました。
そして彼女なら大統領の職務を果たせるとも本気で思っていました。
しかし正直に言うと、
私が支持した最大の理由は、
彼女の政策に全面的に賛成だったからではありません。
トランプに反対だったからです。


Interviewer:
Well, you criticized Trump for not having any decent policies.
And you have your own opinions.
One is against universal basic income, right?
インタビュアー:
あなたはトランプにはまともな政策がないと批判しています。
一方で、あなた自身にも政策的な考えがありますよね。
その一つが、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)への反対です。
そうですよね?


第4章 ベーシックインカムと社会保障


Interviewer:
Well, you criticized Trump for not having any decent policies.
And you have your own opinions.
One of them is that you're against universal basic income, right?
インタビュアー:
あなたはトランプにはまともな政策がないと批判しています。
一方で、あなた自身にも政策的な考えがありますよね。
その一つが、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)への反対だと聞いていますが?


Mark Cuban:
I'm not against it.
I just don't think it's the answer.
People ask me all the time about artificial intelligence and automation.
They're like, "Well, what are all these people going to do when jobs go away?"
And the answer everybody jumps to is universal basic income.
マーク・キューバン:
反対というわけではありません。
ただ、それが答えだとは思っていないんです。
私はよく人工知能や自動化について質問されます。
みんなこう言います。
「仕事がなくなったら、その人たちはどうするんだ?」
すると多くの人が真っ先に、
「ベーシックインカムだ」
という結論に飛びつくんです。


Mark Cuban:
The problem is, if you just give people money,
what happens?
What do they do?
What motivates them?
What gives them purpose?
マーク・キューバン:
問題は、
ただお金を配れば解決するのか?
ということです。
人はその後どうするのでしょうか。
何を目指すのでしょうか。
何が彼らの生きがいになるのでしょうか。
何が彼らを動かすのでしょうか。


Mark Cuban:
Work is not just about income.
Work is about purpose.
Work is about identity.
Work is about contribution.
マーク・キューバン:
仕事というのは単なる収入源ではありません。
仕事には目的があります。
仕事には自己認識があります。
仕事には社会への貢献があります。


Mark Cuban:
And so if you just write everybody a check,
I don't think that solves the problem.
It may solve poverty.
It may solve hunger.
But it doesn't solve purpose.
マーク・キューバン:
だから、ただ全員に小切手を渡しただけでは、
本質的な問題は解決しないと思っています。
貧困は解決できるかもしれません。
飢餓も解決できるかもしれません。
しかし、
人生の目的までは解決できません。


Interviewer:
So what would you do instead?
インタビュアー:
では、その代わりに何をするべきだと考えていますか?


Mark Cuban:
I think we have to rethink education.
I think we have to rethink training.
I think we have to rethink how we prepare people for change.
マーク・キューバン:
教育を根本から見直さなければならないと思います。
職業訓練も見直す必要があります。
そして、
人々が変化に適応できるようにする仕組みそのものを再設計しなければなりません。


Mark Cuban:
The challenge isn't just losing jobs.
The challenge is learning new skills quickly enough.
マーク・キューバン:
問題は仕事がなくなることだけではありません。
問題は、
新しいスキルを十分な速度で学べるかどうかです。


Mark Cuban:
Technology moves faster than institutions.
That's the problem.
マーク・キューバン:
テクノロジーの進歩は、
教育機関や社会制度の変化よりも速い。
そこに本当の問題があります。


Mark Cuban:
I don't have all the answers.
Nobody does.
But I think we need to spend more time figuring out how to help people adapt,
rather than just writing checks.
マーク・キューバン:
私にすべての答えがあるわけではありません。
そんな人は誰もいません。
ただ一つ言えるのは、
単にお金を配る方法を考えるより、
人々が変化に適応できるよう支援する方法にもっと時間を使うべきだということです。


Interviewer:
So you're saying the issue isn't income.
It's adaptation?
インタビュアー:
つまり問題は収入ではなく、
変化への適応だということですか?


Mark Cuban:
Exactly.
Because technology isn't slowing down.
It's accelerating.
マーク・キューバン:
その通りです。
なぜならテクノロジーは減速していないからです。
むしろ加速しています。


Mark Cuban:
And the people who can learn,
adapt,
and evolve
will always have opportunities.
マーク・キューバン:
学び続けられる人、
適応できる人、
進化できる人には、
常にチャンスがあります。


第5章 AI・自動化・未来の仕事


Interviewer:
You've spoken a lot about artificial intelligence.
How significant do you think the impact is going to be?
インタビュアー:
あなたは人工知能について頻繁に発言しています。
その影響はどれほど大きいと考えていますか?


Mark Cuban:
I think the changes we're going to see over the next ten years are greater than the changes we've seen over the last thirty.
マーク・キューバン:
これから10年間で起こる変化は、
過去30年間に起きた変化よりも大きくなると思っています。


Mark Cuban:
And that's saying something because the last thirty years have been incredible.
We've seen the internet.
We've seen mobile phones.
We've seen social media.
We've seen cloud computing.
マーク・キューバン:
それはかなり大胆な予測です。
なぜなら過去30年もまた、驚異的な変化の時代だったからです。
インターネットが登場し、
携帯電話が普及し、
SNSが生まれ、
クラウドコンピューティングも登場しました。


Mark Cuban:
But artificial intelligence is different.
Machine learning is different.
Deep learning is different.
Because now we're teaching computers how to learn.
マーク・キューバン:
しかし人工知能はそれらとは違います。
機械学習は違います。
ディープラーニングは違います。
なぜなら今度は、
コンピューター自身に学習させようとしているからです。


Mark Cuban:
We're not just programming computers anymore.
We're creating systems that can improve themselves.
マーク・キューバン:
もはや人間がコンピューターに命令を書き込むだけではありません。
コンピューター自身が改善し続ける仕組みを作っているのです。


Mark Cuban:
That's a completely different world.
マーク・キューバン:
それは今までとはまったく異なる世界です。


Interviewer:
So what happens to jobs?
インタビュアー:
では仕事はどうなるのでしょうか?


Mark Cuban:
A lot of jobs disappear.
That's reality.
マーク・キューバン:
多くの仕事が消えます。
それが現実です。


Mark Cuban:
When technology makes something more efficient,
you need fewer people to do it.
That's always happened.
マーク・キューバン:
テクノロジーによって効率が上がれば、
同じ仕事をするのに必要な人員は減ります。
これは昔から繰り返されてきたことです。


Mark Cuban:
The difference now is speed.
マーク・キューバン:
ただし今回は違います。
違うのはスピードです。


Mark Cuban:
The rate of change is accelerating.
マーク・キューバン:
変化の速度が加速しているのです。


Mark Cuban:
The challenge isn't that jobs disappear.
The challenge is whether people can learn new skills fast enough.
マーク・キューバン:
問題は仕事が消えることではありません。
問題は、
人々が十分な速さで新しいスキルを習得できるかどうかです。


Mark Cuban:
If you can learn,
you'll always have opportunities.
If you stop learning,
you're going to struggle.
マーク・キューバン:
学び続けることができるなら、
チャンスは必ずあります。
しかし学ぶことをやめれば、
非常に厳しい状況になるでしょう。


Mark Cuban:
That's why I tell people:
Don't just learn one thing.
Learn how to learn.
マーク・キューバン:
だから私はいつもこう言っています。
一つの知識だけを学ぶな。
「学び方」を学べ。


Interviewer:
What do you mean by that?
インタビュアー:
それはどういう意味ですか?


Mark Cuban:
Because whatever you learn today,
there's a good chance it will be outdated tomorrow.
マーク・キューバン:
なぜなら、
今日学んだ知識が、
明日には時代遅れになっている可能性があるからです。


Mark Cuban:
But if you know how to learn,
you can always adapt.
マーク・キューバン:
しかし、
学ぶ方法そのものを身につけていれば、
どんな変化にも適応できます。


Mark Cuban:
That's the most valuable skill in the world.
マーク・キューバン:
それこそが、
世界で最も価値のあるスキルだと思っています。


Mark Cuban:
The people who can continuously learn,
unlearn,
and relearn,
those are the people who are going to win.
マーク・キューバン:
継続的に学び、
不要になった知識を捨て、
そして再び学び直せる人。
そういう人がこれからの時代を勝ち抜いていくのです。


Interviewer:
What are you personally studying right now?
インタビュアー:
では、あなた自身は今何を学んでいるのですか?


Mark Cuban:
Machine learning.
Deep learning.
Neural networks.
I spend a huge amount of time reading about those topics.
マーク・キューバン:
機械学習です。
ディープラーニングです。
ニューラルネットワークです。
私は今、その分野について膨大な時間を使って勉強しています。


Mark Cuban:
Because if I want to remain competitive,
I need to understand these things.
マーク・キューバン:
なぜなら、
競争力を維持したいなら、
それらを理解しなければならないからです。


Mark Cuban:
And if I'm spending that much time learning it,
that's probably a clue that other people should be paying attention too.
マーク・キューバン:
そして、
私がそれほど多くの時間を費やして学んでいるということは、
他の人たちも注目した方がいいというサインかもしれません。


第6章 なぜリベラルアーツが重要になるのか


Interviewer:
You've said before that if you were starting college today, you might choose liberal arts over engineering.
Why?
インタビュアー:
以前あなたは、
「もし今大学に入り直すなら、工学系よりリベラルアーツを選ぶかもしれない」
と発言していました。
それはなぜでしょうか?


Mark Cuban:
Because the one thing that artificial intelligence can't easily replace is the ability to think.
マーク・キューバン:
なぜなら、
人工知能が簡単には代替できないものが一つあるからです。
それは「考える力」です。


Mark Cuban:
Technology changes.
Programming languages change.
Tools change.
Everything changes.
マーク・キューバン:
テクノロジーは変わります。
プログラミング言語も変わります。
ツールも変わります。
あらゆるものが変化します。


Mark Cuban:
But being able to evaluate information,
being able to communicate,
being able to think critically—
those skills never go out of style.
マーク・キューバン:
しかし、
情報を評価する能力、
他人とコミュニケーションする能力、
批判的に思考する能力、
そういった力は決して時代遅れになりません。


Mark Cuban:
When AI can answer questions,
the value shifts from knowing answers
to knowing which questions to ask.
マーク・キューバン:
AIが答えを出せるようになる時代では、
価値は「答えを知っていること」から、
「どんな質問をするべきかを知っていること」
へ移ります。


Mark Cuban:
That's a very different skill set.
マーク・キューバン:
それはまったく別の能力なんです。


Interviewer:
So you're saying humanities become more important?
インタビュアー:
つまり、人文学や教養教育の価値が高まるということですか?


Mark Cuban:
I think so.
Because technology is becoming a commodity.
Thinking isn't.
マーク・キューバン:
私はそう思います。
なぜなら、
テクノロジーそのものはコモディティ化していくからです。
しかし、
思考力はコモディティ化しません。


Mark Cuban:
Everybody is going to have access to technology.
Not everybody is going to know how to use it effectively.
マーク・キューバン:
いずれ誰もがテクノロジーを利用できるようになります。
しかし、
それを効果的に使いこなせる人ばかりではありません。


Mark Cuban:
The differentiator will be your ability to learn,
your ability to analyze,
and your ability to communicate.
マーク・キューバン:
差を生み出すのは、
学習能力であり、
分析能力であり、
コミュニケーション能力です。


Mark Cuban:
That's why I like liberal arts.
It's not because of the subject matter.
It's because of the process.
マーク・キューバン:
私がリベラルアーツを評価する理由もそこにあります。
歴史や哲学の知識そのものが重要なのではありません。
重要なのは、
それらを学ぶ過程なんです。


Mark Cuban:
You learn how to research.
You learn how to evaluate.
You learn how to write.
You learn how to argue.
You learn how to communicate.
マーク・キューバン:
調べ方を学ぶ。
情報の評価方法を学ぶ。
文章を書く力を学ぶ。
議論する力を学ぶ。
伝える力を学ぶ。
それらが身につきます。


Mark Cuban:
Those skills matter no matter what technology does.
マーク・キューバン:
そうした能力は、
テクノロジーがどれほど進化しても価値を失いません。


Interviewer:
So if someone is in university now,
what should they focus on?
インタビュアー:
では、今大学にいる学生は何を重視するべきでしょうか?


Mark Cuban:
Learn how to learn.
Read.
Read everything.
Don't limit yourself.
マーク・キューバン:
学び方を学ぶことです。
本を読むことです。
あらゆるものを読むことです。
自分を狭い分野に閉じ込めないことです。


Mark Cuban:
The people who can connect different fields together
are going to have a huge advantage.
マーク・キューバン:
異なる分野を結び付けられる人が、
これから非常に大きな優位性を持つことになるでしょう。


Mark Cuban:
Because innovation happens at the intersection.
マーク・キューバン:
なぜなら、
イノベーションは分野と分野の交差点で生まれるからです。


Mark Cuban:
Not by doing exactly what everybody else is doing.
マーク・キューバン:
みんなと同じことをしているだけでは、
大きな革新は生まれません。


第7章 ビジネスは究極のスポーツ


Interviewer:
Your book is called How to Win at the Sport of Business.
Why do you think of business as a sport?
インタビュアー:
あなたの著書のタイトルは『How to Win at the Sport of Business(ビジネスというスポーツで勝つ方法)』です。
なぜビジネスをスポーツとして捉えているのでしょうか?


Mark Cuban:
Because it's the ultimate competition.
マーク・キューバン:
なぜなら、ビジネスは究極の競争だからです。


Mark Cuban:
In sports, the season ends.
In business, it never ends.
マーク・キューバン:
スポーツにはシーズンがあります。
シーズンが終われば一旦区切りがつく。
しかしビジネスには終わりがありません。


Mark Cuban:
There are no off-seasons.
There are no time-outs.
There are no substitutions.
マーク・キューバン:
オフシーズンもありません。
タイムアウトもありません。
交代要員もいません。


Mark Cuban:
If you stop paying attention,
someone else beats you.
マーク・キューバン:
少しでも注意を怠れば、
すぐに誰かに追い抜かれます。


Mark Cuban:
If you stop learning,
someone else learns faster.
マーク・キューバン:
学ぶことをやめれば、
誰かがあなたより速く学びます。


Mark Cuban:
If you stop improving,
someone else improves.
マーク・キューバン:
成長を止めれば、
誰かが成長し続けます。


Mark Cuban:
And that's what makes it exciting.
マーク・キューバン:
だからこそ面白いんです。


Interviewer:
Was that always your mindset?
インタビュアー:
昔からそう考えていたのですか?


Mark Cuban:
Pretty much.
When I started my first business,
I wasn't smarter than everybody else.
I wasn't richer than everybody else.
マーク・キューバン:
ほぼそうですね。
最初の会社を始めた頃、
私は誰よりも頭が良かったわけではありません。
誰よりもお金を持っていたわけでもありません。


Mark Cuban:
But I knew one thing.
I could work longer.
I could learn faster.
I could out-hustle almost anybody.
マーク・キューバン:
ただ一つだけ自信がありました。
私は人より長く働ける。
人より速く学べる。
そして多くの人より必死に行動できる。


Mark Cuban:
That's a competitive advantage.
マーク・キューバン:
それは大きな競争優位になるんです。


Mark Cuban:
Most people underestimate effort.
Most people think success comes from talent.
I don't.
マーク・キューバン:
多くの人は努力を過小評価しています。
成功は才能から生まれると思っている。
私はそう思いません。


Mark Cuban:
Talent matters.
But effort matters more.
マーク・キューバン:
才能も重要です。
しかし努力の方がもっと重要です。


Mark Cuban:
Because effort is the one thing you control.
マーク・キューバン:
なぜなら、
努力だけは自分でコントロールできるからです。


Interviewer:
What about luck?
インタビュアー:
運についてはどう考えていますか?


Mark Cuban:
Luck is real.
Anybody who tells you otherwise is lying.
マーク・キューバン:
運は存在します。
それを否定する人は嘘をついています。


Mark Cuban:
I've been lucky many times.
Very lucky.
マーク・キューバン:
私自身も何度も運に助けられてきました。
本当に幸運でした。


Mark Cuban:
But luck only helps if you're prepared.
マーク・キューバン:
しかし、
運は準備ができている人にしか活かせません。


Mark Cuban:
If opportunity shows up and you're not ready,
it doesn't matter how lucky you are.
マーク・キューバン:
チャンスが訪れても、
準備ができていなければ意味がありません。
どれだけ幸運でも同じです。


Mark Cuban:
So my goal was always simple.
Be ready.
マーク・キューバン:
だから私の目標はいつもシンプルでした。
「いつでも準備しておくこと」
です。


Mark Cuban:
Learn.
Prepare.
Compete.
Repeat.
マーク・キューバン:
学ぶ。
準備する。
競争する。
そしてまた繰り返す。


Mark Cuban:
That's business.
マーク・キューバン:
それがビジネスなんです。


テーマ①
「Learn How to Learn(学び方を学べ)」
Don't just learn one thing. Learn how to learn.
________________________________________
① 発言の意図(Why)
Mark CubanはAIを恐れていません。
恐れているのは、
「過去の成功体験に依存して学習を止めた人間」
です。
多くの人は、
• プログラミングを学べば安泰
• MBAを取れば安泰
• 資格を取れば安泰
と思っています。
しかし彼は逆です。
AI時代は
「知識の価値」が下がり、
「知識を更新する能力」の価値が上がる
と考えています。
つまり、
彼が言いたいのは
「何を学ぶか」
ではなく
「どれだけ速く学び直せるか」
です。
________________________________________
② 意思決定の構造(Decision Logic)
Mark Cubanの思考
Step1
市場を見る

Step2
技術変化速度を見る

Step3
スキルの寿命を計算する

Step4
寿命が短いなら
特定スキルへの依存を避ける

Step5
学習能力そのものに投資する
________________________________________
判断基準
× 現在価値
○ 将来価値
× 知識量
○ 学習速度
× 専門性
○ 適応力
________________________________________
つまり
彼が買っているのは
「スキル」
ではなく
「アップデート能力」
です。
________________________________________
③ 文脈・背景(Context)
Mark Cubanは
• PC革命
• インターネット革命
• モバイル革命
• ストリーミング革命
を全部経験しています。
Broadcast.comで大成功したのも、
既存業界の知識があったからではない。
新技術を誰より早く理解したから。
彼の人生の成功体験は
「知識」
ではなく
「学習速度」
から生まれている。
だから
AIでも同じ結論になる。
________________________________________
④ 日本人との違い(Contrast)
日本
「何を学ぶか」
英語
資格
会計
プログラミング

学んだら終了
________________________________________
Mark Cuban
「どう学ぶか」

環境が変われば
全部捨てる

また学ぶ
________________________________________
日本人は
資格取得をゴールにする
Mark Cubanは
学習能力向上をゴールにする
________________________________________
⑤ 本質(Core Insight)
未来で価値が残るのは知識ではなく学習速度。
________________________________________
⑥ 実務への転用(Application)
会社員
毎月
「今の仕事がAI化されたら?」
を考える。

経理

簿記を極める
ではなく
• Python
• AI活用
• データ分析
を並行学習
________________________________________
営業

営業トーク改善
だけでなく
• CRM
• AI営業
• コンテンツ制作
を学ぶ
________________________________________
起業家
毎週5時間
本業以外を学ぶ

ドローン起業家

ドローンだけ学ばない
• AI
• 電力インフラ
• データセンター
• 規制
も学ぶ
________________________________________
テーマ②
「AI時代は答えより質問が重要になる」
________________________________________
① 発言の意図(Why)
多くの人は
AI=知識マシン
と思っている。
Mark Cubanは
そこに価値がなくなる
と言っている。
なぜなら
ChatGPTのようなAIが
知識の格差を消すから。
すると競争軸は
答え

質問
に移る。
________________________________________
② 意思決定の構造

知識保有者

価値発生
________________________________________
今後
問題設定者

価値発生
________________________________________
思考フロー
誰でも答え取得可能

差が消える

何を聞くかが重要

問題設定能力が価値になる
________________________________________
③ 文脈・背景
彼は投資家。
投資家の仕事は
答えを出すことではない。
質問を作ること。
例えば
普通の人
「AI市場は伸びるか?」
Mark Cuban
「AI普及で誰が儲かるか?」
「誰が消えるか?」
「どこがボトルネックか?」
質問の質が違う。
________________________________________
④ 日本人との違い
日本教育
正解探し
________________________________________
Mark Cuban
問題発見
________________________________________
日本
「正解を言える人」
評価
________________________________________
米国起業家
「問いを作れる人」
評価
________________________________________
⑤ 本質
AI時代の希少資源は答えではなく問い。
________________________________________
⑥ 実務への転用
会社員
会議で
「どうしますか?」
ではなく
「何が本当の問題ですか?」
を聞く。
________________________________________
起業家
アイデア出しで
×
何を売るか

どんな非効率が残っているか
を探す
________________________________________
テーマ③
「ビジネスは究極のスポーツ」
________________________________________
① 発言の意図(Why)
これは根性論ではない。
彼は
競争の本質
を言語化している。
スポーツ

試合が終わる
________________________________________
ビジネス

終わらない
________________________________________
だから
一度の勝利は意味がない。
________________________________________
② 意思決定の構造
競争

勝つ

守る

再競争

また勝つ

永遠
________________________________________
つまり
重要なのは
勝つこと
ではなく
勝ち続けること
________________________________________
③ 文脈・背景
Broadcast.com売却後、
普通なら引退。
しかし
NBA
投資
AI
医薬品
次々挑戦。
理由
競争自体が好き。
________________________________________
④ 日本人との違い
日本
ゴール思考
• 大企業入社
• 昇進
• 独立
________________________________________
Mark Cuban
ゲーム思考
次のステージへ進むだけ
________________________________________
⑤ 本質
成功はゴールではなく次の試合への参加権。
________________________________________
⑥ 実務への転用
会社員
昇進をゴールにしない。
昇進後に何を学ぶか決める。

課長昇進

AI導入責任者になる

次の市場価値を作る
________________________________________
起業家
売却をゴールにしない。
売却後に
• 次の市場
• 次の技術
• 次の競争
を決めておく
________________________________________
テーマ④
「努力は才能より重要」
________________________________________
① 発言の意図(Why)
彼は自分を天才だと思っていない。
むしろ
自分の優位性を
極めて冷静に分析している。
結論
「長時間学習できた」
だけ。
________________________________________
② 意思決定の構造
才能
制御不可

努力
制御可能

制御可能要素に集中
________________________________________
ウォーレン・バフェット型の思考。
________________________________________
③ 文脈・背景
20代前半
• 床で寝る
• クレカ停止
• 金なし
その状況で戦うには
努力しかなかった。
________________________________________
④ 日本人との違い
日本
努力=美徳
________________________________________
Mark Cuban
努力=投資
________________________________________
感情ではなく
ROIで努力している。
________________________________________
⑤ 本質
才能は資産、努力はレバレッジ。
________________________________________
⑥ 実務への転用
会社員
残業しろではない。
学習時間を増やす。

Netflix 2時間

AI学習 1時間

年間365時間差
________________________________________
起業家
広告費より先に
顧客100人へ直接ヒアリング
努力で情報優位を作る
________________________________________
テーマ⑤
「運は存在する。しかし準備した人だけが利用できる」
________________________________________
① 発言の意図(Why)
成功者の多くは
「努力だけ」
と言う。
Mark Cubanは違う。
運を認める。
ただし
運は増幅器だと言う。
________________________________________
② 意思決定の構造
機会発生

準備済み

利益化
________________________________________
機会発生

未準備

機会消滅
________________________________________
運そのものではなく
準備率を管理している。
________________________________________
③ 文脈・背景
Broadcast.comも
インターネットバブルも
時代の追い風があった。
しかし
誰もが成功したわけではない。
彼は準備していた。
________________________________________
④ 日本人との違い
日本
運が良かった
で終わる
________________________________________
Mark Cuban
なぜ運を取れたか分析する
________________________________________
⑤ 本質
チャンスは平等に来るが、掴める人は不平等。
________________________________________
⑥ 実務への転用
会社員
社内AIプロジェクト募集

手を挙げる
ために
事前にAIを勉強しておく
________________________________________
起業家
ドローン市場拡大

その時に動くのでは遅い

今から資格
顧客
実績
ネットワーク
を積む
________________________________________


第8章 Broadcast.com成功物語


Interviewer:
Dallas Mavericks, as I'm sure you know, defeated the Miami Heat in 2011.
How did that feeling compare to the sale of Broadcast.com?
インタビュアー:
ご存じのとおり、ダラス・マーベリックスは2011年にマイアミ・ヒートを破ってNBAチャンピオンになりました。
その時の喜びと、Broadcast.comを売却した時の喜びを比べるとどうですか?


Mark Cuban:
Okay, so on one case, I don't know if you guys know what Broadcast.com did, but that's how I made all the money.
That's what made me rich as fuck.
And it was a great day.
マーク・キューバン:
まず、皆さんがBroadcast.comを知っているかどうかわかりませんが、
私が現在の財産を築いたのはあの会社です。
あれが私をとてつもなく裕福にしたんです。
そして、その売却の日は本当に最高の日でした。


Mark Cuban:
So back way back when, it's been, God, 20 years now.
I went to Indiana University in Bloomington, Indiana.
I was a big basketball fan.
マーク・キューバン:
もう20年以上前の話になります。
私はインディアナ州ブルーミントンにある大学に通っていました。
そして、とにかく大のバスケットボール好きだったんです。


Mark Cuban:
I was such a big basketball fan that when I moved down to Dallas, Texas, we would have people sit in front of a speakerphone.
Somebody in Bloomington would put a speakerphone next to a radio.
And we'd sit around drinking beers listening to the game.
マーク・キューバン:
テキサス州ダラスへ移った後も、その熱は変わりませんでした。
当時は試合を聞くために、
ダラス側では誰かがスピーカーフォンの前に座り、
大学のあるブルーミントン側では誰かがラジオの前にスピーカーフォンを置く。
そして私たちはビールを飲みながら、その電話越しのラジオ中継を聞いていたんです。


Mark Cuban:
And this is when the internet was first starting to happen.
And we're like,
"There's got to be a better way."
マーク・キューバン:
ちょうどその頃、インターネットが世の中に出始めた時代でした。
そこで私たちは思ったんです。
「こんな原始的な方法じゃなくて、もっと良い方法があるはずだ」と。


Mark Cuban:
And I had sold a networking company before that.
My first company was connecting PCs together into networks.
And we became one of the largest systems integrators for local and wide area networks in the United States.
マーク・キューバン:
実はその前に私はネットワーク関連の会社を経営していました。
私の最初の会社は、
コンピューター同士をネットワークで接続する事業をしていたんです。
その会社は成長し、
アメリカ最大級のネットワーク構築企業の一つになりました。


Mark Cuban:
So I took a chunk of that money and said,
"Okay, I'm going to figure out how to take audio and put it over this new thing called the internet."
マーク・キューバン:
そこで私はその事業で得た資金の一部を使って考えました。
「音声をインターネット経由で配信する方法を作ろう」
と。


Mark Cuban:
And so we started a company called Audionet.
And we were one of the first, if not the first, to really start streaming audio over the net and doing it worldwide.
マーク・キューバン:
そうして立ち上げたのが Audionet という会社でした。
私たちは世界で初めて、
あるいは少なくとも最初期に、
インターネットを使った音声ストリーミング配信を本格的に展開した企業になりました。


Mark Cuban:
We became the largest at the time.
And we went from being called Audionet to being called Broadcast.com.
マーク・キューバン:
やがて私たちは業界最大級の存在になりました。
そして社名をAudionetからBroadcast.comへ変更しました。


Mark Cuban:
We went public on the U.S. stock market.
And then got bought for $5.7 billion.
マーク・キューバン:
その後、
私たちはアメリカの株式市場に上場し、
最終的には57億ドルで買収されました。


Mark Cuban:
And I have to say,
as much fun as it was winning an NBA championship,
that day was more fun.
マーク・キューバン:
正直に言うと、
NBA優勝も最高でした。
でも――
Broadcast.comを売却した日の方がもっと楽しかったですね。


第9章 NBA経営論


Student:
As an NBA owner, what do you think about super teams?
Teams like the Warriors seem almost impossible to compete with.
学生:
NBAオーナーとしてお聞きします。
いわゆる「スーパーチーム」についてどう思いますか?
例えばWarriorsのようなチームは、他のチームが太刀打ちできないようにも見えます。


Mark Cuban:
I don't have a problem with it.
If a team is smart enough and good enough to put itself in that position, good for them.
マーク・キューバン:
私は特に問題だとは思いません。
もしあるチームが十分に賢く、十分に優秀で、その状況を作り出したのであれば、
それは称賛されるべきことです。


Mark Cuban:
People act like success is unfair.
Success isn't unfair.
Success is earned.
マーク・キューバン:
成功すると、
「それは不公平だ」
と言う人がいます。
でも成功は不公平ではありません。
成功は勝ち取るものです。


Mark Cuban:
Nobody handed them those players.
Nobody gave them championships.
マーク・キューバン:
誰かが選手を無料で与えたわけではありません。
誰かが優勝をプレゼントしたわけでもありません。


Mark Cuban:
They drafted well.
They developed players.
They made smart decisions.
マーク・キューバン:
良いドラフトを行った。
選手を育成した。
賢い意思決定を積み重ねた。
ただそれだけです。


Interviewer:
But doesn't that make the league less competitive?
インタビュアー:
しかし、それではリーグ全体の競争力が下がるのではありませんか?


Mark Cuban:
No.
Because eventually somebody figures out how to beat them.
That's sports.
マーク・キューバン:
いいえ。
なぜなら、いずれ誰かがそのチームを倒す方法を見つけるからです。
それがスポーツです。


Mark Cuban:
Every dominant team looks unbeatable until they get beaten.
マーク・キューバン:
圧倒的な強豪チームというのは、
負けるまでは無敵に見えるものです。


Mark Cuban:
The Bulls looked unbeatable.
The Lakers looked unbeatable.
The Celtics looked unbeatable.
And eventually somebody beat them.
マーク・キューバン:
かつてのブルズもそうでした。
レイカーズもそうでした。
セルティックスもそうでした。
しかし最終的には必ず誰かが倒しました。


Student:
So how do you build a championship team?
学生:
では、優勝できるチームはどうやって作るのでしょうか?


Mark Cuban:
Culture.
マーク・キューバン:
文化です。


Student:
Culture?
学生:
文化ですか?


Mark Cuban:
Everybody wants to talk about talent.
Talent matters.
But culture matters more.
マーク・キューバン:
みんな才能の話ばかりしたがります。
もちろん才能は重要です。
しかし文化の方がもっと重要です。


Mark Cuban:
If you get talented people who don't trust each other,
you're not going to win.
マーク・キューバン:
どれだけ才能があっても、
互いを信頼していないチームは勝てません。


Mark Cuban:
If you get talented people who only care about themselves,
you're not going to win.
マーク・キューバン:
自分のことしか考えていない選手が集まっても、
勝つことはできません。


Mark Cuban:
Winning is a team activity.
マーク・キューバン:
勝利というのはチーム全体で達成するものなんです。


Mark Cuban:
Business is the same way.
マーク・キューバン:
そしてこれはビジネスもまったく同じです。


Mark Cuban:
People think leadership is about telling people what to do.
It's not.
マーク・キューバン:
多くの人は、
リーダーシップとは人に命令することだと思っています。
違います。


Mark Cuban:
Leadership is creating an environment where people can succeed.
マーク・キューバン:
リーダーシップとは、
人々が成功できる環境を作ることです。


Mark Cuban:
That's true in basketball.
That's true in business.
That's true in politics.
マーク・キューバン:
それはバスケットボールでも同じです。
ビジネスでも同じです。
政治でも同じです。


Student:
What's the biggest mistake owners make?
学生:
オーナーが犯しがちな最大の失敗は何ですか?


Mark Cuban:
Thinking they're smarter than everybody else.
マーク・キューバン:
自分が誰よりも賢いと思い込むことです。


Mark Cuban:
The moment you think you know everything,
you stop learning.
マーク・キューバン:
自分はすべて知っていると思った瞬間、
学ぶことをやめてしまいます。


Mark Cuban:
And the moment you stop learning,
you're done.
マーク・キューバン:
そして学ぶことをやめた瞬間、
終わりなんです。


① 発言の意図(Why)
対象発言:
"There's got to be a better way."
(もっと良い方法があるはずだ)
"Culture matters more."
(才能より文化の方が重要だ)
8章と9章の本質は実は同じです。
Mark Cubanは
「才能や資本ではなく、構造を作った人間が勝つ」
と言っています。
多くの人は、
• 億万長者になった理由
→ インターネットブームに乗ったから
• NBA優勝した理由
→ 良い選手を集めたから
と考えます。
しかし彼は真逆です。
彼が見ているのは
「人」ではなく「システム」
です。
________________________________________
Broadcast.comでも
彼は
「音声配信市場は巨大になる」
から始めていません。
始まりは
「不便」
です。
________________________________________
大学バスケを聞きたい

電話越しにラジオを聞く

面倒

ネットで聞けないか?

作る

市場ができる

巨大企業になる
________________________________________
つまり
彼は市場を予測したのではなく
問題を観察した
のです。
________________________________________
NBAも同じ。
多くのオーナーは
「スター選手を取れば勝てる」
と考える。
しかし彼は
「勝つ組織の仕組みを作れば勝てる」
と考えている。
________________________________________
だから
8章と9章は
実は
問題発見能力の話
です。
________________________________________
② 意思決定の構造(Decision Logic)
Mark Cubanの思考プロセス
Step1
現象を見る

大学バスケが聞けない
NBAチームが弱い
________________________________________
Step2
人を責めない
普通
「運営が悪い」
「選手が悪い」
で終わる
________________________________________
Mark Cuban
違う
________________________________________
なぜこうなる?
構造は?
仕組みは?
________________________________________
を考える
________________________________________
Step3
構造を変える
Broadcast.com
音声流通構造

変更
________________________________________
Mavericks
組織文化

変更
________________________________________
Step4
成果は副産物
収益
売却
優勝
は結果
________________________________________
彼は結果を追っていない
構造を追っている
________________________________________
意思決定基準
×
儲かるか?

構造的に優位か?
________________________________________
だから彼は
未来予測ではなく
構造変化に投資する
________________________________________
③ 文脈・背景(Context)
これは彼の人生経験そのものです。
________________________________________
最初の会社
MicroSolutions

売却

Audionet

Broadcast.com

Yahooへ57億ドル売却
________________________________________
この経験で学んだこと
________________________________________
市場予測は当たらない
しかし
不便は本物
________________________________________
ということ。
________________________________________
1990年代
誰も
YouTube
Spotify
Netflix
を想像できなかった。
________________________________________
でも
「ネットで配信したい」
という需要だけは存在した。
________________________________________
だから彼は
未来を当てたのではなく
需要を掘った。
________________________________________
NBAでも同じ。
________________________________________
優勝チームは予測できない。
しかし
良い文化は作れる。
________________________________________
未来は読めない
構造は作れる
________________________________________
これが彼の経験則。
________________________________________
④ 日本人との違い(Contrast)
日本人
________________________________________
成功企業を見る

真似する

差別化を考える
________________________________________
Mark Cuban
________________________________________
不便を見る

構造を見る

作る
________________________________________
例えば
日本
________________________________________
Uber成功

Uberみたいな会社作ろう
________________________________________
AI流行

AI会社作ろう
________________________________________
ドローン流行

ドローン会社作ろう
________________________________________
になる。
________________________________________
Mark Cuban

________________________________________
誰が困ってる?

なぜ困ってる?

今の仕組みの欠陥は?

技術で解決できる?
________________________________________
ここから始まる。
________________________________________
もう一つ違う。
________________________________________
日本
人材重視
________________________________________
優秀な社員
優秀な上司
優秀な選手
________________________________________
を探す
________________________________________
Mark Cuban
仕組み重視
________________________________________
優秀な人

勝てる環境

成果
________________________________________
と考える。
________________________________________
だから
Culture Matters More
になる。
________________________________________
⑤ 本質(Core Insight)
勝者は未来を予測した人ではない。構造的な問題を発見し、仕組みを変えた人である。
________________________________________
⑥ 実務への転用(Application)
会社員の場合
ケース1
会議が多い
普通
会議が嫌だ
で終わる
________________________________________
Mark Cuban流
なぜ会議が必要?

情報共有不足?

権限不足?

意思決定者不在?

構造改善
________________________________________
具体例
毎週2時間会議

議事録AI化

事前共有

30分化
________________________________________
生産性向上
________________________________________
ケース2
営業成績が悪い
普通
もっと頑張る
________________________________________
Mark Cuban流
トップ営業は何が違う?

行動量?
提案内容?
顧客選定?

再現可能な仕組みにする
________________________________________
成果を個人能力から切り離す。
________________________________________
起業家の場合
ケース1
AI事業を考える
普通
AIが流行

AI会社
________________________________________
Mark Cuban流
どこに不便がある?

誰が困ってる?

毎日発生?

お金払う?

解決
________________________________________
技術から入らない。
________________________________________
ケース2
ドローン事業
普通
ドローンで何ができる?
________________________________________
Mark Cuban流
高コストな現場は?

危険な現場は?

人不足な現場は?

ドローンが解決?
________________________________________
順番が逆。
________________________________________
ケース3
組織づくり
普通
優秀な人材採用
________________________________________
Mark Cuban流
優秀な人が活躍できる仕組み作り
________________________________________
評価制度
権限委譲
情報共有
採用基準
文化
________________________________________
ここに投資する。
________________________________________


第10章 政治献金の裏側


Student:
Earlier you mentioned giving money to a political campaign and regretting it.
What happened?
学生:
先ほど政治献金をして後悔したとおっしゃっていましたが、
何があったのですか?


Mark Cuban:
So Orrin Hatch called me.
And if you know Orrin Hatch, he's a very persuasive guy.
マーク・キューバン:
ある時、オリン・ハッチから電話がかかってきました。
彼を知っている人なら分かると思いますが、
非常に説得力のある人物なんです。


Mark Cuban:
And he convinced me to contribute money.
I normally don't do that.
But he talked me into it.
マーク・キューバン:
そして彼は私に政治献金をするよう勧めました。
私は普段そういうことはしません。
ですが、その時は説得されてしまったんです。


Mark Cuban:
So I wrote the check.
And then everything changed.
マーク・キューバン:
そこで私は小切手を書きました。
するとその瞬間から状況が一変したんです。


Mark Cuban:
Suddenly everybody wanted something.
Everybody had an event.
Everybody had a fundraiser.
Everybody wanted more money.
マーク・キューバン:
突然、
誰もが何かを求めてくるようになりました。
誰もがイベントに来てほしいと言う。
誰もが資金集めをしていると言う。
誰もが追加の寄付を求めてくる。


Mark Cuban:
It never stopped.
マーク・キューバン:
終わりがなかったんです。


Mark Cuban:
And I thought,
"This is ridiculous."
マーク・キューバン:
私は思いました。
「これは馬鹿げている」と。


Mark Cuban:
It felt less like supporting ideas
and more like joining a fundraising machine.
マーク・キューバン:
理念や政策を支援しているというより、
資金集めの巨大な仕組みに組み込まれたような気分でした。


Student:
Do you think political donations are a problem?
学生:
政治献金そのものが問題だと思いますか?


Mark Cuban:
I think the system creates incentives that aren't healthy.
マーク・キューバン:
少なくとも現在の制度は、
健全とは言えないインセンティブを生み出していると思います。


Mark Cuban:
Politicians spend an incredible amount of time raising money.
マーク・キューバン:
政治家は驚くほど多くの時間を資金集めに費やしています。


Mark Cuban:
Imagine running a company
where every day you had to spend hours asking people for money.
マーク・キューバン:
想像してみてください。
毎日何時間も資金集めばかりしている会社経営者を。


Mark Cuban:
You'd never get any work done.
マーク・キューバン:
そんな状態では本来の仕事などできません。


Mark Cuban:
Yet that's normal in politics.
マーク・キューバン:
ところが政治の世界では、それが当たり前になっています。


Student:
Did that experience change how you view politics?
学生:
その経験によって政治に対する見方は変わりましたか?


Mark Cuban:
Absolutely.
It reinforced why I like being independent.
マーク・キューバン:
もちろんです。
あの経験によって、
私がなぜ無所属でいたいのかを再確認しました。


Mark Cuban:
I don't want anybody thinking they own me because I donated money.
マーク・キューバン:
私は、
お金を出したからといって誰かに支配されたり、
逆に誰かが私を味方だと思い込んだりする状況を望みません。


Mark Cuban:
I don't want to owe anybody.
And I don't want anybody owing me.
マーク・キューバン:
私は誰かに借りを作りたくありません。
そして誰かに借りを作らせたいとも思いません。


Mark Cuban:
I want to be able to say exactly what I think.
マーク・キューバン:
私は自分が思ったことを、
そのまま自由に言える立場でいたいんです。


Student:
So if you ever ran for office,
wouldn't you have to raise money too?
学生:
では、もし将来あなた自身が選挙に出るとしたら、
やはり資金集めをしなければならないのでは?


Mark Cuban:
Maybe.
But that's one reason I'm not excited about politics.
マーク・キューバン:
そうかもしれません。
だからこそ私は政治の世界に魅力を感じない部分があるんです。


Mark Cuban:
I like solving problems.
I don't like asking people for money.
マーク・キューバン:
私は問題を解決することは好きです。
でも、
お金を集めて回ることは好きではありません。


第11章 大学中退起業への反対


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