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マッカウス洞窟のヒカリゴケ@羅臼町 2006年8月 2

こちらの続きです。


TITLE: マッカウス洞窟のヒカリゴケ@羅臼町 2006年8月 2
DATE: 2014年12月04日

 ヒカリゴケが生育することで知られる知床・羅臼町のマッカウス洞窟を2006年8月に訪れた時の様子です。

 洞窟内部は岩壁からからしみ出す水分で湿気がありヒンヤリしています。適度な薄暗さと相まってヒカリゴケの生育する条件が整っているようです。

 洞窟内へはツバメがひっきりなしに出入りしていました。薄暗い空間を高速で飛び回る親鳥の撮影はできませんでしたが、岩壁の天井をよく見ると…

 岩壁の窪みには泥と枯草で作られた巣があり、3羽の雛が顔をのぞかせていました。

 営巣環境や巣の形状からイワツバメと思われます。雛は上からじっと観光客を見物しているように見えましたが、一方でイワツバメの巣があることに気が付く人は少ないように感じました。

 お目当てのヒカリゴケは洞窟内の鉄柵で保護された区域に生育しています。周囲からは「どこにあるの?」「光って見えないぞ?」といった声が聞こえてきます。私も探してみることにします。

 鉄柵に掲げられた緑色の看板に注目。説明によると、ヒカリゴケが光って見えるのは看板位置の右側から見た場合とのことです。

 看板の左側から撮影してみました。この方向からだと、光って見えないばかりかどこにヒカリゴケが生育しているのかもよく分かりません。

こ、これは⋯

 そして看板の右側からの撮影です。確かに光っている、と感じました。

 非常に薄暗かったため、三脚を用いて露出時間をやや長めにして撮影しました。そのため明るく強調されているかもしれませんが、私の記憶では概ねこのように見えました。

 ただ、本当にかすかにチラチラと光っている「ように」見えるだけなので、LEDのような光り方を想像しているとガッカリするかもしれません。実際、周囲からは想像とは違ったなあという感想も聞こえました。

 洞窟入口の看板です。ヒカリゴケが光って見えるメカニズムについて解説されています。

 ヒカリゴケは自ら発光しているのではなく、細胞内に入った光が屈折・反射することで緑色に輝いて見えるのだそうです。重要なのは光源とヒカリゴケ、そして観察者の位置関係で、上下左右に少しずつ移動しながら光って見えるポイントを探すことがコツのようです。

 看板でA〜Cの3地点が示されている区域がこの柵内です。光源となる洞窟入口が観察者の背後に位置する好条件の場所だったため、上下左右にポジションを変えながら粘ってみましたが、残念ながらヒカリゴケが光って見える様子を観察することはできませんでした。

 この区域は横からも内部を覗くことができます。中央やや上側に写る緑色の部分が看板の「A」に生育するヒカリゴケと思われます。緑色に輝いて見えるのは直射日光が差し込んでいたためであり、光の屈折反射によるヒカリゴケ本来の輝きとは異なるものです。

  どの区域だったかは忘れてしまいましたが、ここも光源を背にして観察できるため条件は良いと思いました。しかし、残念ながらヒカリゴケが光って見える様子を観察することはできませんでした。光らない状態ではどれがヒカリゴケなのかさえよく分からず、観察にはちょっとしたコツが必要なのだと感じました。

 中央のイラストがヒカリゴケです。15倍の大きさで描かれているようで、実際の大きさは1cmにも満たない程度です。

 マッカウス洞窟では鉄柵で保護されていて間近で観察できなかったためか、このイラストのような姿を実際に確認できた記憶はありません。

(羅臼町 2006年8月)


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