【卒業論文】日本大学芸術学部演劇学科演技コース 研究テーマ「寺山修司」

(記事の一番下に、論文のPDFがあります。)

こんばんは。

私、東京で役者をしております”こっちゅん”と申します。

育ちは福島県いわき市で、約6年間の震災復興チャリティーアイドル期間を経て高校で演劇部に入り、上京して日芸の演技コースに入学しました。
そして「卒業制作」ではなく「卒業論文」を選び、2026年3月に卒業しました。

チャリティーアイドルをやっていた頃の願いは「目の前の人を笑顔にすること」でしたが、その願いは時を経て「世界平和」に変化していきました。私は今もずっと「世界平和」のために演技を勉強しています。

「演劇は、いわば政治を通さぬ革命であり、他人にとりつき、それを腐蝕し(あるいは増殖し)、変容にもちこむことである。その先兵としての俳優が、幻覚のナルシシズムのなかで、『自らをたぶらかすこと』を自己救済の手段だと思いこむようでは―――私の演劇にとって、いささかの興味をひくものでもなかった。」

寺山修司,『迷路と死海』,p82.

寺山修司に魅せられたのは、川村毅さんの授業で『毛皮のマリー』の独白を見たときです。その時から役者としての私の命題は、「演技とはなんだろう」という問いから「生きるとはなんだろう」という問いにシフトチェンジしました。
私は演技を学ぶものではあるが、役者という立場の人間こそ寺山さんを研究するべきだと思い、上演は後で自分でやることにして、大学というアカデミックな場では図書館もあるし論文で卒業しようと決心しました。

そこから北海道旅行の途中で大学の先生とメールで20通の喧嘩などを行い、やっとのことで演技コースでありながら演出・劇作コースの川村毅さんのゼミナールに入り、卒業論文の執筆に行き着くことができました。

令和7年度 卒業論文
卒論ゼミナール担当 川村 毅 先生

「蘇生術のための演技論
〜寺山修司が見た「虚構と現実」の世界〜」

目次

序章 | はじめに

第1章 | 革命のための演技論
1-1 | 寺山修司の演劇論
1-2 | 『人力飛行機ソロモン ナンシー編』
1-3 | 演劇は出会いの芸術
1-4 | 歴史の記述という高みへ

第2章 | 創造のための演技論
2-1 | 魂と生について
2-2 | 演技と呪術
2-3 | 虚構と現実の演技法
2-4 | 美輪明宏『毛皮のマリー』

第3章 | 人生のための演技論
3-1 | 「演技」と「人生」の稽古場を逆転させる
3-2 | 『地の糧』と演技論
3-3 | 「演技」を生き方の方法にする

終章 | おわりに

「序章 はじめに」より

どう生きるか。演劇をして何になるか。石垣島でのバックバック一人旅をした時に、今までの人生は「過ごす」で、「生きる」はまた別の次元に存在していることに気がついた。俳優という職業を選んだ最大の功績は、虚構世界で「生きる」術を知ったことにより初めて現実世界に生まれ落ちることができたということだった。私は、マニュファクチュアによる量産的な教育から出荷された模範市民の社会から人生を賭けて脱却したい。寺山修司はいう。「私は演劇を芸術表現の一様式としてではなく、私自身の社会参加の手段として選択してきたのであった」※1

※1 寺山修司,『迷路と死海―わが演劇―』,白水社,1993年,p9.

そして今週末9月5、6日には後でやろうと言っていた上演を満を持して行います。実験的一人芝居です。


第二回人間学会2026「above Sophias.」


【公演日程】

2026/9/5(土) 17:00「時報時」/ 20:00「闇夜時」
2026/9/6(日) 15:00「祝・一粒万倍時」/ 18:02「日入時」

【場所】
カフェムリウイ屋上劇場

【チケット・詳細】 



行く末の分からない実験的創作を引っ張ってくれる心強い仲間と共に、全身全霊で芝居をします。この世にまだない創作法を探っています。あと一週間、本当に死ぬ気で稽古しますので、是非是非、見にきて、新たな演劇・演技の世界を共に夢想しましょう!

それではお待たせいたしました。少々分量ありますが、卒業論文はこちらからお読みください!

(PDFダウンロードするのだるいよって方は↓こちら引用埋め込まれていないけどドキュメントデータです。)
https://docs.google.com/document/d/1ZgzcGsFN9BfF6UbD0p3lAptH3E2_8sfKfcX3HyKF_Wk/edit?tab=t.0


ぜひ会場でお会いしましょう!

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