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大雪ですね。短歌が出ないので本の話でもしましょうか。の夜噺

長いよ。寒波。
三寒四温になってないよ………。
 
で、一面の銀世界ならば歌の一首でも出るのでしょうが、生活圏の大雪は何かと支障が増えるばかり。
短歌になりそうな春のきざしも、おあずけ状態です。
 
作詠の取っ掛かりになる心の動きも乏しいので、無理に短歌に頭をひねらず、読書に時間を振りわけています。
 
 
という訳で、最近の私の読書事情についての夜噺。
 
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私の読書傾向には偏りがあります。
ジャンル・作家ともに偏りがあって、少年期から青年期にかけての読書体験が強く影響しています。
 
ジャンルとしては『歴史小説』『SF・伝奇もの』『児童文学』が多く、現代小説は滅多に読みません。
時おり現代小説でツボにはまる良作に出会うとグッとくるのですが、大概は読んでいて辛く感じてしまう事が多いので、避けてしまう傾向にあります。
 
推理小説も思春期前後に読みましたが、長らく読んでないなぁ………。
 
 
作家では『歴史小説』だと司馬遼太郎さん、宮城谷昌光さんがメインです。
三國志が好きなので、三國志に関しては吉川英治さん(私の三國志の原点)、柴田錬三郎さん、陳舜臣さんなどを読みあさりました。
歴史小説では北方謙三さんも読んでみたいのですが、長編が多いので二の足を踏んでいます。
 
 
私にとって『SF・伝奇もの』の原点は星新一さん。子供でも読みやすく、わかり易い内容で小学生の頃に没頭しました。
同じ頃に小松左京さんにハマり、思春期の頃にアニメや当時の流行りもあって、高千穂遙さんや新井素子さんを読んでいました。
 
サイバーパンクやダークファンタジー・伝奇ものが流行った頃に、夢枕獏さんや菊地秀行さんのシリーズものに出会い、長く親しんでいました。 

 
ハマったジャンルや作家に偏る傾向が強く、慣れない作家さんの文体に馴染めなかったりして、勿体ないなぁと思うこともあります。
 
ここ暫くは科学エッセイや数学のトピックものなどを読んでいましたが、現時点では「ちょっとひと休み」です。
 
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で、最近読んでいるのが上でも触れた小松左京さん。
読みこぼしていた作品や、忘れかけている作品を読み返しています。
 
 
若い世代の方は知らないかもしれませんが、小松左京さんは日本SF界の大家にして重鎮、金字塔にして伝説である作家さんです。
既に故人となっておられますが、小説「日本沈没」「復活の日」などは昭和40年代〜50年代にかけて社会的センセーションを巻き起こしました。
 
新型コロナウイルス感染症の流行時には、「ペスト(作:アルベール・カミュ)」と並んで「復活の日」が取り沙汰されましたね。 
 
 
少年期に読んだ際に、小松左京さんの本格SFの重厚さ・リアリズム、ストーリーの巧妙さやドラマの臨場感に引き込まれた事を覚えています。
まるで近い将来の現実がそこに在るかのような描写と文体は、読みごたえ満点でした。
 
 
さて、このたび図書館で借りたのが「継ぐのは誰か?」。
詳細は避けますが、殺人事件の謎解きにSF要素を絡めた作品です。
雑誌『SFマガジン』の連載が1968年(昭和43年)で、書籍の初版が1972年(昭和47年)、もう随分前の作品です。
 
読んでみて、その当時では将来を充分に予見しきれなかった描写も幾つかあるにせよ、正に21世紀の今日こんにちを予見したかの様な社会インフラの描写には驚きを覚えました。
 
 
連載当時の昭和40年台、現実的な科学技術の将来像として、未来へのマイルストーンが描かれていたり、未来構想のベースとなる技術があったりしたのかも知れませんが(←私が生まれた前後の時代に、どれほどの技術予想がされていたか知らない)、何にせよこの物語で描かれている技術は【21世紀現在】を思わせます。

正鵠を射た近未来の舞台設定は、発表から半世紀を過ぎた現在いま読んでみても、新鮮さと妙味を感じます。
 
 
小松左京さんを読み返す直前に、アンディー・ウィアー氏の「火星の人」「アルテミス」を読んだのですが、表現がコミカルであれ、シリアスであれ、描写されている “科学的知見” が濃密だと、本格SFの重厚さを感じられるのだなぁと思いました。
 
 
スペースオペラやファンタジーの冒険活劇のワクワクも好きですが、重厚さのあるSFも、これまた読みごたえがある。

 
次は何を読もう?
 
久しぶりに「日本沈没」や「復活の日」などの大作にしようか?
SFらしく「さよならジュピター」?
未読の「三本腕の男」?

 
思春期に体験したワクワクが、再び体験できるとよいな😆
 

 

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