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名前を知らない草が、急に愛おしくなる。大人のための野草図鑑

道を歩いていると、足元に小さな花が咲いていることがあります。

以前の私は、そこに花が咲いていても、

「きれいだな」

くらいで通り過ぎていました。

でも、あるとき植物の名前を調べるようになってから、少しだけ世界の見え方が変わりました。

名前を知らなかった草に、名前がある。

それだけのことなのに、急にその植物が身近に感じられるのです。

「これはハキダメギクだったんだ」

「こんなところにママコノシリヌグイが咲いている」

「この植物、こんな面白い名前の由来があるんだ」

そうやって一つ名前を知るたびに、いつもの道が少しずつ違って見えてきました。

「雑草」という名前の植物はない


考えてみれば、「雑草」というのは植物の名前ではありません。

人間にとって、必要か必要でないか。

庭に植えたいか、植えたくないか。

そんな都合によって、植物は「花」になったり「雑草」になったりします。

でも植物からすれば、ただそこで生きているだけ。

アスファルトの隙間から顔を出している小さな草も、何年もかけて生き残ってきた植物です。

そう思うようになると、道端の草を簡単に「雑草」と呼ぶのが、少しだけもったいなく感じるようになりました。

名前を知ると、見えてくるものが増える

植物の名前を調べるようになって、一番面白いと思ったのはここです。

名前を知ると、それで終わりではありません。

むしろ、そこから始まります。

「どうしてこんな名前なの?」

「いつ頃から日本にあるんだろう?」

「どんな場所が好きなんだろう?」

「この花には、どんな虫が来るんだろう?」

「昔の人は、この植物をどう利用していたんだろう?」

一つの植物から、次々に疑問が生まれてきます。

そして気がつくと、ただ歩いていただけの道が、小さな植物園のように見えてきます。

私が植物図鑑を好きな理由


スマートフォンで植物の名前を検索することもできます。

今は写真を撮るだけで植物の候補を教えてくれる便利なアプリもあります。

それでも私は、紙の植物図鑑を一冊持っておくのが好きです。

ページをめくりながら、

「この花かな?」

「いや、葉っぱが違う」

と比べていく時間が楽しいからです。

それに、目的の植物だけを検索するのではなく、隣に載っている植物まで目に入ります。

「あ、この花も見たことがある」

「これも近所に咲いていた」

そんな発見が増えていきます。

植物図鑑は、植物の名前を調べるためだけの本ではなく、

「今まで見えていなかったものを見るための本」

なのかもしれません。

最近、気になっている一冊


そんな私が、野草をもっと楽しみたい人におすすめしたいのが、

『新版 色で見わけ五感で楽しむ野草・雑草図鑑』

です。

2026年2月に新版が発売された図鑑で、身近な野草を500種以上掲載しています。

面白いのは、植物の名前が分からなくても探しやすいように、花を色別に分類しているところ。

白、黄色、橙、赤、紫、青、緑・茶という7系統から探すことができます。

「名前は分からないけれど、黄色い花だった」

というところから調べられるのは、植物初心者にはかなり嬉しいところです。

しかも、ただ「これは○○という植物です」と説明するだけではありません。

見る。

聴く。

嗅ぐ。

触る。

味わう。

という、五感を使った観察の楽しみ方も紹介されています。

植物を見るというと、どうしても「花を見る」ことを想像します。

でも本当は、葉っぱの形を見たり、香りを感じたり、実を観察したり。

植物との付き合い方は、もっと自由なのだと思います。

こんな人におすすめです


・散歩中に見つけた植物の名前を知りたい人
・野草や雑草に興味が出てきた人
・植物図鑑を一冊持ってみたい人
・子どもと一緒に植物観察をしたい人
・季節の変化をもっと楽しみたい人
・道端の植物を見るのが好きな人

B6判・400ページで、持ち歩きやすいサイズなのも魅力です。価格は税込1,650円。

『新版色で見わけ五感で楽しむ野草・雑草図鑑』はこちら

図鑑を持って、いつもの道を歩いてみる

植物に興味を持つようになってから、私は散歩の途中で立ち止まることが増えました。

以前なら素通りしていた小さな花。

道路脇の葉っぱ。

塀の下から伸びている草。

それらを見て、

「これは何だろう?」

と思うようになったからです。

たったそれだけなのに、毎日の景色が少し豊かになります。

遠くまで旅行に行かなくても、珍しい場所へ出かけなくてもいい。

家の近所を歩くだけでも、知らない植物はたくさんあります。

そして、その植物の名前を一つ知るだけで、

「ただの道端」が、

「植物が暮らしている場所」

に変わります。

名前を知ることは、世界を少し細かく見ること

最近、植物の記事を書くようになって思うことがあります。

植物の名前を知るということは、単に知識が一つ増えることではないのかもしれません。

今まで「草」とひとまとめにしていたものが、

ハキダメギクになり、

ママコノシリヌグイになり、

ドクダミになり、

ヨモギになる。

一つひとつに名前があると分かると、世界が少し細かく見えてきます。

そして不思議なことに、

細かく見えるようになるほど、

身近なものが面白くなっていきます。

旅行先でしか楽しめないものではなく、

毎日通る道にあるもの。

庭の隅にあるもの。

駐車場の脇にあるもの。

そんな小さな植物たちにも、ちゃんと物語があります。

もし最近、

「何か新しい趣味が欲しいな」

と思っているなら、植物観察は案外おすすめです。

必要なのは、歩ける靴と、少しの好奇心。

そして、植物の名前を教えてくれる一冊の図鑑。

それだけで、いつもの散歩が少し変わります。

明日、道端に咲いている名前の知らない花を見つけたら、

少しだけ立ち止まってみようと思います。

「あなた、なんていう名前なの?」

そうやって植物に話しかけるような気持ちで見ると、

いつもの景色の中に、まだ知らない世界がたくさんあることに気づくかもしれません。
『新版色で見わけ五感で楽しむ野草・雑草図鑑』はこちら

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