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「GQuuuuuuX」が「アポカリプスホテル」に負けた件について

先月の中旬のこと、第57回「星雲賞」の各賞が発表されました。

・・あ、この星雲賞知らん人もいるだろうから一応説明しとくと、実は毎年開催されてる日本SF大会という催しがありまして、そこに来場した人たちの投票により「昨年最も良かったSF作品」を皆で決めようぜ!という恒例の企画なんですよ。

このSF大会は、若かりし日の庵野秀明がこの催しのオープニングアニメ(1981年/1983年)を制作し、そこから後の「エヴァ」を生むガイナックスの誕生にまで繋がったというのは割と有名な話ですよね?

1981年大会オープニングアニメ
1983年大会オープニングアニメ

まぁようするに、昭和からずっと続いてる<オタクの祭典>の元祖みたいな催しですわ。

私、これには一応毎年注目してましてね。
特に最近注目してるのは、本賞である<小説部門>よりも<メディア部門><コミック部門>の方です。

で、第57回「星雲賞」メディア部門・コミック部門の受賞は、これ↓↓に決定しました。

<メディア部門>
TVアニメ「アポカリプスホテル」

<コミック部門>
「アポカリプスホテルぷすぷす」

なんと、意外なことに
「アポカリプスホテル」W受賞!


うむ、こういうコンテンツの賞レースは対象が昨年なら「GQuuuuuuX」がほとんどの場合で独り勝ちだったことを思えば、この「星雲賞」ではかなり特殊な結果が出たともいえるでしょう。

しかし、私はファン投票でこうして「GQuuuuuuX」でなく「アポカリプスホテル」の方が選ばれたことの意味、めちゃくちゃよく分かるんですよ。
なぜって、「GQuuuuuuX」は良くも悪くも<旬>のコンテンツだったわけで、この<旬>というやつは逆に鮮度こそが命ということでもあり、

長い時間経過して、鮮度を失った今となっては私も「GQuuuuuuX」の内容を詳しい部分とかもはや思い出せないほどですし・・(笑)

なんていうかな、<旬>というやつは「熱しやすく冷めやすい」とでもいうべきか、仮にこの「星雲賞」投票実施の時期が昨年末ぐらいだったら普通に「GQuuuuuuX」がトップで選ばれてたと思いますよ?
だけど、だいぶ時間が経った今となってはねぇ・・。

その点でいうと、「アポカリプスホテル」はどちらかといえば<旬>というより、時代性など全く無関係の<普遍性>ある内容のSFだったと思う。
ゆえに印象は地味といえば地味なんだが、

この<普遍性>というやつが、妙に
後からじわじわ効いてくるんだよねw

これ、個人的には「三谷幸喜作品の雰囲気に近いよなぁ・・」と思いながら見てました。

「THE有頂天ホテル」

あと、ホテル繋がりで藤子F不二雄の「21エモン」とか・・。

「21エモン」

どっちにせよ、なんかレトロで少し懐かしい感じのものが母体なんですよ。
だからSFとはいえ、何も令和のトレンドなど追ってません。
そのへん、オープニング曲でaikoさんチョイスしたというあたりにも如実に出てましたよね。

aiko

なんか、こうしてほのぼのした雰囲気ではあるものの、しかし、いまどきの<無痛コンテンツ>というやつとは少しニュアンスが違います。
むしろ、めっちゃ<痛み>はあるんです。
だって、これ基本はポストアポカリプス系であり、パンデミックにより人類が地球を棄てて宇宙に退避した後の物語ですから・・。
地球には人類がゼロ、ただそこにはAIロボットだけがいて彼女らは何百年も人類の帰還を信じて待ち続けている、という哀しくも切ない舞台設定。

で、こんなにも哀しい設定でありつつ、その体裁はコメディにしてるという実に複雑で高度なことをやってるんですよ。

・・はい、こうして「地球には人類がゼロ」だというのに、AIロボットのホテル従業員たちは毎日毎日クソ真面目にホテルを営業し、日々業務の遂行をしてるわけよね。
何百年も毎日毎日・・。

こういうのが「滑稽」ゆえコメディとして成立してるわけだが、しかしAIたちは「馬鹿だから」こうしてるというわけでもないんですよ。
おそらく、このへんはロボット三原則/第2条「ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない」が絡んでる話だと思うが、ホテル支配人が地球を去る際に「(ホテルを)頼むよ」とだけ言い残したことがAIたちには「与えられた命令」として受理され(多分、支配人はそこまで深く考えて言った言葉じゃないと思うが・・)、お陰でこういう事態になってしまったわけさ。

もちろん、これが人間ならば百年以上お客が1人も来てない時点で方向性の見直しを必ずするでしょう。
だが、彼女たちは本質が「プログラムを遂行する為だけに誕生した存在」であり、自らの判断でプログラム(命令)を無効にすることはできません。
ここが、人間とAIロボットの違いなんですよねぇ・・。

じゃ、AIたちは百年以上も無意味な仕事していて、ココロが折れないのか?

そう、突き詰めるとこの物語は、「AIにココロはあるのか?」というのがひとつのテーマなんです。
・・そういや、ヒロインのヤチヨは「ココロここにあらず」と言うべき場面で「AIここにあらず」と言ってましたよね(笑)。

まぁ、この作中でヤチヨはかなり感情っぽいモノ↓↓何度もを見せてるので

これで「ココロが無い」と言われても少しあれだが、でもこれが我々人間と同種のものなのかは、やっぱりよく分からないんですよ。

・・そうそう、AIでひとつ思い出したけど、皆さんは最近noteで松浦勝人さん(avex代表取締役会長)が書いてる記事が話題になってるの知ってる?

割と好評っぽかったのに、それがここにきて

記事を書いてるのが松浦さん本人でなく、実はAIだったことが公表されたんですよね(笑)

・・え?何でそんなことすんの?」と皆さんも思うでしょうが、おそらくこれは松浦さんなりの何らかの実験なんでしょう。
だって、私も含めてだがほとんどの人たちは「書くのが楽しいから」noteを書いてるわけで、AIに書かせてもそんなの何ひとつ楽しくないんだから、これは「お仕事」の領域なのかな、と。
AIに書かせて、そこに皆さんが不自然さを感じるかどうかを測る実験。
今後avexグループのAI導入を検討する上での実験サンプルだった、ということかもな~。

しかし、この記事の内容を絶賛する人たちがこれほどまで出た後になって、「僕がやったのはパスワード入力したことぐらい」、これじゃ今までに絶賛してた人たちがただの赤っ恥じゃんww

まぁね、もし皆さんも興味あるなら、ぜひ松浦さんのページにいって記事を読んでみて下さい。
このAI、なかなかいいこと書いてますよ。
このAI、ひょっとしたら松浦さんよりもよっぽどココロあるかもww

だけど、あれですよねぇ・・。
こうやって書いてるのが人間かAIかも区別がつかない時代が実際にきてるわけで、間違いなくシンギュラリティ到来は目前だわな?

で、マジで「アポカリプスホテル」みたいに「地球上に人類はいなくなり、ただAIだけがいる」という未来もあながちあり得ないわけじゃないよな、と私は思っています。
・・というか、人類も生命体である以上、いつかは滅びますからね?
それは核戦争云々とかパンデミック云々以前に

生物学上、人類のY染色体の退化は今後も進行し、あまり長い世代に渡っては維持をできないらしいじゃないですか?

現状のY染色体(右)とX染色体(左)

ええ、仮にY染色体が消滅すればオトコ(XY)は消えてオンナ(XX)だけの世界になってしまいます(Y染色体が消えてもオトコは消えない説も一応あるようだが)。
もし、オンナばっかりの世になればコドモはどうやって作るの?という話になり、少子化どころの騒ぎじゃない。

ひとつ案があるのは、「人間以外のオス(おそらく猿)からY染色体を拝借する」というやつで、この場合は生まれるコドモたちが皆、猿っぽい容貌になるそうで(笑)。

ようは、こんな感じ↓↓なのか?

うむ、人類がみんな猿みたいな容貌になり、ちゃんと人間の容貌してるのはAIロボットのみ、という摩訶不思議な世界観かもしれん(笑)。

まぁ、このやり方は皆「嫌だ!」ということで反対されそうだし、じゃ次に考えられるのは「無性生殖」、つまり分裂、クローン技術による生殖ということかもな。
この場合も、きっと複製できるのは全員オンナということだろうし、結局は地球上でオトコの容貌をしているのはAIロボットのみ、ということになるのかも(それもオンナを悦ばせる系のAIロボットだよねw)。

めっちゃアニメ的なミライじゃないか・・

まぁ心配せんでも、こういうのは我々が生きてるうちに起こる事態じゃないし、我々が死んだ後のず~っと先の話ゆえ、その頃はバイオテクノロジーでこの問題も大丈夫になってるような気がしますけど。

でもね、仮に人類が滅亡を避けられず絶滅の淵に立った際、その時の心情は「たとえ我々が滅ぼうとも、我々の文明は残したい」というもんだろうし、ならば、そのあとを託すべき継承者候補はやっぱりAI一択だと思うんですよ。

私、あとを託すのがヤチヨみたいな優秀なAIなら、それは全然OKとして納得すると思うw


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