マイクロソフトがコーチングでギネス記録樹立!──コーチングの民主化、その先にある人間らしい対話
「コーチングは、エグゼクティブと言われるような一部の人のための特別なもの」
私自身、コーチングに出会う前は、
リーダーや経営層など、限られた人が受けるもの
だと思っていました。
しかし、以前のnote投稿で書いたように、まったく違う捉え方に変わりました。
20代から40代のみなさんも、物事の大小は違えど、経営者と同じように、実は孤独に物事を決断しているのではないでしょうか。
(中略)
もしあのとき、コーチングを受けていたら、自分の決断の質を高めることができたのに、
そう思うと残念な気持ちになりました。
私と同じような思いをするひとをひとりでも少なくしたい。
だから、20代から40代のみなさんに特におすすめしたいです。
今では、コーチングは、「誰にとっても意味のあるもの」だと感じています。
そんな考えを、あらためて確信させてくれる出来事を見つけました。
そしてその先には、コーチが目指す姿があると感じました。
今回も最後まで読んでいただけると幸いです。
マイクロソフトが打ち立てたコーチングのギネス記録について
皆さんは「ギネス記録」と聞いて、何を思い浮かべますか?
なわとびの三重跳びを何回できたとか、何時間寝ずにいられたか、など、さまざまあると思います。
実は、あのマイクロソフトが2025年に「コーチング」で、ギネス世界記録に認定されたのです。
それは、
「1年間でビジネス・コーチングを完了した最多人数4,816人」。
EZRAというプラットフォームと協力し、
実に4,816人もの従業員がコーチングプログラムを修了したという驚きの記録です。
しかもこの記録、誰かの記録を塗り替えたものではありません。
これまで誰も挑戦してこなかった領域に、自ら基準をつくって挑戦したものです。
「特別な誰か」のものから、「みんな」のものへ
コーチング先進国の欧米でも、
かつてコーチングは、
「企業のトップ層だけが受ける特別なもの」
というイメージがありました。
しかしマイクロソフトは、このギネス記録を打ち立てるまでのストーリーで、その常識を大きく変えました。
記録の背景にある、彼らが目指したことは、コーチングの「民主化」だったのです。
これを言い換えると、
立場や役職に関係なく、誰もが“自分を成長させる対話”を持てる状態です。
マイクロソフトが行った、実に7万人規模の従業員を対象にした調査では、
多くの人が”自分を成長させるための対話”を求めていることがわかりました。
そこで彼らは、テクノロジーの力を活用し、
世界80カ国、週平均430回という規模でコーチングの機会を提供することにしたのです。
その結果、
キャリアへの自信が向上し、
新しい挑戦に踏み出す人が大きく増えたといいます。
こうして、マイクロソフトでは、
コーチングが「一部の人のもの」ではなく、
「誰にとっても意味のあるもの」へ
と広がっていったのです。
「知ったかぶり」から「学び続ける人」へ
では、なぜこのような変化が起きたのでしょうか。
その背景には、CEOサティア・ナデラ氏が掲げる
「成長マインドセット(Growth Mindset)」があります。
「自分はもう十分に知っている(Know-it-all)」から、
「自分はまだ学べる(Learn-it-all)」へ。
この考え方は、私がこれまでnoteで書いてきた
「意味づけ」の話ともつながっています。
出来事そのものではなく、
それをどう受け止めるか(信念)が、
その後の行動や結果を変えていく。
マイクロソフトでは、
コーチングという対話を通じて、
一人ひとりが自分の「心のメガネ」をかけ替えていったのです。
それが、組織全体の変化につながり、
今回のような大きな成果を生み出したのではないかと感じています。
AI時代だからこそ、大切にしたい「人間らしさ」
この取り組みをリードした方は、
AIが広がるこれからの時代において、
人間にしか発揮できない力の重要性を語っています。
•Insight(洞察)/問題の本質を見抜き、AI活用の最適な判断につなげる力
•Integration(統合)/新しい技術であるAIを柔軟に取り入れる力
•Inspiration(インスピレーション)/AIによる不安を乗り越え、未来への意欲を生み出す力
•Integrity(誠実さ)/AIを活用するとき倫理観を持って責任ある行動を選ぶ力
•Impact(インパクト)/AI活用で成果を生み出し、その価値を周囲に示す力
これらの力は、AIによって多くのことが自動化されるからこそ、人間にしかできない「共感」や「倫理的判断」がリーダーシップの核になるという洞察に基づいています。
人間にしか発揮できない力の重要性はコーチングにもあります。
以前、マーシャ・レイノルズさんのウェビナーについて参加したときの投稿でも書いたように、
AIによって、あるレベルのコーチングが可能だとしても、
人であるコーチのように「クライアントと共に探求する」ことは代替できません。
AIが発達すればするほど、人によるコーチングの価値は、むしろ高まっていくのではないでしょうか?
答えをすぐに得られる時代だからこそ、
実在するひとと、自分の内側にある問いに向き合う時間が、より大切になるのです。
私はここに、これからのコーチの役割の本質があると感じています。
あなたは、今日どんな「対話」をしたいですか?
今回の「ギネス記録」という大きな出来事も、
見方を変えれば、
マイクロソフト社員の一人ひとりが、コーチとの小さな対話の積み重ねた結果です。
私たちは、誰でも、いつからでも、
自分自身の思考を刺激する対話をきっかけに、
自分の可能性を広げることができます。
「あのときの対話があるから、今の自分がある」
そんな意味づけを、自分の人生に与えていくこともできるはず。
さて、
あなたは今日、どんな「対話」をしたいですか?
ぜひ、あなたの心の声を聞かせてください。
