それでもおせちは続く
今年のおせち作りはギリギリの選択だった。
11月半ばに体調を崩した義母の容体が12月の半ばには親戚を呼ぶくらいに急激に悪化したのだ。
94歳という年齢もあって予断を許さない状態が続く。
「こりゃ年越すのは難しいかも」
と夫も私も覚悟する。
当然この年始年末、おせちどころではないかもしれないと誰もが内心危惧するなか、とりあえず悪いことは考えず今やるべき事をしよう。
万が一の時はその時考えようと迷った末にスタートしたおせちの支度だった。
気持ちを切り替えて、お嫁さんの実家から送って頂いたカボス鰤をいつものように夫が捌く。
今年は過去最大の体調73センチだった。

鰤が大きくなると骨も太くなるらしく、なかなかの力仕事らしい。
「よっしゃ!始めるぞ!」
キッチンからは包丁を手に、気合を入れる夫の声が聞こえる。
腰痛持ちの夫であるが魚を捌くのが趣味なので、彼にとって暮れのメインイベントである。



激闘?の末、大晦日に無事ミッション終了。
何と94歳義母も奇跡的に持ち堪え、今年もみんなと一緒に正月を迎えることができた。
デ デンデンデデン♪ デ デンデンデデン♪
ターミネーターのBGMが聞こえてくるようだ。
2度の癌とコロナにも打ち勝った義母。
昭和初期生まれの女は強かった。
この数年は認知症が進み、嫁いだ時から欠かさず作り続けてきたおせち料理はもう作れなくなってしまったけれど、息子達が舌で覚えたおふくろの味は受け継がれていく。(嫁はちょい参加)
(その様子はこの記事から)
そして夫の頑張りの成果はこちらです。
まずはお刺身。

お次は鰤の紫蘇巻き天ぷら

締めは鰤しゃぶ

明日は鰤照りも楽しめそうだ。
食卓に義母はいないけれど、今年もみんなで頑張ったお節料理を義母を交代で見守りつつ、総勢14人で食べることができた事が1番のお年玉だろう。

美味しい料理には美味しいお酒という事で、ビールで乾杯の後は義弟が持ってきてくれた磯自慢の吟醸と、娘がこの日のために特別に取り寄せてくれた焼酎を頂く。



美味しいお酒には器も大事、と金杯同様、お正月の時のみお目見えする夫お気に入りの盃。
この盃を見るとしみじみお正月だなあと思う。

そして締めのお雑煮だけは、私の実家の母から引き継いだ味付けだ。
たっぷりの鳥でとっただし汁に、三つ葉と鶏肉と柚を少しだけ入れた澄んだお雑煮は去年から長男が作っている。お雑煮に入れる紅白のお餅は、餅つき器で娘が作ってくれたもの。
天国の母も孫達にお雑煮を継いでもらって喜んでいることだろう。
最後は、今月5日が誕生日の息子のお嫁さんのバースデーをみんなでお祝い🎂🥂
何重にもめでたい元旦の夜となった。

我が家にゾクゾクと親戚が集まりだした時から、2階に脱兎のごとく避難した猫3匹だったが。
いつのまにかハルだけ降りてきて、招き猫の様に部屋の隅から私たちを見守っていた。
「なんかありがたい」
「金運がつきそう」
「ご利益があるかも」
と皆に拝まれていたハル10歳(♂)であった。

今年も一年、noterの皆さんのご多幸をお祈り申し上げます。
追伸
義母は固いものやお餅はまだ無理だけれど、栗きんとんや潰した黒豆、伊達巻き、鰤しゃぶの鰤も結構食べていた。
お嫁さんの誕生日のケーキも!
デ デンデンデデン♪ デ デンデンデデン♪
#創作大賞2026
#フード部門
#お正月
#元旦
#おせち料理
#作ってみた
#note書き初め
#新年
#今年もよろしくお願いします
