「感謝と祈り」1347話
🍀「おかげさまを感じる」
私達の日本人には「おかげさま」のDNAが受け継がれている。
これは最近、私が良く耳にする言葉で、曹洞宗住職の枡野俊明氏も、同じ事を言っておられます。
枡野氏によると、日本人は、従来、思いやりと感謝の心を持った民族だそうです。
国を支えていた農業は共同作業が基本です。
田畑の水の力も力を合わせて整備して引き込み、手が足りない時は近所で協力し合って手を貸す。
こういった事が、日本ではごく自然に行われてきたということです。
その底に流れていたのは、「ありがとう」「おかげさま」という感謝の思いだったと思います。
しかし、現代の私達はどうでしょうか?
今は個性を尊重するあまり、「自分が、自分が」という我欲が広くはびこってきているのではないでしょうか?
特にビジネスの社会では、協力や協調よりも、成果主義が大きく重要視されているような気がします。
しかし、2011年3月11日に起きた東日本大震災では、故郷の土地を奪われ、大切な身内を亡くし、絶望の底にあっても、救援にあたる人たちに感謝を口にする大勢の人達の姿があったことを思い出します。
まさに、私達日本人のDNAには、やはり「おかげさま」の心が備わっている証しではないでしょうか?
日本には「相利共生」(そうりきょうせい)という言葉がありますが、お互いの利益になることを考え、そのために行動し、共に生きていこうという意味があり、これは禅の考え方と合致しています。
そして、「おかげさま」の元々の意味、その語源は「ご先祖様」なのだそうです。
既に亡くなられていますが、蔭に隠れている先祖の方々の庇護の元で、私達は生かされているのです。
その事に感謝の気持ちを差し上げるのが、「おかげさま」という言葉だということです。
自分一人の力は、たかが知れていますが、ご先祖様のおかげで生かされているということを思うと、本当に感謝ですね。
今日も最後までお読み頂き、あリがとうございました。
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