読書感想文の前の前。
今年バージョン。
わたしはいつからか夏休み前に宿題と一緒に配られるコレが好きになった。児童書を卒業して文庫本を読めるようになった頃だと思う。単純に文庫本を読めるってことがカッコよく見えてたからかもしれない。
今は学校で配られてないみたい…
わたしはいまだに本屋で見つけたらもらってしまう。
推薦図書の冊子。
たくさんの本が紹介されていて読みたくなる要約が書かれている。
わたしは毎年コレを熟読し付箋を付けたりして読みたい本を吟味していた。なんだかそれだけでも本を読んだ気分になれたし、その中で買ってもらえるのは1〜2冊。だから慎重に選ぶ。それ以外は図書館で借りた。たくさん選んじゃうから毎年読み終わるわけはないのだけど、
そうしてまた次の年の冊子をもらって読む、みたいな感じだった。
もちろん図書館で違う本を借りたり、マンガだって読んでた。コレには載らないような今でいうラノベを読むこともあったし、シリーズで集めたりしていた。だけど学生時代のわたしの読書は結構コレに影響を受けていた。
改めて今年バージョンを読んであの頃を思い返す。
ナツイチ、そうそうこの名前。集英社文庫は新しい感じがした。当時はそんなこともきっと思わないくらい自分も読書新人さんだったのだろう。その中で乙一があったのは意外だった。しかもデビュー作。あの頃と表紙の絵がだいぶ変わっていたけど…
今回読みたいと思った本はまだ読んだことのない作家さんばかりだった。
新潮文庫100は新しい本もあるがわたしが見ていた時から載っている純文学があった。それはきっとこれからも揺るがないし、残るべきものなんだろう。案外純文学って時代背景とかもあると思うけど、過激だったり、刺激的だったり、オトナな表現や関係があったりするよね…
そしてあの頃のわたしが出会った作家さんの名作や新しい作品がいくつもあった。
角田光代、村山由佳、山本文緒、江國香織、星新一、湯本香樹実、山田詠美…
さくらももこと吉本ばななはずいぶん前から出会っていてあの頃新刊が出るたび買って読破していた。そして星の王子さまはわたしにとって特別な思い出の本。
読んだことがある本もまた読んでみようかな。わたしはすっかり大人になったからまたきっと違う気持ちになるんだろうな。
やはりコレにはたくさんの物語が少しずつ詰まっていて、次はどの世界に飛び込もうかとわくわくさせてくれる。
多くの子どもがそうだと思うが、わたしも宿題の読書感想文は好きじゃなかった。本を読むことは好きだし読めば思うこともあったけど、それを型に嵌めた文章にすることがどうにも難しかった。
だけど今、こうして文章を書いている。
読書感想文だけじゃない。いろいろ思うことをつらつらと。日々暮らしているといろんなことを考えるし、案外全ての出来事は物語のようだ。
あの時は宿題だと思って構え、型に嵌まることが正解な気がしてたけど今ならもっと自由で気楽でよかったんだとわかる。
要約の推薦文ですら楽しめたあの頃の自分が、毎年楽しみにしていた冊子について読書感想文を書いていたら面白かったのにと思った。
