AI面接と普通のWeb面接は何が違う?公式情報から見えた5つの違い
「次の選考はAI面接です」
そう案内されたとき、
「結局、ZoomやTeamsでやる普通のWeb面接と何が違うの?」
と思う人もいるのではないでしょうか。
画面に向かって質問に答える。
カメラとマイクを使う。
そう考えると、普通のWeb面接とそれほど変わらないようにも見えます。
ただ、AI面接サービスの公式情報をいくつか確認してみると、応募者側から見ても違いがありました。
先にまとめると、大きく違いが出やすいのは次の5つです。
1.人間の面接官がリアルタイムで参加しない場合がある
2.回答内容に応じてAIが深掘りするサービスがある
3.面接内容が録画・文字起こし・レポート化される場合がある
4.質問や評価項目は企業ごとに変わる場合がある
5.受検環境やトラブル時の対応を事前に確認する必要がある
ただし、ここでも注意したいことがあります。
「AI面接」と呼ばれるサービスも、全部同じ仕組みではありません。
この記事では「すべてのAI面接がこうだ」と決めつけず、公式に確認できる例を使いながら違いを整理します。
1.人間の面接官がリアルタイムで参加しない場合がある
普通のWeb面接でイメージしやすいのは、
応募者
↓
ZoomやTeamsなど
↓
採用担当者・現場社員
という形です。
画面越しではありますが、相手は人間です。
質問への回答を聞いて、
「もう少し詳しく教えてください」
「それはなぜですか?」
と、その場で面接官が追加質問します。
一方、AI面接では、AIが面接官役を担うサービスがあります。
例えばPeopleX AI面接は、「対話型AI面接官」として提供されており、AIが候補者の回答をリアルタイムで解析し、回答内容に関連した深掘り質問を行う機能を公開しています。
MiAIも、候補者の回答内容を理解して、その場で追加質問を生成する仕組みを公開しています。
つまり、
画面の向こうに人間の面接官がいるWeb面接
と、
AIとの対話によって選考情報を収集するAI面接
では、同じオンライン面接でも体験が違います。
ただし、
AIが面接する=AIだけで合否を決める
という意味でもありません。
例えばharutaka AI面接は、AIの役割を「情報の収集・整理」とし、合否判断は採用担当者が行うと公式に説明しています。
2.回答内容に応じて、AIが深掘りするサービスがある
ここは、AI面接を
「録画された質問に答えるだけ」
と思っていると少し意外かもしれません。
AI面接の中には、回答によって次の質問が変わるサービスがあります。
PeopleXでは、候補者の回答内容をAIがリアルタイムで解析し、関連する質問を生成して深掘りすると説明しています。
MiAIでも、
回答に合わせて、その場で深掘り
する仕組みが公開されています。
例えば、
「チームで業務改善をしました」
と答えた場合、
「その中であなた自身は何を担当しましたか?」
「なぜその方法を選びましたか?」
「他に検討した方法はありましたか?」
といった方向へ追加で聞かれる可能性があります。
もちろん、実際にどんな質問が来るかはサービスや企業設定によって異なります。
ただ、
想定質問に対する文章を丸暗記するだけではなく、自分の経験そのものを説明できるようにしておく
という準備は考えておいた方がよさそうです。
3.録画・文字起こし・評価レポートが使われる場合がある
普通のWeb面接では、その場にいる面接官が候補者の話を聞きながら評価する形が一般的です。
AI面接では、それに加えて、
面接内容を後から確認できる形で残す
サービスがあります。
例えばPeopleX AI面接では、面接後に企業側が録画データと文字起こしを確認でき、評価レポートも表示できることが公開されています。
MiAIでも、
録画
文字起こし
AIによる評価レポート
項目ごとの点数や要約コメント
を作成し、二次面接の担当者への引き継ぎに利用できると説明しています。
ここで応募者側として意識したいのは、
AI面接だけで話が完全に終わるとは限らない
ということです。
例えばAI面接で、
「この案件では自分が設計を担当しました」
と話したのであれば、その後の面接でも事実関係は同じである必要があります。
言い回しを一字一句そろえる必要はありません。
ただ、
自分の役割や実績を盛らず、一貫して説明できるようにする
ことは大切だと思います。
4.質問や評価項目は企業ごとに変わる場合がある
「○○というAI面接サービスなら、この質問が来る」
という想定質問集を探したくなるかもしれません。
ただ、サービスによっては、利用企業側が質問や評価項目を設定できます。
例えばPeopleXでは、150種類の定型質問に加え、自社のカルチャーや人材要件に合わせて質問を作成できる機能が公開されています。
さらに、募集職種ごとに質問や評価基準を設定できる仕組みも説明されています。
MiAIでも、
質問内容・評価軸・重視するポイントを企業側がカスタマイズできる
としています。
harutaka AI面接も、企業ごとの評価軸に沿った質問内容や深掘りシナリオを設計すると説明しています。
つまり、
同じAI面接サービスを使っていても、応募する企業や職種によって内容が同じとは限りません。
だからこそ、
「AI面接の頻出質問100選」
だけを見るより、
自分が応募した求人票をもう一度確認する
ことも重要になってきます。
仕事内容、必須条件、歓迎条件、求める人物像などを見ながら、
「自分のどの経験を話せそうか」
を考えておく。
少なくとも、応募先と関係のない万能回答を大量に作るよりは、準備の方向を決めやすくなります。
5.受検環境やトラブル時の対応も確認しておく
普通のWeb面接でも通信環境は大切です。
ただAI面接では、
使うサービスごとの候補者向けルールを確認しておく
必要があります。
分かりやすい例がSHaiNです。
候補者向けFAQには、
使用可能な端末
カメラ・マイクの確認
面接中のエラー
中断した場合の再開
受検IDを再発行した場合
面接のやり直し
などについて細かく案内されています。
例えばSHaiNでは、途中まで回答して中断した場合、回答内容は保存されており、再起動後は続きから再開するとされています。
一方で、
開始した面接そのものを最初からやり直すことはできない
とも説明されています。
さらに、受検IDを再発行した場合は最初からやり直しになるとされています。
つまり、
「通信が切れたら全部終わり」
でもなければ、
「何度でも最初からやり直せる」
とも限りません。
サービスによってルールが違います。
普通のWeb面接と同じ準備だけでは足りない?
ここまで読むと、
「AI面接は普通のWeb面接とはまったく別物なのか」
と思うかもしれません。
私はそこまで極端に考えなくてもいいと思っています。
どちらも面接なので、
自分の経験を整理する
志望理由を考える
求人票を確認する
自分の役割を具体的に説明する
なぜそう判断したかを説明する
といった基本的な準備は共通しています。
違うのは、
AI面接では、面接内容だけでなく「使うサービスの仕様」も事前に確認する意味が大きい
というところです。
どんなAI面接サービスなのか。
どの端末を使うのか。
回答は深掘りされるのか。
途中で止まった場合はどうなるのか。
こうしたことは、普通の面接対策本だけを読んでいても分からない部分です。
まず「AI面接の攻略法」を探す必要はない
AI面接と聞くと、
「AIに好かれる話し方」
「AIに評価される表情」
「AI向けの回答時間」
などを知りたくなるかもしれません。
ただ、前の記事でも整理した通り、AI面接は全部同じ仕組みではありません。
表情を評価データとして扱うサービスもあれば、画像認識AIによる感情分析を行わないと明記しているサービスもあります。
この違いについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
→ AI面接は表情を評価する?公式情報を調べて分かった「全部同じではない」ということ
だから、AI向けの万能攻略法を探すより先に、
自分が受けるAI面接について確認する
方が整理しやすいと思います。
AI面接の案内が来たら、最初に見るところがある
もしすでに、
「AI面接を受けてください」
という案内が企業から届いているなら、ここからはもっと具体的に準備できます。
まず確認したいのは、
サービス名だけではありません。
受検期限、利用環境、所要時間など、先に見ておいた方がいい項目があります。
次の記事では、
AI面接の案内が届いた直後の5分で何を確認すればいいのか
を、実際の順番でまとめます。
→ 初めてAI面接を案内されたら、最初の5分で確認したい5つ
AI面接は「Web面接+AI」だけではなかった
今回、公式情報を見ながら整理してみると、
AI面接は単に、
「普通のWeb面接の相手がAIになっただけ」
とは言い切れませんでした。
回答に合わせて深掘りするものがあります。
録画や文字起こしを次の選考へ引き継げるものがあります。
企業ごとに質問・評価項目を設定できるものがあります。
再開・やり直しのルールが決められているサービスもあります。
ただし、何度も書いている通り、
これらすべてが、すべてのAI面接に当てはまるわけではありません。
だからまず、
「AI面接だからこうする」ではなく、「自分が受けるAI面接はどういうものか」を確認する。
そこから準備を始めるのが、一番分かりやすいのではないかと思います。
関連記事
AI面接は表情を評価する?公式情報を調べて分かった「全部同じではない」ということ
初めてAI面接を案内されたら、最初の5分で確認したい5つ
