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円金利急騰に着目したIMF

先走り感のある円売り
今月は沢山の議論したい論点がありますので、規定数をオーバーして投稿しております。中東情勢を巡る緊張感はにわかに緩和しており、日経平均株価指数もこれに応じて続伸しています:

もっとも、中東や軍事のことは私は良くわかりませんが、原油を筆頭とする資源価格が戦前に戻る雰囲気が無いのも事実です。円相場や円金利の挙動は全く予断を許さない状況が続いている、と評価しておくのが妥当でしょう。

「地政学リスクが資源価格を押し上げ、これが貿易収支赤字の拡大に至る」という未来はある程度確度の高い未来となっており、まずは足の速い投機筋が動き、あとは実需(現実)が付いてくるのを待つだけ、というのが現状ではないかと感じます。この辺りは下記論考に詳述しております:

ここでも議論はしましたが、諸情勢を真っ当に考慮すれば、ドル/円相場の下方向(円高方向)へのリスクは限定的であり、むしろ160円を明確に上抜け、上方向(円安方向)のリスクに警戒すべき局面…を想定するのが正攻法とは思えるものの、日米実質金利差は明確に縮小していること、現実の貿易収支赤字拡大はまだ始まっていないことを踏まえると、現在の円安相場はかなり先走っている印象はあります

IMMポジションの蓄積具合や実質金利差の縮小度合いなどから察するに、植田ショック以来の円高方向への値幅は一旦、備えて置いても良いのでは…という短期的な警鐘は必要にも感じます。あくまで短期、ですが。いずれにせよ、この辺りの議論は上記のnoteが詳しいです。

円金利上昇に着目したGFSR
ところで、前回までのnoteでは恒例の「世界経済見通し(WEO)」に基づき、防衛費拡大ブームがマクロ経済環境、ひいては円相場に与える影響を考察しました。近年注目される円安相場の構造的な脆弱性にとって、新たな逆風となるのが防衛費拡大ブームなのではないかという学びがありました。この点は下記の前・後編、是非ご参照下さい:

今回はWEOと同時に公表された「国際金融安定報告(GFSR:Global Financial Stability Report)」の第1章におけるBOX欄の議論「上昇する日本国債利回りが世界の資産配分に及ぼす影響(Rising Japanese Government Bond Yields Could Affect Global Asset Allocation)」を取り上げてみたいと思います。WEO同様、GFSRも最高の無料教材です。金融市場寄りの話題を深めたい人はWEOよりもGFSRがおすすめですが、その分、少しだけ専門性が高い印象はあります。原文は下記の通りです:

WEOでの防衛費議論とは異なり、日本に限定した分析であり、為替市場の観点からも注目しておく価値はある内容でした。以下、詳しく読み解きます。

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