産前にやっておいて良かったこと【後編】―生活と心身の準備―
記憶の新しいうちに、産前にやっておいて良かったことを記録しておけば、将来誰かの何かに役立つかもしれない。
今回は生活と心身の準備について。前回より少し役立ちそうかな。
※「大人ライフの充足と思い出づくり」を記録した前編はこちらからどうぞ
◾️今後の人生のお金の計算をした
将来大きく困らないか、漠然とした不安があったため、Googleスプレッドシートを使用して、産前休暇中にライフマネープランシートを作成し、試算してみた。
あまり難しいことはなく、フォーマットはネット上にもごろごろ転がっているので、見よう見まねで作成してみると、ちょっと見通しが立ったような気がして安心できていいかも(産前って何かと不安になる)。
「DIE WITH ZERO」とまでいかなくても、「DIE WITH ちょっとしたお金」を目指して、もっと有意義に過ごすにはどこにお金をかけようかなと。まぁ遠い将来のことは不確定要素が多すぎるんだけど。
固定資産税とか、年金支給額とか、現時点であまりはっきりと分からない内容は、AIに相場を教えてもらったりもできる。
早速修正したい項目が出てきているから、またいじろうかな…
◾️掃除用品・キッチン用品の整理整頓
出産をご経験された色んな先輩から、可能であれば産後は誰かを召喚して身の回りのお世話をしてもらった方がよいと言われた。大変ありがたいアドバイスで、本当にそうだった。産後すぐはまず自分で家事をすることはできない。普通に歩くことすらままならないんだから。
自分以外の誰かに家事をお願いするにあたって、掃除用具やキッチン用品を、誰が見ても「たぶん○○はここにあるかな?」と思えるくらいには整理してまとめておくとよいと思う。(私は妊娠前は家事の優先度が低く、バタバタとした生活を送っていたこともあり、恥ずかしながら結構とっちらかっていた)
産後にヘルプに来てくれた義母にも、「家事しやすかったよ~」と仰っていただけた。もしヘルプを頼めない場合でも、整理しておくと産後の自分が救われるだろう。
◾️日用品全ての詰め替えを用意
シャンプーはモイスチャーラインがいい、トイレットペーパーはこのメーカーのダブルの普通巻き(ちなみに産後は優しい肌あたり優先がオススメ)、キッチンタオルはコレじゃないとホルダーに合わない、洗濯洗剤の詰替はこの容量にしておかないと棚に収まらない…などなど、ドラッグストアで購入できるものの中でも、日用品って意外とこだわりがあるのではないだろうか。コレじゃないと生活が成り立たない、ということはないけれど、できればコレを使いたい、という程度のこだわり。
産後1〜2ヶ月程度は、夫やヘルプできてもらった方に購入をお願いすることになる。普段購入を担当していない方々に、この細かなこだわりを網羅して伝えるのは、産後の疲労と睡眠不足でぼけぼけの頭では至難の業だ。しかも液体や紙製品が多く、重かったりかさばったりするので、なんだかお願いするのもちょっと申し訳ない。
産前に散歩を兼ねて、可能な限り準備しておくと少し快適な産後の生活になるだろう。
◾️お気に入りレシピのURLメモの作成
産後1ヶ月が経過したあたり、私と夫の二人で家事を回し始めてから、スマホのメモ帳に記録していたお気に入りレシピのURLが結構役に立った。
大人二人が昼も夜も家にいると、そこそこの料理の頻度になる。
疲労困憊かついつ泣くか分からない赤ちゃんを目の前にしながらだと、二人とも食べたくて手間がかかり過ぎない献立を考えるのも、そのレシピを調べるのもちょっと億劫。
スマホのメモに記録しておけば、すぐに自分的に安牌の料理レシピ一覧にたどりつけるので、0から献立を考える頭の負荷も、ネットの海に潜る時間も減らすことができた。料理名とURLをLINEに貼って夫と共有し、作業途中でバトンタッチというのもしやすい。
これからも、家族みんなが食べて「おいしい!」と感じたレシピのURLはちまちまスマホのメモに蓄えていきたい。
◾️化粧品の厳選
しばらく使っていない化粧品が棚にひしめいてはいないだろうか。
産前で既にしばらく使っていない化粧品は、産後使うわけがない。産前休暇中に棚の整理がてら、頂いたパック・試供品の類をせっせと消費した。私のような一般人は、一軍の化粧品のみで事足りるのである。棚には赤ちゃんグッズを置くスペースが必要だし、何より産後「今日はどれ使おうかな〜」とルンルンしている余裕は今のところない。
分不相応に高級な化粧品を使用していないだろうか。
ゴリキャリ時代、化粧水や乳液をデパコスで揃えて「ウフフ♡」という気持ちを楽しんでいたこともあったが、今はドラッグストアで手に入る、ちょっと良いよね!ぐらいのモノに変更した。抱っこ紐で赤ちゃんを連れてデパコスを買いに行く元気は私にはない。デパコスに比べれば節約になっているし、オムツ買いついでにすぐに手に入れられるし、とても安心である。
◾️ソフロロジーの体得
私はソフロロジー式分娩(自然分娩)をした。これが結構良かった。
ソフロロジーってなんぞ…?
ソフロロジーでは、精神的に安定して調和(バランス)のとれている状態、心が穏やかな状態を目指します。
(中略)
どうしたらリラックスした状態に自分の身を置けるのか、その方法をトレーニングしましょうという考え方がソフロロジーです。
注1 ソフロロジーは、調和や安定という意味の「sos」、精神や意識という意味の「phren」、学問や研究という意味の「logos」という単語からつくられた言葉です。
産院から提供された情報のもと、私が取り組んだものは大体こんな感じ。
・ソフロロジーエクササイズ:マタニティヨガに近いもので呼吸への意識が強い。
・呼吸法の練習:とにかくゆっくり息を吐き切る。その後は勝手に息を吸えて酸素を取り込める。
・陣痛の正しい理解と赤ちゃんへの意識の醸成:陣痛は子宮の筋肉の収縮によるものであり、痛みは子宮のみに来ていて、痛みには波があるため間欠期もある。そしてこの痛みは赤ちゃんと出会うために必要なもので、赤ちゃんも頑張っている。酸素を届けてあげよう。
エクササイズは妊娠中期ごろから毎日のように繰り返した。本陣痛が来てからも、体得した呼吸法で呼吸をし、頭の中は陣痛の正しい理解と赤ちゃんへの意識で満たしてリラックス状態に入ることで、自然分娩でもかなり穏やかな出産ができたと思う(本当に一切絶叫していない。夫が証人)。
無痛分娩でも結局途中まで陣痛に耐えなければならない場合も多いようなので、体得しておいて損はないと思う。
◾️『子どもへのまなざし』を夫婦で読んだ
子育て関連の書籍で最も有名と言っても過言ではない『子どもへのまなざし』(佐々木正美 著)。児童精神科医の先生が約30年前に書いた本だ。これを産前休暇中に散歩がてら立ち寄った本屋で手に入れた。
この乳幼児期の育児は、ひとことでいえば、子どもの要求や期待に、できるだけ十分応えてあげることです。せんじつめればそれだけのことです。
(中略)
くり返して申しますが、子どもを育てるということは、最高に価値のある、誇りのある仕事だと思います。なぜかというと、本当に価値のある仕事というのは、いまの時代とつぎの時代を生きる人たちが、よりよく生きることができるように、なにをするかということだと思うのです。
これを産前に私も夫も読んだ。夫婦間で子育ての軸になるような部分の目線合わせがなんとなくできたような気がしている。
子育てに悩んだとき、悩んでなくても、時折この本に励まされに帰ってこようかなと思う。
四十路の私へ
『子どもへのまなざし』を今一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
あと私のことだから、まーた要らん化粧品が溜まっていると思います。これを機に断捨離しましょう。
