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モバイル北海道|毎週ショートショートnote (410字)

今回もわくわくするお題を
ありがとうございます!
 
楽しかったぁ…
みなさんの投稿も楽しみです。🥰

『ミニ北海道を、モバイルに。』

これは、この夏の大発明。
白い冷気にハッカの香り。

赤ちゃんから動物まで
極暑でも快適に過ごしている。



夜半過ぎ
空が低く唸った。
 
ズズン

東の空に
巨大な菱形の影が
浮かび上がる。

白鹿の角が揺れ、少女は空を見上げた。

なにしてんの

影の向こう、幼い神様が眉を下げる。

── だって、みんなやってた あついし

ばかなの?

光る根っこのような剥き出しの配線が
少しずつ露出し始めた。

あ、いそぐよ
うごかないでね

少女はポケットから透き通った星の尺を取り出すと、息をふっと吹きかけ、空へかざした。

澄んだ音が響き、尺から伸びた青い光が大地の輪郭を測り直す。目盛り代わりの星が瞬く。

少女が尺を横に滑らせると、大地は静かに北の海へ滑り落ち、カチリと収まると、遠くかすかに波の音が聞こえてきた。

── ありがと

神様は小さな氷の粒になって、夜風に溶けた。
少女は尺を仕舞い、鹿の首元を撫でる。

風の中に、ほんのり冷たい雪の匂いが残っていた。

 
 
 
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました🥰

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