モバイル北海道|毎週ショートショートnote (410字)
今回もわくわくするお題を
ありがとうございます!
楽しかったぁ…
みなさんの投稿も楽しみです。🥰
『ミニ北海道を、モバイルに。』
これは、この夏の大発明。
白い冷気にハッカの香り。
赤ちゃんから動物まで
極暑でも快適に過ごしている。
◇
夜半過ぎ
空が低く唸った。
ズズン
東の空に
巨大な菱形の影が
浮かび上がる。
白鹿の角が揺れ、少女は空を見上げた。
なにしてんの
影の向こう、幼い神様が眉を下げる。
── だって、みんなやってた あついし
ばかなの?
光る根っこのような剥き出しの配線が
少しずつ露出し始めた。
あ、いそぐよ
うごかないでね
少女はポケットから透き通った星の尺を取り出すと、息をふっと吹きかけ、空へかざした。
澄んだ音が響き、尺から伸びた青い光が大地の輪郭を測り直す。目盛り代わりの星が瞬く。
少女が尺を横に滑らせると、大地は静かに北の海へ滑り落ち、カチリと収まると、遠くかすかに波の音が聞こえてきた。
── ありがと
神様は小さな氷の粒になって、夜風に溶けた。
少女は尺を仕舞い、鹿の首元を撫でる。
風の中に、ほんのり冷たい雪の匂いが残っていた。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました🥰
