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美猫ジルベールの子供たち 終章

ごあいさつ

こんにちは。

かつて、わが家の庭にいた
美猫ジルベールのお話、6回目です。

第1回目


昨日までのお話

2009年の夏のことです。

ジルが産んだ子ども6匹のうち、
4匹を保護することができ、
全員がよいお家に貰われてゆきました。

ツー⇒クウ(2009年7月31日撮影)
サン⇒ハナ(2009年8月6日撮影)
フォウ⇒サクラ(2009年9月6日撮影)
タマオ⇒ハヤト(2009年9月6日撮影)

残る課題は
母猫ジルのTNRなのですが…


ジルの捕獲に成功

それが、いつ頃だったかは
たしかに憶えていないのですが…

わが家で保護した4匹が
それぞれ貰われていった
あとの話だと思います。

ジルが出歩くとき、
2匹の仔猫を連れている姿が
見られるようになりました。

朝のフードを食べにくる時も、
仔猫を引き連れています。

憶えている大きさからすると、
仔猫は生後3~4ヵ月くらいでしょうか。

母猫に似て
(というか、影響を受けて)
すっかり
「人を寄せつけない猫」
になってしまっていました。

もう、保護することは
簡単ではありません。


姑息な作戦

私たちは、
ジルにフードをあげる時に
少しずつ、場所をずらしてゆきました。

…勝手口の入口から、
家の中のほうへです。

ジルは、最初は警戒していましたが、
少しずつ、家の中へ入って
フードを食べるようになりました。

それまでは、まったく
人間を寄せつけなかったのですが…

この家で猫に餌を与えている人間が
決して危害を加えないことが、
わかってきたようなのです。

人間が見ていることにも、
少しずつ慣れてきた様子でした。


そして、ついに

ある朝、私たちは
ジルの捕獲に成功したのです。

私は少しだけしくじって
名誉の負傷で流血しましたが…

まあ、以前に
飼い猫に手を噛まれた時よりは
軽症なのです。

すぐに、ジルはネットに入れたまま
キャリーで動物病院に運ばれました。


TNRその後

手術を終えてから、
ジルはもとの場所…
わが家の庭で放されました。

それからも、
朝のフードを食べに
姿を現わしていたのですが…

もうすっかり
人間を警戒してしまって、
ますます人を寄せつけない猫に
なってしまいました。

その子どもも、同じくです。

翌年の3月に
私たちはその家を離れて
引っ越してしまったので…

ジルと子どもたちが
その後どうしたかを
知るすべはありません。

TNR済のジル(2009年10月29日撮影)


あらためて思う

ジルの子どもたちのうち、
小さい頃に保護した4匹は
快活で人懐っこい仔に育ちました。

まあ、あの塀の上のねぐらから
外へ歩み出た仔猫から順に
こちらへ落ちてきたので…

好奇心の強い
活発な仔から順に
落ちてきたということで…

ジルの元に残った2匹は、
もともと慎重で
警戒心が強い仔だったのでしょうが…

それだけではなく。

おそらく、あの2匹は
それからもずっと
人の手を寄せつけずに
生きていくしかないのです。

私はあの時に思いました。

育った環境によって、
これほど明暗が分かれてしまう
ものなのです。

ごく幼い頃の環境というものは、
人間だけでなく、猫にとっても
大事なものだと痛感したしだいです。

「人馴れしない」のは、
生まれつきの性格だけで
決まるものではなかったのです。


おわりに

いかがだったでしょうか。

思ったより長く
語りすぎてしまいましたが…

かつて、わが家の庭にいた
数多い猫のうちの、
1匹とその周辺の物語です。

また、機会があれば
他のノラ猫の思い出や…

あるいは、わが家の家猫の
思い出話を語ろうと思います。

それでは、また。

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