煙草を買うだけに銀座へ
朝から体が重い。
関内の酒か、梅雨の気圧か、どちらでもいい。
目は覚めていたが、動く理由がなかった。
ホテルのベッドで横になりながら、Wカップの中継を流していた。
小さ目な音量だが、歓声だけが時折大きくなる。
チェックアウトの時間が近づいて、ようやくシャワーを浴びる。
誰かが点を入れたらしいが、画面は見ていなかった。
喫煙所の明るさがやけに気に障る。
サングラスをかけて外に出る。
近くのサブウェイで、たまごとトマトのサンドとクラムチャウダー。
コーヒーも頼んだ。
なるべく身体に負担のないものだけ選ぶ。
関内から新橋へ。
改札を出ると、号外を配っている声が聞こえた。
「号外でーす」と繰り返している。
なんとなく受け取って、カバンに入れた。見出しだけ見た。

銀座の方へ歩く。
人が多い、歩調が合わない。
六丁目のたばこ屋で、いつもの銘柄を買う。
それだけ済ませ、新橋に戻る。
いつもの喫茶店に入る。
二階の窓際に座って、コーヒーを飲む。
ピーカンな新橋は、どうも落ち着かない。
曇りの方がいい。

しばらくして、店を出た。
終
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