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ニック・ヴォルテマーデ(ウォルトメイド):次世代のドイツ代表を担う、VfBシュトゥットガルトのストライカー


ニック・ヴォルテマーデ(ウォルトメイド)

※ドイツ語に準拠した正式な発音はヴォルテマーデです。

Nick Woltemade
現所属:VfBシュトゥットガルト
生年月日:2002年 2月14日
出身:ブレーメン, ドイツ
身長:198cm 利き足:右足
主なポジション:センタフォワード, トップ下

8月29日、ニック・ヴォルテマーデがイングランドの強豪ニューカッスル・ユナイテッドFCへの移籍で合意したという報道が発表されました。移籍金は推定8500万ユーロ。次世代のサッカードイツ代表を担う存在としてプレミアリーグで活躍することを期待しています。




ニック・ヴォルテマーデのプレースタイル

2025年のDFBポカール決勝でみせたヴォルテマーデのプレーは、彼が同世代のなかでも抜きんでたタレントの1人であることの何よりの証明だ。ヴォルテマーデ最大の特徴は、198cmの長身を活かした最前線でのプレースタイル。後方からのパスに対し、彼は常に2つの選択肢を持っている。

1つはポストプレー。長い手足を活かして広大な「懐」を形成し、相手にボールを触らせず、サイドの選手へと展開することができる。もう1つは反転しての中央突破。強靭な肉体に加え、繊細な足元の技術とスプリント能力を持つヴォルテマーデは、相手を背負いながらターンし、ゴールへと直線的に向かっていくプレーを披露する。

DFBポカール決勝の先制点のシーンは、まさに象徴的だ。相手ディフェンダーから少し体を離し、アンジェロ・シュティラーからの縦パスに合わせて反転。シュートを打ちやすい位置にワンタッチでボールをコントロールし、得点してみせた。強靭な肉体と足元の技術を併せもつ選手がヴォルテマーデだ。


ヴォルテマーデのブンデスリーガ1部デビュー

ヴォルテマーデはSVヴェルダー・ブレーメンのユース出身。2018/19シーズンのU-17ブンデスリーガでは24試合18得点、2019/20シーズンのU-19ブンデスリーガでは16試合16得点と飛び級で参加したユースリーグで圧巻の活躍を披露し、将来を渇望された。

そんなヴォルテマーデは、2020年2月1日のFCアウクスブルク戦でブンデスリーガデビューを果たす。17歳11ヶ月18日でのデビューは、トーマス・シャーフが40年以上保持したブレーメンのクラブ記録を1日更新する、最年少出場記録となった。

しかしヴォルテマーデの挑戦は簡単な道のりではなかった。2020/21シーズン2021/22シーズンの2シーズンの間で、ヴォルテマーデが先発出場を果たしたのはわずか1度。若手に出場機会を与えられないほどクラブが不調に陥ったこと、ニクラス・フュルクルクがエースストライカーとして君臨するようになったことが主な要因だった。


ドイツ3部リーグでの転機

転機となったのは、2022/23シーズン。ヴォルテマーデは、レンタルで移籍した当時3部のSVエルフェアスベルクでその確かな才能を証明した。加入当初こそ活躍できなかったものの、ザールラントポカール1回戦の1.FCベッサー戦で4ゴールを挙げたことをきっかけに、ホルスト・シュテッフェン監督の信頼を獲得。

リーグ戦では第16節SpVggバイロイト戦のゴールを契機に10ゴールを挙げ、ザールラントポカール決勝では1.FCザールブリュッケン相手に1ゴール1アシストを記録してクラブの4連覇に貢献した。エルフェアスベルクでの成功で自信を得たヴォルテマーデは、1部へ復帰したブレーメンへと戻ることになる。


VfBシュトゥットガルトへの移籍の決断

オーレ・ヴェルナー監督に出場機会を与えられたヴォルテマーデは、ブンデスリーガで30試合に出場した。しかし、決めた得点は第32節ボルシア・メンヘングラードバッハ戦での2得点のみ。2024年夏に契約満了を迎えた彼は移籍を決断する。選んだ先は、VfBシュトゥットガルトだった。

エルメディン・デミロヴィッチデニス・ウンダフという実力者たちとともにクラブへ加入したヴォルテマーデは、限られた出場機会のなかで少しずつ結果を残していく。DFBポカール1回戦のプロイセン・ミュンスター戦で加入後、初めて得点すると、続く1.FCカイザースラウテルンとのDFBポカールでの試合でもゴールを決めた。


2025年に覚醒したヴォルテマーデの才能

ブンデスリーガ第10節のアイントラハト・フランクフルト戦では、シュトゥットガルトの選手として初となるリーグ戦でのゴールを記録。その後も得点を重ね、第29節終了時点で9ゴールを挙げた。またDFBポカールでは出場した4試合すべてで得点するなど、活躍を披露した。

とくにヴォルテマーデの活躍を印象づけたのが、U21ドイツ代表のメンバーとしてU21スペイン代表との親善試合で挙げたハットトリックだろう。得点パターンの多様さは特筆すべき点だった。試合開始後3分に相手DFを股抜きでかわして先制点を挙げると、56分には鮮やかターンから得点、79分には右サイドからのクロスにヘディングで合わせてゴールを決めた。


ヴォルテマーデへの期待

屈強なDFにもあたり負けない強靭な肉体、長身を活かしたアクロバティックなプレー、それでいて失われない足元での繊細なタッチ。ヴォルテマーデを見て誰もが思い浮かべるのは、名手ズラタン・イブラヒモヴィッチの姿だろう。

ドイツ代表のファンは、CFの不在を嘆く必要が全くなくなったといっていい。すでにティム・クラインディーンストという素晴らしい才能が君臨するうえに、ヴォルテマーデという新たな逸材が、その真価を発揮し始めたのだから。


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