シン・ゴジラで学ぶ庵野秀明監督の映像演出論とエヴァンゲリオンとの比較、私の解釈
はじめに
シン・ゴジラという映画は、庵野秀明監督の「好き」と「得意」を詰め込んだ、ベストアルバム的な映画だと個人的に解釈しています。
本作が公開されるや否や、「エヴァに似ている」という声で溢れました。
同じ監督ですから、画作りやキャラクター造形、シナリオが似るのは当然だと思います。
しかし、本作で異質だった点は、エヴァのBGMを使っていたり、作戦名を「ヤシオリ作戦」としたり、ゴジラが「活動停止」や「完全に沈黙」したりと、エヴァに似ていることに非常に自覚的だったことだと思います。
何故ここまでエヴァに似た映画になったのでしょうか。
具体的な額は公表されていないものの、本作は日本映画の中でも破格の制作費が投入されたとのことです。
そんな絶対に失敗できないという状況の中で、誰も見たことのない新しい、実験的なものを作るよりなら、
既存のものに似ていると言われてでも絶対に外さないものを選択した可能性は高いと考えられます。
そのような目線で見ると、本作には「全兵器を投入した怪獣へのド派手な総攻撃」「巨大生物の形態変化、暴走や覚醒や発狂」「専門用語で難しい漢字を並べ立てたオペレーターたちのセリフ」「様々なジャンルのスペシャリストたちが一丸となって、エネルギーリソースを一箇所に集結させる作戦」など、
過去作で見たことがあるが、間違いなく庵野監督が「好き」で「得意」なものがこれでもかと詰め込まれていることが分かります。
これまでに出ていたエヴァンゲリオンの映画は、エヴァとしては100点満点でも、映画としては必ずしも100点ではありませんでした。
また、庵野監督のこれまでの実写映画作品も、どれも特有のエグみが強く、非常に人を選ぶ作風となっていました。
しかし、本作は比較的万人受けする作風に加え(それでも大きく尖ってはいますが)、映画としても間違いなく100点満点の出来になっていると思います。
ちなみに同時期に公開され興行収入を競った、新海誠監督の「君の名は。」も新海誠のベストアルバム的な作品というコンセプトで制作されたそうで、偶然の一致を感じます。
個人的な話になりますが、
本作は、セリフやカット割りの独特のリズム感テンポ感、全てが好きなシーンで捨てるところがないなどの理由から映画館で9回鑑賞し、
映像ソフト化する際も4K UHDがあったことから4Kテレビとプレーヤーも購入し、人生で少なくとも20回以上は鑑賞した、私にとって紛うことなきマイベスト映画です。
そんな映画について、書けることはしっかりと書き残しておこうと思い、この記事を書きました。
なお、画像はできるだけ小さくしたものを使用しています。
映像演出
岡本喜八氏リスペクト演出
こちらは映画冒頭、会議の1シーンです。





このシーンから多くのこだわり、演出論を見ることができます。
①1セリフ1カット
発言の度にカットが変わり、カット割りが細かい。
②カメラはFIX(固定)
アニメで言う止め絵。悪く言うと紙芝居っぽい。
③ナメの構図でカットが変わる度に視線を左右に誘導
映画館の大きなスクリーンで観ることが前提。
④話している者が大きく映るので下にテロップも大きく出せる
例外はいくつもありますが、基本的に会議シーンはこのような方法論で作られています。これらは全て、庵野監督が崇拝し本作にも牧元教授として写真出演している映画監督、岡本喜八氏の映像演出手法です。
この他にも、早口で難しい言葉を並べ立てた会議シーンや頻繁に挿入されるテロップなども岡本喜八氏作品の中で多用されている手法です。
庵野監督は過去、岡本喜八氏との対談の中で、「自分の作品を岡本さんに観られるのはとても恥ずかしい、真似事ばかりしているから」と発言しており、多大な影響を受けていることが窺えます。

実相寺昭雄氏リスペクト演出
岡本喜八氏と同じぐらい庵野監督が崇拝し影響を受けいてるのが、こちらも映画監督の実相寺昭雄氏です。
実相寺昭雄氏の作品には「実相寺アングル」と呼ばれる奇抜なアングルや特異な演出が多用されており、庵野監督も強い影響を受けています。
その中で、本作で使われている実相寺昭雄氏の映像演出をいくつか紹介します。
ちなみに、岡本喜八氏と違い、実相寺昭雄氏は本作には写真出演していません。
しかし、妻である原知佐子さんが、おんぶされながら踏切を渡る老婆役として出演しています。

①左右対称の構図
綺麗にパースを付けた左右対称の構図を多用しています。
どれも絵として非常に美しいです。







②極端なナメの構図
実相寺アングルとして真っ先に名前の上がる手法。
前述の視線誘導以外の目的でも多用されています。





③ローアングル
日常生活ではまず見ないような極端なローアングルにすることで非日常感を演出しています。
また、前述の極端なナメの構図とも重複します。

④同じものが等間隔に並ぶ美しさ






⑤逆光
他の庵野監督作品では多用されている逆光ですが、
本作では控えめな印象があります。

⑥画面上に図形や幾何学模様を形成
こちらもアニメでは多用されている印象がありますが、
本作では少し控えめです。


⑦画面のフチを地面に見立てて歩く
これもかなり奇抜な演出ですが、元ネタは初代ウルトラマンの実相寺昭雄監督回です。
また、岡本喜八氏はカメラのFIXが好きと前述しましたが、
実相寺昭雄氏はカメラレールが大好きであり、本シーンでも使われています。

⑧ロケーション重視のロングショット
風景の美しさにこだわったロングショットを多用しています。
実相寺昭雄氏はロケーションや構図には強くこだわるが、役者の演技にはほとんど興味がなかったそうです。
本作でもその影響を感じる描写は少し見られます。





⑨ミニチュアへのフェティシズム
大の特撮好きで知られる庵野監督の作品には、どの作品にも特撮への強いリスペクトが込められていますが、ゴジラがCGになった本作でもそれは変わりません。
本来、現実に近ければ近いほど「完成度の高いCG」と評されますが、現実よりも特撮の意匠に近ければ近いほど完成度の高いCGと評するのは庵野監督ぐらいではないでしょうか。


その他庵野監督特有の演出
①電柱への愛
庵野監督作品といえば実写、アニメ問わず電柱を非常に多く登場させることで有名ですが本作でも例外ではありません。特に電柱ナメの構図が非常に多いです。
また、無電柱化を推進する小池百合子東京都知事に「あまり電柱を出さないで」と注文を受けたことも明かされています。
もちろん、庵野監督が聞くわけがないですが。





②カット変わりのおもしろさ
カット変わりで情報を提示したり、カット変わりに意味を持たせる演出が多いです。
例えば、
・大河内総理が「そんなものがいるわけがないだろ」や「巨大不明生物の上陸はあり得ません」と発言した直後にカットが変わり、真逆のことが起こる。
・大河内総理が「今ここで決めるのか?聞いてないぞ」と発言した直後にカットが変わり、大河内総理が決断したニュースが流れる。
・カヨコの「それは大統領が決める。あなたの国は誰が決めるの?」と言った直後にカットが変わり、大河内総理の名前が映る。
・矢口の「総理臨時代理は決まったのか?」というセリフの直後にカットが変わり、里見祐介農水大臣が総理臨時代理に指名されたニュースがラジオで流れる。
・カヨコ「この国で好きを通すのは難しい」矢口「ああ、僕一人じゃな」の直後にカットが変わって泉が映る。
などです。
この他にも、「じゃあ発生源は何なんだ」と謎が提示されると答えがすぐに出たり、牧元教授の捜索を依頼するとすぐに足取りが分かるなど、非常にスピーディーな展開も特徴となっています。
③全てを薙ぎ払う極細レーザー
庵野監督は全てを薙ぎ払う極細レーザーが大好きらしく、その演出は、トップをねらえ!、風の谷のナウシカ(巨神兵)、エヴァ破、巨神兵東京に現わるなど、多くの作品で見ることができます。

④ロボットアニメっぽい演出
本作は政治家たちを主役としたリアリティを重視した物語ではありますが、庵野監督がロボットアニメの監督ということもあり、「16000発もの機関砲を食らい続けて傷ひとつ付かんとは…」、「誘導弾全弾命中。しかし目視による損傷、確認できません。」、「ここを捨てろというのか!」などロボットアニメっぽいセリフが多々あり、クスリとさせられます。
また、特殊建機小隊ホイールローダ運転手の高速3点カットはまさにロボットアニメのコックピットさながらのカット割りでとてもかっこいいです。




⑤過去作と似た構図
庵野監督の過去作と非常によく似た構図を見ることができます。
画像用意の都合からここでは一点のみの紹介とさせていただきます。


⑥視線誘導のミスリード
庵野監督が視線誘導を重視していることは前述した通りですが、逆に視線誘導のミスリードも見られます。

この絵で本来見るべきは中央奥のゴジラ第二形態ですが、右側手前に大きく映っている床屋のポールが回転している為、真っ先にそちらに目が行ってしまうという面白いミスリードになっています(静止画じゃ分かりづらいですが)。
エヴァンゲリオンとの比較
公開直後から「エヴァに似ている」という声で溢れた本作ですが、エヴァに似ている点や逆に似ていない点、エヴァ由来の小ネタなどを書いてみようと思います。
総攻撃の理由付け
エヴァにもシン・ゴジラにも通常兵器が効かないと分かっている敵への総攻撃シーンがありますが、その理由付けはエヴァとシン・ゴジラとで異なっています。
エヴァでは
リツコ「税金の無駄遣いね」
ミサト「この世には弾を消費しとかないと困る人たちもいるのよ」
というようなセリフがあり、政府上層部の都合、汚職や腐敗を匂わせるような描写があります。
一方、シン・ゴジラでは
「構わん消耗戦だ。ゴジラが熱焔を放出不可となるまで吐かせ続けろ!」
とエネルギー切れを狙った、より分かりやすい設定へと変更されています。
個人的にはエヴァ序、第6の使徒(ラミエル)戦でもこちらの方の設定の方がしっくりくる(魅力的)のかなと思っています。
エヴァのBGM
本作で使用されているエヴァのBGMというと真っ先にヤシマ作戦でおなじみの「デンデンデンデンドンドン」が注目されがちですが、
実はもう一曲使われています。
それは中盤、ゴジラが東京駅で活動停止した直後のBGMで、
エヴァQのAパートでシンジがリツコからDSSチョーカーの説明を受けているシーンで流れる曲と同一です。
完全に余談ではありますが、公開初日に映画館に観に行った際、「デンデンデンデンドンドン」のBGMが流れ始めたタイミングで近くの席から「えっ!?」という声が聞こえ、その直後周りが軽くざわつきはじめました。
公開初日でしたし、IMAX版だったということもあり、かなりコアな庵野秀明信者が集まっていたんだと思います。今ではとても良い思い出です。
エヴァとは真逆のテーマ
共通点が多いエヴァとシン・ゴジラですが、根幹にあるテーマは真逆だと思っています。
エヴァのテーマは「人と人は分かり合えない」というものでした。
コミュニケーションは難しい、生きづらい、他人が怖い、と苦悩する主人公が、不器用ながらもコミュニケーションを試みるも、他人に傷つけられて終わりという救いのない結末で、「人間はもう、どうしても分かり合えない」という強いテーマが込められています。
対してシン・ゴジラのテーマは「皆が一致団結し、一つの目標に向かえば、どんな困難も乗り越えられる」という非常にポジティブなものです。
圧倒的なリーダーシップを持った政治家が現れ、国民全員が一致団結すれば乗り越えられない壁はないというメッセージです。
しかし、どちらがリアルで現実に近いかと言われると、リアリティにこだわり抜いたシン・ゴジラよりも、フィクション色がずっと強いエヴァの方なのは、何とも救いのない皮肉でしょう。
他作品からの影響
本作に影響を与えたのではないかと思われる作品を4本紹介します。
なお、1本目は確定ですが、それ以外は完全に個人的な解釈、憶測です。
帰ってきたウルトラマン
帰ってきたウルトラマンの5話、6話は「怪獣殲滅の為に、東京に熱核兵器を投下しようとする上層部と、それ以外の方法で解決しようとする主人公たち」の話であり、本作への影響を感じます。
また、庵野監督がアマチュア時代に作った特撮作品「帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令」も全く同じテーマであり、庵野監督がいかに影響を受けていたかが窺えます。
コンタクト(Contact)
1997年に公開されたロバート・ゼメキス監督、ジョディー・フォスター主演のアメリカ映画。
宇宙との交信に成功したら、政府はどう対応し、社会はどうなるのか、というシミュレーション映画で、シン・ゴジラとも近いテーマを持っています。
共通点として、
・カヨコの「ZARAはどこ?」でパッとカットが変わる
(コンタクトの方は「ブティックはどこ?」でパッとカットが変わる)
・過激派や宗教家たちによる「ゴジラを殺せ」「ゴジラは神だ」デモ
・牧元教授の解析図が3次元の立体的な構造になっていた
などの設定はコンタクトの影響だと個人的に解釈しています。
そもそもコンタクトという映画は、
・科学を信じる女と宗教を信じる男の恋愛
・時間をたっぷり使ってメカニックを見せ、ロケット打ち上げシーンを描く
・凝りに凝った映像演出
など、庵野さんが作画監督を務めた「王立宇宙軍 オネアミスの翼」との共通点も多く、庵野さんも好きな作品なのではないかと予想しています。
第9地区
2009年に公開されたSF映画。
地球に難民としてやってきたエイリアンをアフリカで受け入れたらどうなるかという、こちらもコンタクト同様シミュレーション映画となっています。
シン・ゴジラと第9地区は以下のような共通点があります。
・現実に起こった社会問題を怪獣やエイリアンといった荒唐無稽な存在に置き換えている
・最初はテロップを多く使った政治的でシリアスなドキュメンタリー調だが、終盤にはハチャメチャなアクションになる
・怪獣やエイリアンなんかより人間の方がずっと恐ろしいなどの皮肉や社会風刺が込められている
・監督が映画マニアで至る所にパロディやオマージュが込められている(板野サーカスにも縁がある)
・結末は含みをもたせた意味深なもの
個人的には共通点が多いと思っていますが、庵野監督が影響を受けたかどうかは不明ですし、
偶然似ているだけという可能性が高いのかなと思っています。
クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
クレヨンしんちゃんの劇場映画にして、ゴジラ映画への強いリスペクトが込められた作品。
総理などが会議するシーンや自衛隊の防衛出動、社会への影響をリアルに描く、怪獣大戦争マーチの使用など、どことなく共通点が多いです。
ですが、こちらも前述の第9地区と同様、偶然似てしまった可能性が高いのかなと思っています。
庵野監督は幾度となく、「過去観てきたあらゆる作品を無意識に自作に取り入れてしまう」といった旨の発言をしており、無意識下で影響を受けた可能性もあるかもしれません。
小ネタ
最後に短い小ネタを羅列します
①庵野監督が出演しているシーンが2箇所ある
一箇所目はゴジラ第2形態が蒲田に上陸した際のバスの運転手として1カットだけ出ています。
二箇所目はゴジラ第4形態が鎌倉に再上陸した際の消防隊員のアナウンス、「該当地区以外の住民は屋内待機です。許可のない外出は法律で禁じられています。」で、音声出演しています。

②新幹線大爆破(1975)へのオマージュ
無人新幹線爆弾発射時の構図は、庵野監督が大好きな映画と公言する新幹線大爆破(1975)のオマージュです。

③学会の異端児、間邦夫のメモ
学会の異端児、間邦夫さんは常に膨大なメモを持ち歩いていますが、
一瞬だけ「分かりそう!!♡」というメモが映ります。
BD特典映像のメイキングを見ると、「分かりそう」は演じた塚本晋也氏が、ハートは庵野監督がおふざけで書いています。

④矢口の座右の銘は庵野監督の座右の銘
矢口の執務室に額装し飾られている「不撓不屈」は庵野監督の座右の銘であり、庵野監督の初アニメ監督作品、トップをねらえ!の主人公タカヤ・ノリコの座右の銘でもあります。
また、同時期に公開された「君の名は。」でも町長の執務室に「不撓不屈」が額装されており、こちらも偶然の一致を感じます。

⑤特殊建機小隊のエンブレムと車両の名称
ヤシオリ作戦を遂行する特殊建機小隊にはエンブレムが存在し、本編で極僅かに確認することができます。
そのエンブレムは八岐ノ大蛇(ヤマタノオロチ)とそれを斬った剣、天羽々斬(アメノハバキリ)を合わせたものであり、車両の名称も「アメノハバキリ01(マルヒト)」と本編でアナウンスされています。
そもそもヤシオリ作戦のヤシオリとは日本神話で八岐ノ大蛇を酔わせる為に飲ませた八塩折ノ酒であり、血液凝固剤をゴジラに飲ませる作戦と掛かっています。
前述のキャラクター設定と併せて、細かい設定も細部まで作り込んでいるところに庵野監督の「サービスサービスぅ!」を感じます。

⑥凍結後のゴジラの温度
ヤシオリ作戦終了後に「胸部中心部の温度、マイナス196度に低下」とありますが、これは「マイナス196度製法」を謳うストロングゼロと同じ温度です。庵野監督はエヴァでも非常に身近なところから用語や設定を持ってきていたので、これもありえるのかなと思っています。
また、前述の通りヤシオリ作戦が日本神話の八塩折ノ酒から来ている点とも掛かっています。

⑦スタッフロールに入る暗転と「ジャン」のこだわり
本作のラストは凍結したゴジラの尻尾のアップからスタッフロールへと入りますが、このスタッフロールに入る暗転及び、
初代ゴジラのテーマの頭「ジャン」が入るタイミングの心地よさに庵野監督は非常にこだわったとのことで、幾度となく調整を重ねたそうです。
庵野監督は「気持ちいい映像」を作るためにカット変わりなどのタイミングにものすごくこだわる、「タイミングの鬼」だと思っていますので、
庵野監督らしい、非常に良いエピソードだと思います。
⑧庵野監督の映画公開直前コメント
私は公開初日に映画館に鑑賞しに行ったのですが、その一週間くらい前に「公開直前記念番組」が放送され、その中で庵野監督が「この映画ではいろんなことを秘密にしています。どうか先入観なく観てください」と話していました。
鑑賞後、蒲田でのあのシーンのことを言っていたのかとニヤリとしました。
「ゴジラとはこうである」と全員の中に既にイメージが出来上がっている国民的キャラクターだからこそできる裏切りだと思います。
おわりに
この記事を書くにあたり、数年ぶりに本作を観直したのですが、あまりのおもしろさに3回観てしまい、
自分にとって紛うことなきマイベスト映画であると再認識させられました。
庵野監督によると、要求の高さや画作りへのこだわりから撮影現場では常にイライラし空気は最悪、良い思い出がない現場だったと語っています。
その中で現場を持たせてくれていたのが樋口真嗣監督であり、庵野監督の見えないところでかなり立ち回ってくれており、樋口真嗣監督がいなかったら自分は現場を降ろされていただろうと回顧しています。
樋口真嗣監督も、「庵野監督が好きにやった方が絶対におもしろくなる」「自分も過去大暴れしても誰かに支えてもらった」という執念のもと、庵野監督を支え続けたそうです。
ちなみに、BD特典映像収録のメイキングでも大河内総理役の大杉漣氏が冗談っぽくではありますが、庵野監督に「鬼!」と言うシーンが収録されています。
この作品を少しでも深く楽しみたいのであれば、各種メイキングや未使用シーン集を収録したBD特典映像の視聴と、唯一の庵野秀明責任編集公式書籍「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」の購読は必須だと思います。
共に資料的価値や情報量は圧倒的です。ただし価格も高価です(特に書籍の方)。
また、本編も日本語字幕付きで観ることを強く推奨します。得られる情報量が全く違います。
また、本作が好きな方には、樋口真嗣監督のNetflix映画「新幹線大爆破(2025)」の鑑賞も強くオススメします。
シン・ゴジラ好きな方には絶対に刺さります。本当におもしろいです。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
エヴァ旧劇の記事も書いておりますので、こちらも読んでいただけると嬉しいです。
未使用
細かいカット割り、はぐれもの、一匹狼
市川崑監督の「使徒襲来」も視線誘導の元ネタ
シリアスな表情の芝居でもモノレールの路線
絵をじっくり見せながら錯綜するナレーション
劇場での個人的な思い出
一度目観てSNSで感想見ながら宇宙大戦争マーチ聞いてた
翌朝すぐに二度目
三度目は絶対怪獣とか観ない友人が観に来てた
必ず笑い起こるポイント
有識者会議、ごめんなさい、片桐はいり
