【読書記録】こうやって作家は言葉を紡ぐ/小川哲
読書記録
こうやって作家は言葉を紡ぐ/小川哲

発売を心待ちにしていた一冊を、ようやく読み終えました。
ネットの手軽さも便利ですが、「これは自分にとって特別な作品になる」と予感させる本は、やはり書店の店頭で出会い、自分の手でレジへ運びたい。そんな個人的なこだわりを持って迎え入れたのですが、いざ手にした時のずっしりとした厚みに、まずは嬉しい驚きを覚えました。
ここ最近、小川氏が語る「小説家論」のようなものに触れる機会が何度もあリ、そのたびに楽しく読んだり視聴したりしていました。それが、様々な作家との対談という形で、これほどのボリュームで読める。それだけで、ページをめくる指に自然と熱がこもります。
独りよがりではない、作家たちの誠実な「信念」
本書を読んで最も腑に落ちたのは、「作家は決して、自分が描きたいものだけを書いているわけではない」という点でした。
書き手は常に、読み手のこと、そして出版業界全体のことを考えている。
もし作家が独りよがりな作品を独りよがりのまま出してしまえば、読者に「面白くない」と思われ、最悪の場合、その読者が「小説という文化そのもの」から一歩引いてしまうかもしれない——。そんな切実な責任感を、彼らは背負っているのだと知りました。
読者から、そして出版社から何を求められているのか。その荒波の中で、自分が本当に描きたい世界や、書くべきもの、譲れない信念のようなものが、対談の端々から透けて見えます。
「そりゃあ、これだけ面白い話が書けるわけだ」と、ただただ圧倒され、納得するしかありませんでした。
刺激される読書欲と、じっくり吟味する愉しみ
また、本好きとしての純粋な楽しさも詰まっています。
第一線で活躍する作家たちが「面白く読んだ本」を語っているのですから、こちらの「読みたい本リスト」が次々と更新されていくのは必然です。とはいえ、好きな作家の推し本が必ずしも自分に合うとは限らない、という実体験もこれまでにあります。そこは焦らず、じっくりと吟味しながら選んでいこうと思います。
「他者からの評価」と、私の選択
そして、今回の読書は、私自身のあり方を見つめ直すきっかけにもなりました。
表現活動をする以上、どうしても避けて通れないのが「他者からの評価」です。私は昔から評価されるのが怖くて仕方がありませんでした。だからこそ、少し前、無理をして続けていた発表の場を思い切って「やらない」と決めました。実際に手放してみると、驚くほど気持ちが楽になったのです。 他人の評価を気に病まない強さを持つか、あるいはそれに上手に対処できる術を持っている人。そうでなければ、長く、良い作品を産み続けることは不可能なのだろうと、作家たちの言葉を読みながら改めて感じています。
積読を恐れず、自分の「好き」を全肯定する
この本を閉じた今、手元には心地よい読後感と、少しの勇気が残っています。
他人の目を気にして縮こまる必要はなくて、自分の好きに素直になればいい。積読が増えていくことなんて気に病まずに、欲しいと思った本はこれからもどんどん買っていこう。そんな風に、自分の読書欲を改めて全肯定させてもらえるような、豊かで頼もしい一冊でした。
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直木賞作家・小川哲が贈る、言葉の深淵に触れる一冊!
『言語化するための小説思考』をさらに深めたい読者にとって、まさに待望の内容になっています。
私たちは日々、言葉にできない「モヤモヤ」を抱えて生きています。悲しいけれど、単純な「悲しい」とはどこか違う……そんな正体不明の感情を、なぜ作家は鮮やかに言い当て、一つの感動的な物語へとつなげることができるのでしょうか。
その秘密は、決して魔法のようなセンスや才能だけではありません 。本書の著者である小川哲は、それが「頭の中の組み立て方」にあると説きます。小川哲が、14人のトッププロたちからその「手の内」を徹底的に聞き出し、私たちが日常生活やビジネスの場で今日から活用できる技術として体系化しました。
今読んでいる本
絞首商會/夕木春央
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大正の東京。
秘密結社「絞首商會」との関わりが囁かれる
血液学研究の大家・村山博士が刺殺された。
不可解な点は3つ。遺体が移動させられていたこと、
鞄の内側がべっとり血に濡れていたこと、そして、
遺族が解決を依頼したのが以前村山邸に盗みに入った元泥棒だったこと――。
頭脳明晰にして見目麗しく、厭世家の元泥棒・蓮野が見つけた
四人の容疑者の共通点は、“事件解決に熱心過ぎる”ことだった――。
『方舟』が各界から激賞されたミステリー作家、衝撃のデビュー作!
シリーズ2,3作目はこちら
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最近購入した本
女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処/市塔承

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戦争が国土を焼いた。
大学院生の青年エリメは戦火に巻き込まれ傷を負い、
遠い故郷の実家で目を覚ます。
療養で暇を持て余し、手に取った一冊の本。
それは「女王陛下に捧ぐ、王家の宝の在処」という
むかし実在した宰相の筆による小説なのだという。
軽い気持ちで読み始めたエリメを待っていたのは、
九天九地に比類なき物語の迷宮。そして、
歴史の砂に埋められた国家の秘密だった。
最奥へと誘う〈声〉がこだまする。
「あなたに、この本を」──
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短歌も投稿しています
過去の【my tanka】はこちら
わたしのおすすめ
iPadでの自宅作業用に
アレクサ!元気の出るおまじないちょうだい
アレクサ!電気消して
最近は小学生も晴雨兼用
夏はビタミン補給
アサヒ派です
小3の娘に買う
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