作家デビューを目指して12日目。『小説教室 忘れられない小説を書く』(津原泰水・著)を読む。

うわ。「ご都合主義」という言葉を誤用していたよ!

小説講座の講師として、小説家の津原泰水氏が、質疑応答中に受講生からの質問で使われた「ご都合主義」という言葉の誤用を指摘していたよ。

私も以下の5日目の投稿で、同じ誤用をしてしまっていた。
ウヒャア。

先生の仰る通り、「知っているつもりの言葉でも、事あるごとに辞書で確認する癖をつけ」るようにしよう。
新解明辞典 第八版には、以下のように記載されている。

【御都合主義】物事に処する態度に一貫性が無く、その時その時に都合いいように行動する態度。オポチュニズム。

新解明辞典 第八版

講師を務めていた津原泰水先生の説明は以下の通り。

ご都合主義とは日和見主義と同義で、昨日と今日とでは言っていることが違う、といった意味です。

津原泰水/著『小説教室 忘れられない小説を書く』(東京創元社) p.28

そうだったんだ〜!「御都合主義」いう言葉をずっと勘違いをして覚えていたよ。なんと、なんと…。

この本は、面白くてぐんぐんと読み進んでいたが、最後の方の章”「五色の舟」を語る”のところでストップした。前章で津原泰水氏が、次回は一番語りたくなく「自作解題」と仰っていたように、ご自身の書いた小説「五色の舟」を語る回なのだが、私ちょうど昨日から同小説を読み始めていて半ばのところで途中になっているのよね。面白いのよ。
だからこの小説を読了するまで、作者による解説は読まずにいたい。

なお、日本語と英語の対訳になっていて、右のページが日本語、左のページが英語で書かれているが、まだ英語の部分は読んでない。
作者自らが英訳しているのかな?それも面白いね。

宇野 亞喜良さんの絵が印象的だ。いいね。
近藤ようこさんが漫画化しているらしい。それも気になるね。近藤ようこさんの漫画世界との相性も良さそう。
漫画家・楠本まきさんの絵柄とも合いそうだ。読んでいる最中に、楠本まきさんの『Kの葬列』をなんとなく思い浮かべてもいたのでね。
実写であるならどのような映像になるだろう。実写でやるとしても、ドラマや映画より演劇のほうがよさそうだ。戯曲のイメージがあるからかな?

途中まで読んでいるけれど、今ますます面白くなってきたところ。でも昨夕に夕飯の支度をせねばいけない時間帯になったので、残念ながら途中で栞紐を挟んで中断していたのだった。読むのに結構気力のいる本なので(私にとってはだが)、続きを読むタイミングを見計らっている。
ああ、でも早く小説教室の方の続きは読みたい。ジレンマだ。

私なぞが作家デビューを目指していいのだろうかと後ろめたい思いがあるのだが、それを目指すことによって本の読み方が広がることを実感しつつあり、悪くないなあと思う。
作家デビューを目指すと、本を読むのがさらにたのしくなるね。

小説教室の集中講座で、講師の津原泰水先生が取り上げる作品が、私の好みというか私の中でもその存在が印象的なものが多くて嬉しい。まあ多くの人が読んでいる代表的な作品を挙げておられるのであろうから、そうなる確率も上がっているのかもしれないが、J•R•R•トールキン『指輪物語』とオスカー・ワイルドの『幸福の王子』が同じページに出てきたときには、おぉっと心の中で快哉の声をあげていた。

『夢分けの船』という作品は、夏目漱石の文体で書く試みをされているらしい。うわー!それ楽しそう!それ楽しそう!やってみたい!やってみたい!それができる実力はないけれど、やってみたいが、それをやろうというアイディアを思いつく津原泰水という作家、いいね!なんでもう鬼籍に入っておられるのか。さびしいじゃないか。生きている頃にこの作家を知りたかった。あああ私ってやつは…!!!と昨日、心のなかで身悶えしていた。
最近とみに、人が去っていくことが悲しい。
生きている人で会いたいと思う人に出会えること自体が幸運だと思うから、せっかくその幸運が訪れたなら、会える時には迷わず会うことを実行したほうがいい。
好意や称賛を伝えたいと思ったときも、いつかではなく今伝えたほうがいい。そう思うようになった。

まあ、これが年寄りになるということか?自分という時間が有限であることをひしひしと感じ出しているということだろうからね。

それは小説を書きたいと思うことについても、同様に言えることかもしれない。
書きたいと思うときに、書いたらいいんだろうな。

ただなんとなくそう感じたのだが、津原泰水さんは寂しい方なのだろうか。
津原泰水さんだけではなく、作家という人間はたいてい寂しそうに見えるのだが。
なぜなんだろう?
(もっとも津原泰水さんの場合は、小説講座で講師を務めておられたとき、闘病中の愛犬を看病しておられたようだ。だから寂しそうに、苦しそうな様子があるように感じたのかもしれない。)

ハッピーそうな作家といえば、思いつく作家さんがいないわけではないけれど。たとえば、あくまで私個人の感想だが、田辺聖子さんは作家であってもハッピーそうに見える。
そう思ってネット上で調べたら、田辺聖子さんは笑いを大事にしているようであった。以下のようなコメントをされておられる。

人生には、何度か絶望するような試練のときがあります。もうにっちもさっちもいかないときもある。でも、笑っているうちにやり過ごせたりするの。笑わなしょうがない、と(笑)。

田辺聖子 幸せのヒント【2】「笑いは心の開きあい」
“お裾分け上手”な人になりましょう
作家 田辺聖子
https://fujinkoron.jp/articles/-/442?page=2

ハッピーでないときがあっても、笑っているから、ハッピーそうに見えたのかな。

私は読む人の唇が思わず笑みを作ってしまうような作品が書きたいなあ。
それに作家デビューを目指す過程でも、苦しんで悩んだりするより、笑って楽しみながらやりたいなあ。甘いんだろうか?
まあ、ぼちぼち、やってみるか。

苦労があって悩むときも、笑ってみよう。
問題は、どうやって笑うかだ!(笑)
ほんと、そんな時に、どうやって笑うんだい?
どういう時に自分が自然と笑っているか、まずは思い出してみようっと。

今日の歌は、とりあえず明るいイメージということで、スピッツの『春の歌』を。

平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく

スピッツ『春の歌』(作詞・作曲/草野正宗

おっと、この歌詞の部分を見て思い出したわ。
今まで平気な顔でかなり無理してたんだった。まさに叫びたいのに懸命に微笑んでいたわ。その反動が今どっときてる感じなのよね。
また同じ轍を踏んでしまうところであった。ありがとう、それに気づかせてくれて、スピッツ。
苦労があって悩むときも、笑っていようとする方向性自体は間違いではないのだろうが、無理して笑っているふりをするのは違うってことだね。
心から笑うにはどうしたらいいんだろうか〜。

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