新しいアイデアなんて、無くてもいい。 オリジナリティなんて、無くてもいい。 キャラ立ちなんて、無くてもいい。 起承転結なんて、無くてもいい。 ただ、読者の心に突き刺さればいい。 あなたもきっと書きたくなる、小説講座の新たなスタンダード テーマ探しは時間の無駄。アイデアのストックも無駄。キャラクターの紹介文は不要……。「着想」「文章」「人物造型」「ストーリー」「演出」という、小説を書くにあたって不可欠な要素を項目別に語り尽くした講義録に加え、自身の代表作である「五色の舟」の徹底解題を併録する。並ぶ者なき巧手が、小説を書くこと、読むこと、そして語ることに興味のあるすべての人びとに贈る、小説講座の新しいスタンダード! ―本文より― 文体は作家の美貌。誰にでも、それぞれの美貌があります。 「個性って、どうやって身に付ければいいんですか」と真顔で尋ねてくる方がおられます。 真顔でお答えしますと、都合良く身に付くものではありません。 皆さんの個性はすでに決まっています。 (皆さんの)その文体は誰にも盗めません。代わりに皆さんがそこから逃げ出すことも出来ない。 (……)個性を活かしたお化粧や日々のエクササイズによって美点の集積に転化させる以外、稀少でかつ優れた文体を獲得する方法は存在しません。
※2026年7月27日 19:33時点
また、私たちは「津原泰水」に会える 全作品単著未収録。タイトル・収録作・収録順決定=津原泰水。 『綺譚集』『11eleven』に続く待望の第三作品集がついに刊行。 『綺譚集』(創元推理文庫)、『11eleven』(河出文庫)に続く第三作品集『烏と孔雀』。本作は、生前、著者が担当編集者と刊行に向けて進めていた作品集です。『烏と孔雀』というタイトル、収録作品、掲載順にいたるまで、著者本人が決定。1998年発表のものから最晩年(2022年)の作品、さらには書き下ろしまで、全14作品が収録。 ・ ・幻獣たち ・I, Amabie ・北三鷹市の開ヶ町 ・エリス、聞えるか? ・クニヨシ・カネコのキャビネット ・エルビスさんの帽子 ・指輪物語 予告篇 ・SARS-CoV-2の物語 ・恋するマスク警察 ・ボッサ・ノヴァ2020 ・戯曲 中空のぶどう ・おなかがいたいアナグマ *書き下ろし ・カタル、ハナル、キユ ・リサイクル(亀井省吾の場合) ・ コロナ禍にご自身の代表作「五色の舟」を無料公開した際に書かれた文章「『五色の舟』全文公開に際して」も特別掲載。解説はミステリ評論家の日下三蔵氏が担当。「津原泰水の足あと」と冠された解説は、少女小説作家「津原やすみ」時代の話から晩年にいたるまで、小説家・津原泰水の魅力溢れる原稿です。いまだ多くの読者を魅了し続ける唯一無二な物語作家・津原泰水による、唯一無二な「物語」たちをご堪能ください。
※2026年7月30日 11:32時点
十二歳で叔父を殺した。 その罪が、いまになって 現実を、夢を侵蝕してゆく。 亡者たちが〈恐怖〉と〈悪意〉に 分かれ争う羅刹の国の夢を共有する 少女と少年の魂の行方 並ぶ者なき幻視者が 若き日にものした幻の傑作、初単行本化 叔父を殺したことは固く秘しておくべきだった。 自殺するなんてと母が泣き続けるものだから、本当はわたしが崖から突き落としたのだとわかれば、すこしは気が楽になるかと思ったのだ。 震災で妻を失いPTSDに苦しむ叔父との同居に疲弊する家族のために、小学六年生の左右田理恵(そうだりえ)は叔父を殺した。 その四年後、理恵は奇妙な夢を見るようになる。 荒れ果てた灼熱の地で岩蔭と食糧を求める「鬼」の集団。 かれらは二つの勢力に分かたれ争い殺し合う――その法則を理恵に教えたのは、同じ夢を共有する一人の少年だった。 鬼才の幻視文学の頂点となる幻の傑作、初単行本化。解説=春日武彦・北原尚彦 ■目次 「羅刹国通信」 「続羅刹国報」 「続々羅刹国――雨の章――」 「続々羅刹国――夜の章――」 「解説」 春日武彦 「津原国通信」 北原尚彦
※2026年7月26日 18:33時点
幽霊が出ると噂される風月荘704号室を舞台に、「音楽」という夢の船に乗り合わせた人が奏る、切なくも美しい著者最後の青春小説。 桐野夏生氏(作家)、大森望氏(書評家・翻訳家)、斉藤壮馬氏(声優)推薦。全国書店員より感動の声、続々津原泰水最後の長編小説がついに刊行。 四国から東京へ。映画音楽の勉強のため、専門学校へ通うこととなった修文(よしふみ)は、引っ越し先・風月荘704号室にまつわるある噂を聞く。「出るよ、茲(ここ)」――久世花音(くぜかのん)……かつて修文と同じく「音楽」という「夢」を追い続け、ある日、自らの命を絶った3代前の住人の幽霊の話を。“かのん”が影を落とす部屋から始まる、切なくも美しい青春の物語。 ■桐野夏生氏 この風変わりで魅力的な小説は、いかなるジャンル分けも拒むであろう。孤高の作家、津原泰水がそうだったように。 ■大森望氏 こんな青春小説、見たことない。日本語の天才が超絶技巧を軽やかに駆使して書き上げた、21世紀の『坊つちやん』。 ■斉藤壮馬氏 聴いたこともないのに、読んだこともないのに、いつかどこかで触れたような音が、物語が鳴っている。人はそれを、たとえば青春と呼ぶのかもしれない。
※2026年8月3日 8:33時点
津原泰水・作/宇野亞喜良・絵。2014年『SFマガジン』700号記念「オールタイムベストSF」国内短篇部門第1位に選ばれた傑作が奇跡のコラボレーションで刊行! Toshiya Kameiによる英訳(初訳)を収録。 * 企画立案・津原泰水。最高傑作短篇「五色の舟」が奇跡のヴィジュアル化! 宇野亞喜良氏が18点の描き下ろし(装画・挿画)、さらにToshiya Kamei氏による英訳(初訳)を対訳で収録。 「ヴィジュアル版 五色の舟」ともいえる本がついに刊行!! ★初回特典として、津原泰水さんの「直筆サイン+創作メモ」カード(複製)付き。
※2026年8月15日 8:33時点
お願いして書いてもらいました。 筒状の一枚の布が孕む風は、 果てしなく拡がる。 【内容紹介】 わたしは、わたしの好きな作家たちに、わたしの決めたお題でもって小説を書いてもらったのだった。(中略)胸が高鳴り、読む喜びをぞんぶんに味わった。その喜びが分厚くなっていく。「スカート」というお題で、みんなで遊んでいる感じ。待って、楽しい。なにこれ。(「まえがき」より) 朝倉かすみが「お願い」した九人の人気作家によるスカートモチーフの短編集。
※2026年8月13日 2:32時点
人形を売買するだけの自分に、ものを作る人々の苦悩を理解することは不可能なのだろうか――スランプに陥った店の職人・冨永の言葉に傷つきながらも、せめて創作の一端に触れようと、老舗の人形店が開く教室に通い始めた「玉阪人形堂」の新人店主・澪。店にやってくる様々な顧客が持ち込む謎、そして人々との対話を通して、彼女は日々、人形に向き合う。 当代きっての短篇の名手が贈る、『たまさか人形堂ものがたり』に続く珠玉のミステリ連作集。
※2026年8月6日 21:31時点
雨の日に現れる喪服の女、地方の風習に隠された秘密、鬼の定義を追求する男、蘇る忌まわしき前世の記憶――。 恐怖と怪奇が支配する世界=ホラーと、謎解き=ミステリーが絶妙に絡み合う。 ホラー界の巨匠たちが怪奇現象を紐解く、至高のミステリーアンソロジー。
※2026年8月19日 16:31時点
読書家にして、市井の名もなき男女の機微を自在に描く朝倉かすみが、今いちばん読みたいテーマで、いちばん読みたい作家たちに「お願い」して、一筋縄ではいかないアンソロジーができました。もちろん、「女性の物語」とは限りません。
※2026年8月19日 12:32時点
1999年初夏、親友が重症を負わされ恋人は行方不明となった大学生・崇は、犯人は都市伝説「トレチア」だという確信を深めていく。かれらが暮らす「緋沼サテライト」を蝕む地盤沈下、不穏な景色をフィルムに収め続ける女、新たなトレチアを自任する小学生……やがて訪れる大崩落は計画団地の底を割り、住民と読者を神話世界の深淵へと導く。悪いのは誰? 超写実の手法に貫かれた異形のミステリ大作。
※2026年8月16日 10:33時点