続・もう間に合わない - 今更 "日銀の独立性" と言われても...
もう間に合わない - マーケットは "熱狂" まであと一歩|損切丸 の続編
さすがの "ホクホク" 政府も マーケットはずっとサインを送り続けている|損切丸 に気がついたか
「骨太の方針」2026 原案@6/30では:
「当面の経済財政運営は『強い経済』の実現を目指しており、そのためにも『安定的な物価上昇』の実現に資する適切な金融政策運営を伴うことが非常に重要である」
「日銀には日銀法第4条及び政府・日銀の共同声明の趣旨に沿って政府と緊密に連携し、賃金と物価の好循環を確認しつつ、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待する」
これまで通り、と言ってしまえばそれまでだが、これを露骨な利上げ阻止とマーケットは解釈。 "骨太ショック" と呼ばれ@162円超えの「円安」+10年国債(JGB)@2.90%までの「長期金利上昇」が政府を襲った。やっと事態の深刻さに気がついたのかもしれない

今更感は拭えないがそれでも "日銀の独立性" に言及する事はそれなりに意味があろう。少なくとも表面上は 続・「円、どんどん売ります!」の免罪符 ー 今度は「新首相」?から|損切丸 を取り下げた事になる。本当に日銀が自主的に利上げ出来るとすればこれまでのように膨大な「円キャリートレード」を積み上げることには躊躇が出てくる
そもそも現在も政府を牛耳っている「昭和」の政治家はマーケットなんていくらでも操作出来ると思い込んでいる節がある。だから "投機筋" なんて表現を連発するわけで「円安」も「長期金利上昇」も地下室に籠もったショッカーのような輩 ≓ ヘッジファンド(?)が創り出してるとでも勘違いしているのだろう。10兆円もの円買い介入が跳ね返されたことは少なからずショックだったかもしれない
だが時代もテクノロジーも大幅な変貌を遂げている
確かに「昭和」にはヘッジファンドなんていなかったし「円キャリートレード」なんて概念も存在しなかった。双方ともクローズアップされたのは1998年に破綻したLTCM(Long Term Capital Manaement)が登場してからで、そこに最近はHFT(高頻度取引)やAIが急速に広がっている。例えればLTCM時代はいくつかの大型ファンドが相場を牛耳った "恐竜時代" だったがリーマンショック(2008)で大型獣は滅び、今や個人も含めた小型獣が生き残りにしのぎを削る世界。 "投機筋" なんて特定できない
10年JGBが@2.90%に到達する過程で「日銀にまたJGBを買わせればいいだろ」的な議論が政府内部にあったと想像出来るが、そんな事をすればドル円はあっという間に@200円まで飛んでしまう。そうなれば10年JGBも@3%どころか@3.5%、@4%に暴落しかねない。意図的にこんなインフレを生み出しておいてそんな事も認知していないとすればお粗末という他ない。MMTや「XXノミクス」を礼賛する経済学者をブレーンとしてきた結果が現状
筆者はビハインド・ザ・カーブ(Behind the Curve、政策の手遅れ)を解消するには少なくとも次(7/31)の政策決定会合で+0.5%の利上げが必要という持論だが、これまた "暴落" を怖れる日銀 -「贅沢の憂鬱」|損切丸 にとって難題。おそらく最大限出来るのは1回おきの+0.25%利上げを継続し年内に中立金利の下限と見られる@1.5%まで政策金利を引き上げる程度

それでもマーケットは "日銀の独立性" について "疑心暗鬼" のままだろう。1ドル=@300円が理想の "ホクホク首相" の本音は違うと踏んでいる。問題は「金利」の方。この辺りはポピュリズム仲間の米大統領と同じで「金利」というREAL(現実)が立ちはだかる。仮に7/31に利上げを見送れば再び "疑心暗鬼" が頭をもたげ「円安」も「長期金利上昇」も止まらない
仮に市場の意表を突いて+0.5%利上げに踏み切り年内に@2%まで政策金利を引上げる展開になればドル円は急落するかもしれない。今も政策金利上は+2.5%の「日米金利差」だが、ここまで「円キャリートレード」を積み上げれば需給(円プレミアム)でFXの値洗いに使われる為替直先市場では+2%程度まで縮んでいるはず。ここで一気に▼1%も「金利差」が縮めば「キャリートレード」は全然おいしくなくなり解消が進むだろう
ここから▼30円円高(▼18%)が進んでも、ドル建等価の日経平均はまだ@55,000円程度で十分「株高」。ここまで "下駄" を履けば本来過剰に怖れる必要もないのだが、そこは もう「失敗」できない日銀。|損切丸 。ドル円がそこまで急激に動けば世界中で阿鼻叫喚の地獄が待つかもしれない。反面今日(7/10)のマーケットが示すように「長期金利」は低下に転じるはず。米財務長官も「損切丸」も「金利」にそれなりの見識がある人は利上げ前倒しの必要性をずっと唱えてきたが政府・日銀は腹をくくれるか。マーケットは試している


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