子育てにおける言葉の定義曖昧問題。「気持ちを受け止める」ってワガママにならないの?
こんにちは☺️sioです。
3回目になるこの「子育てにおける言葉の定義曖昧問題」シリーズ、完全にわたし得な記事で大変気に入っております(笑)
曖昧さ、誤解にムズムズしてしまう性分なんです。はっきりスッキリシンプルが好き。
(でも子育てって、人生ってそうはいかない)
整理してみてやっぱり、「褒めなきゃいけない」「叱ってはいけない」「怒ってはいけない」
そんな風に決めつけられることではないなぁと、改めて思いました。
その時の状況、子どもの状態、そしてもちろん言葉を発する本人の状態によって、対応は揺れ動きます。
揺れ動いてオッケー。
だって人間のコミュニケーションって元からそういうものですもんね。
親になった途端に完璧に対応するなんてむーり、むり。
だけどそんな時、一歩立ち止まって、あるいは後から一瞬振り返って、
「自分のこの言葉は、子どもにどんな影響を与えるかな・与えたかな?」(もちろん良いことも🙆🏻♀️)
と考えることは、きっと子育てにおける後悔を減らしてくれるんじゃないかなぁと思っています。
だって「えー!褒めろって言うから褒めてたのに、条件付きの愛情だと子どもが受け取る可能性があるなんて聞いてないよ?!」と思いませんか?😂
私は最初知った時にそう思いました。
でも言葉の性質を考えれば確かにそうだなぁ…早めに知れて良かったなぁ、と。
ってことで、今回は「気持ちを受容する・共感する・受け止める」などの言葉について整理していこうと思います。
「子どもの感情は受け止めてあげましょう」
よく聞く言葉ですね。
これは単なる「優しさ」の話ではなくて、発達の視点からもとても重要だとされています。
子どもはまだ、感情を整理したり調整するための、前頭前野の働きが十分に育っていません。
なぜか分からないけどモヤモヤする、すごく嫌な気持ち、胸が苦しい、叫び出したい。
そのような情動が生まれた時、子どもはまだそれを言語化できません。
ここで「嫌だったんだね」と気持ちを受容することで子どもは安心し、「不安だったのかな?」と共感することで、「そうか、自分は不安だったんだ」と少しずつ理解していくんですね。
「感情の受容(emotional validation)」は子どもが感じている気持ちを、良い悪いの評価をせず、そのまま認めることです。
「イヤだったね」「怒ってるんだよね」など。
心理学では感情の受容は、子どもの
▶︎情緒の安定
▶︎ストレス反応の低下
▶︎自己調整能力の発達
と関連することが示されています。
逆に、「そんなことで泣かないで」「怒ったら嫌われちゃうよ」「うるさい」などと感情を否定されると
▶︎扁桃体の反応が強まりやすい(不安・怒りが増幅)
▶︎落ち着くための前頭前野の働きが低下する
と言われています。
子どもの気持ちを否定せずに認めてあげることは、情緒発達のベースになるんですね。
とっても大切!
一方、共感(empathy)は、相手が感じている感情を理解しようとし、その中身を想像して言葉にすることだと定義されています。
感情に名前をつけたり(ラベリング)、自分の内面を理解することを助けます。
これは長期的に
▶︎自己理解
▶︎他者理解
▶︎気持ちや思考の言語化能力
につながると言われています。
ただ、ここで私がよく遭遇する誤解があります。
「子どもの感情は受け止める」というのは、この感情の受容や共感のことであって、
「子どもが望むことを何でも許可する」ことでは決してないんです。
アメリカの発達心理学者ダイアナ・バウムリンドは、親の関わりを2つの軸で整理しました。
▶︎応答性(気持ちの受容、共感、話を聞く)
と
▶︎要求性(ルール、行動の枠、基準を求める)
です。
その中で、最も子どもの自立性や社会性、自己調整の発達と関連が高かったのが
親は子の気持ちを受け止めるけど、ルールや行動の枠はしっかりと示す応答性が高い×要求性が高い「民主的な関わり」でした。
逆に
▶︎気持ちは受け止めるけど、ルールがなく何でも許される応答性が高い×要求性が低い「消極的・受身な関わり」
→ 衝動性が高くなりやすい、自己コントロールが育ちにくい
▶︎ルールは厳しいけど、気持ちを受け止めない応答性が低い×要求性が高い「独裁・支配的な関わり」
→ 不安が強くなりやすい、自己肯定感が下がりやすい
こういった傾向が報告されています。
子育ての研究では
「気持ちを受け止めること(応答性)」と
「行動の枠を示すこと(要求性)」の両方がそろったときに、
子どもの発達が最も安定することが分かっているんですね。
感情は認める。
だけど行動は調整する。
これって大人にとっても大切なことですよね。
私もつい数年前までごちゃ混ぜだったな。
はぁ〜、難しっ!!!🤣🤣
私はこれを頭に入れておくのはすごく大切だと思いますが、「いつもいつもこの対応」は諦めています。
特に「夫が居ない時間帯や曜日」にルールに厳しくすると、守れない子どもたちにイライラしてしまうのでルールは緩めで過ごしています。
また、自分に余裕がない時(朝や仕事で疲れている時)はつい子どもの気持ちを受容することは後回しになりがちです。
だけど自分に余裕がある時、休みの日や寝る前、子どもたちがなんだか不安定な時(学校に行きたくない、保育園に行きたくない、イヤなことがあった等)は「気持ちの受容とルールのバランス」について意識するようにしています。
私自身が子どもの頃、もっと「気持ちの受容」をされながら育ってみたかったなぁ、なんて気持ちがあるので、
私の子育て自己満足度を上げるためにちょっと重要度高めです。
「本に書いてあるから」「専門家がこう言っていたから」と自分を縛るんじゃなくて、
自分でデザイン・設計しながら子育てできるといいなぁと思って練習中です。
みなさんも、この記事の内容に惹かれるものがあればぜひ「あなたらしい子育て」に組み込んで欲しいし、ピンとこなければ必要のない軸なのかもしれませんね。
無理に取り入れる必要はないのかも。
そんな風に「何が自分らしい子育てかなぁ?」なんて俯瞰してみるのも、気づきがあるなぁと最近感じられるようになりました☺️
