子育てにおける言葉の定義曖昧問題。怒る?叱る?
こんにちは、sioです〜!
前回、子育てにまつわる言葉が、使う人や文脈によって意味が変わったり、一人歩きしている場面があるのでは?と気づき、
「褒める」という言葉がもつ性質を確認してみました。
サムネが強い!!(好き)
今回は「怒る」「叱る」について整理していきたいと思います。
「怒らずに叱りましょう」「叱るのはよくない」「叱ることも大切」一体何が本当なんでしょうか。
「怒る」とは
まず「怒る」です。
▶︎辞書的な意味
怒るとは、感情が激しく起こること、腹を立てること。主に自分の感情の状態を表す言葉。
▶︎心理学的な解釈
自己の欲求・期待が阻害されたときに生じる感情反応。行動の調整を直接目的とせず、感情の発露を伴う。
まず、個人的にはここで気づき!!
「自己の欲求・期待が阻害された時」に怒りたくなるんですね?!
10時に家を出たくてずっと声をかけているのに、時間を過ぎてもゲームをやめない。
「10時に家を出るって言いよるやろ!!(怒)」
→これは10時に家を出たいという私の欲求が阻害されたから、怒りになったのね?
あるいは最初は優しく「宿題しよーね」と声をかけているのに、なかなかしない。
「いい加減しなよ。いつするの?(怒)」
→これは優しく声をかければ宿題をするはず、という私の期待が阻害されたから怒りになったのね?
分かりやすいんですけど〜!
はよ教えて(え、みなさん知ってた?)。
このときの中心は、子どもの行動を変えることではなく、親の感情の発散です。
ただし結果として「あ、やべ。なんか怒ってる」という焦りや恐怖で子どもの行動が変わることも多いため、親にとっては「成功体験」として行動が強化されやすいですよね。
即効性はあっても子どもにとっては「なぜ」「どうやって」などが伝わらないことが多く、
その場では行動が変わったとしても「学習」にはつながりにくいことが予想されます。
なのでまた繰り返す→親も前回の成功体験があるので怒る→とりあえずは行動するけど繰り返す…という悪循環になり、親子関係が不健全になりやすくなります。
(▼ここでは「学習」に必要な前頭前野の働きと、大きな音や強い叱責などで子どもが恐怖を感じた時の扁桃体の反応を整理しているので、よろしければ☺️)
「叱る」とは
次に「叱る」です。
▶︎辞書的な意味
目下の者の過失やよくない行いをとがめて、戒めること。
▶︎教育・心理学的解釈
行動修正のために行われる指導的言動。
望ましくない行動について、その問題点を伝え、行動の修正を促す行為。
例えば「危ないからやめましょう」「周りの迷惑になるから静かにして」「廊下を走ってはダメです」などです。
怒るとの違いは、目的が感情の発散ではなく相手の行動の変容を目的としていることですね。
叱る場合、「怒る」とは異なり「何が問題なのか」「どうすればよいのか」を伝えることが含まれます。
みなさんはこれを読んでどう感じますか?
「そっか〜やっぱり怒るよりは叱るほうがいいのね!」と思われたでしょうか。
でもちょっと「褒める」の話を思い出してみてください。
「褒める」には「評価する」という側面があり、場合によっては「褒められるからやる」という外的動機づけを強めたり、能力主義・結果主義の価値観を強める可能性があることを整理しました。
「叱る」もよく似ていて、
行動を「よい・よくない」と評価することで、相手の行動を変えようとする関わりと言えるんですね。
叱る行為は
▶︎外的動機づけになりやすい(叱られたくないからしない・やる)
▶︎回避行動の学習になりやすい(「危険だから廊下は走ってはいけないんだ」という学習ではなく、「叱られるから走ってはいけないんだ」という学習)
と言われています。
つまり、「褒める」と同じように「叱る」も良い・悪いと短絡的に語れず、状況や文脈、目的に合わせる必要がある、ということですね。
こういう場面では「叱る」ことが効果が出やすいとされています。
▶︎本人や周りの安全を守る
▶︎他者の権利を侵害する行為を止める
▶︎重大な結果につながる行為を止める
だったらいったいどうするの?
「怒る」でも「叱る」でも脳の学習や内的動機は高められない…いったいどうすれば??
みなさんはこの「怒る」と「叱る」の共通点がお分かりでしょうか。
それはどちらも「すでに問題(だと大人が感じてしまう)のある行動が起きてしまった後」なんですね。
療育の現場では先行介入(Antecedent Interventions)という概念があります。
先行介入とは、子どもの問題行動や学習行動が起きる前の条件に働きかけて、望ましい行動を促したり問題行動を減らしたりする方法のことです。
例えば
▶︎環境設定(例:足型を置くことで順番待ちを促す)
▶︎課題調整(例:食事を残さないで済むように、予め量を減らす)
▶︎支援(例:声の大きさが分かりやすいイラストを提示する)
▶︎注意・リマインダー(例:「そろそろ宿題をやったら、バタバタしないで済むんじゃない?」)
▶︎望ましい行動の提示(例:「今から図書館に行くよ。図書館では小さな声で話すんだよ」)
などです。
▼ここでも、こういう考えを元に記事を書きました😊
「怒る」のは感情です。感情を悪いものと決めつけて抑え込むと、後からいろんな不具合が出てきてしまいます。
個人的には「子育て」でここをゼロにするのは無理だと開き直りました😅(仕事では別ですが)
「子どもの行動を変えるために怒る」のではなく、自分の感情を大切にするために違う形で対処できるといいですよね。理想はね。
一方「叱る」も、良い悪いという一元的ではなく、状況や目的に応じて意識して使い分ける必要がありそうだということが整理できました。
「怒る」「叱る」も「だからしてはいけない!」と言いたいわけではなく、性質を理解すればコントロールしやすくなるんじゃないかなー?という私のための記事でした。
「行動が起きた後」だけではなく、「行動が起きる前」にできることも確認して、選択肢を増やしていけると良いなぁと個人的には感じています☺️
皆さんにとっても「怒っても叱ってもうまくいかない!もっと強く言わなきゃ!」となってしまった時に、「そういえば他の方法もあったな…?」と思い出してもらえるきっかけになれば嬉しいです。
まーた長くなっちゃいました。
だけどまだこれは序章です…!(いつもだな)
実は「そもそもなんで怒ることはタブー視されているのか」という視点の記事も書きたいんです。
記事にしたいことがわんさかあります😂
新一年生や学習障害(LD)の傾向があったり、単純に勉強に苦手意識を持っているお子さんにオススメの100円均一の商品の紹介とか…。
あと公文の分数パズルや、算数図鑑という本を買ったのでそのご紹介とか…。
(分数パズルは、よっちさんの記事を読んで買いました!)
私がもっと短い記事を書けるようになればいいのか🙄がんばれ、私!笑
どうぞお付き合いよろしくお願いします😊
