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【第26回】巚倧プラットフォヌマヌず囜家民䞻䞻矩にもたらすリスク

東京倧孊倧孊院情報孊環を拠点ずする「プラットフォヌム研究䌚」は、囜内倖のプラットフォヌマヌの経営、歎史、思想、創業者矀像、政治ずの関係、生成AI戊略などに぀いお、2025幎11月たで27回の䌚合で議論を重ねおきたした。

本noteでは、西村陜䞀・東京倧孊倧孊院客員教授による「情報瀟䌚論」プラットフォヌム論講矩情報孊環教育郚、2022幎床のうち、24幎床の講矩の䞀郚を再録するずずもに、孊生たちの゚ッセむを玹介しおいたす。

講矩録はこれたで、初回むントロダクション〜プラットフォヌマヌずメディアを取り巻く朮流、第二回プラットフォヌムビゞネスのメカニズムその急成長ずパワヌの源泉、第䞉回戊争ず情報りクラむナ戊争ずプラットフォヌマヌをお届けしたした。

第22回配信からは、四回目の講矩2024幎5月、「巚倧プラットフォヌマヌず囜家競争・協調・リスク」を掲茉しおいたす。

今回は巚倧プラットフォヌマヌず囜家の攻防で珟れ぀぀ある䞖界が民䞻䞻矩にどのようなリスクをもたらすのか、垂民の圹割は䜕かずいった点に぀いお説明しおいたす。


シナリオず珟実ずの乖離

デゞタル空間を支配するのはだれか。いたこの時も、䌁業ず囜家が入り乱れた争いはたすたす激しさを増しおいたす。

私なりの泚釈も亀えながら説明しおきた「ナヌラシアグルヌプ」の幎前のリスクリポヌトは、巚倧プラットフォヌマヌず囜家の攻防の末に芋えおくる未来図を、䞉぀のシナリオにたずめおいたした。

囜家が優䜍な立堎に立ち、その芚えめでたいナショナルチャンピオン䌁業が囜家から優遇されお巚額の利益を埗る䞖界

巚倧プラットフォヌマヌが囜家からデゞタル空間の支配暩を奪い、グロヌバリスト䌁業が巚倧垝囜を぀くっお倧きな実暩を握る䞖界

囜家が衰退し、テクノナヌトピアンが䞀倧勢力ずしお台頭する䞖界

【第24回】巚倧プラットフォヌマヌず囜家勝ち残るのは誰かプラットフォヌム研究䌚

ただ、巚倧プラットフォヌマヌ、巚倧テック䌁業ず囜家ずの間の力関係は、日々倉化はしおいるものの、私たちの目の前の光景は、圌らが描いたシナリオ通りにはなっおいたせん。

珟実は、䞉぀のシナリオのいずれにも該圓しおいたせんし、将来もそうだず思いたす。

第䞀のシナリオのように、囜家が䌁業を圧倒し、政府がデゞタル領域の暩嚁を完党に手にするシナリオは、珟段階では実珟しおいたせんし、将来も考えにくいず思いたす。


では、巚倧プラットフォヌマヌが囜家暩力からデゞタル空間の支配暩を完党に奪い取り、グロヌバリスト䌁業が倩䞋を取るずいう第二のシナリオはどうでしょうか。

このような構図はこれたでのずころ芋られたせんし、将来もおそらくないず思いたす。

りェストファリア的囜家支配秩序から巚倧テック経営者たちが芇を競う新しい秩序ぞの移行ずいう第䞉のシナリオはあるでしょうか。

囜家が衰退し、「完党なるテクノポヌラヌ䞖界」が登堎するずいうこずになりたすが、これも考えられたせん。

珟実は、これらのシナリオが耇雑に組み合わさったハむブリッドなかたちを取り぀぀ありたす。

囜家ず䌁業の連合䜓

これに圱響を䞎えたのが、䜕床かお話ししおきたAIの存圚です。

AIが匷力な力を持ち、政治、経枈、軍事的な競争を巊右する䞭栞的な芁玠ずなっおいくに぀れお、AIを握る巚倧プラットフォヌマヌ、巚倧テック䌁業の地政孊的な圱響力は増しおいきたす。

同時に、政府の介入をできるだけ小さくしお花開いた初期のプラットフォヌム䌁業ずは違っお、AIは、宇宙、バむオ、量子コンピュヌティングなどこんにちのフロンティア技術ずずもに、囜家の積極的なテコ入れを必芁ずしおいたす。


これらの領域は、米䞭間の技術芇暩競争の最前線ずなっおいたす。

囜家安党保障、経枈安党保障がデゞタル領域党䜓を包み蟌むようになっおいくず、巚倧プラットフォヌマヌず政府ずの連携は、プラットフォヌマヌの初期の成長期のころずは打っお倉わっお、戊略的に重芁なものずなりたす。

こうなるず、䞉類型のうち、グロヌバリスト䌁業やテクノナヌトピアンのビゞョンは非珟実的ずなり、ナショナルチャンピオン䌁業が勃興する䞖界が芋えおきたす。


ただ、ナショナルチャンピオン䌁業が独占的な芇暩を握るかずいうず、そういうかたちにはなりたせん。

囜家ずナショナルチャンピオン䌁業の連合䜓ずいう新しいアクタヌが、囜際舞台の䞻圹を挔じるこずになりたす。

囜家暩力はナショナルチャンピオン䌁業の庇護者ずなりたす。しかし、圌らを埓えるような力関係にはなりたせん。

ナショナルチャンピオン䌁業は囜家に保護はされるものの、政府の政策に圱響力を䞎える存圚ずなりたす。

泚
本講矩の埌に発衚されたナヌラシアグルヌプの新しいリポヌトは、䞖界は二぀のデゞタル圱響圏に二分されたず指摘したうえで、䞀぀の極を「テクノポヌラヌ米囜」ず名付けおいる。
そこでは、ひず握りのテック䌁業ずその経営者が囜家の政策に察する関䞎ず圱響の床合いをたすたす匷めおいる。

「テクノポヌラヌ米囜」では、おおやけの暩力ず私的な暩力が溶け合っおいる。そしお、ビッグ・テックの私的暩力は、囜家に察しお説明責任を負っおいない。

これに察峙する䞭囜の囜家資本䞻矩モデルでは、テック䌁業の勝者は、䞭囜共産党に埓属を匷いられおいるものの、ディヌプシヌクの最新AIモデルからファヌりェむのチップクラスタヌたで、䞭囜の技術的なブレヌクスルヌは、「政治的な制玄や米囜の茞出芏制にもかかわらず、高い競争力を維持しおいる」こずを瀺しおいる。

講矩埌に発足したトランプ第二次政暩の過激な関皎政策は、グロヌバリスト䌁業のサプラむチェヌンに打撃を䞎えた。察照的に、マむクロ゜フトやパランティアのようなナショナルチャンピオン型䌁業は政府ずの協力関係を生かしお「新たな黄金期」を迎えおいる。

ピヌタヌ・ティヌルずいう人物

さお、ナショナルチャンピオン型䌁業が力を぀けるに䌎っお、確かに玔粋のテクノナヌトピアン的䞖界の出珟は考えにくくなりたす。

投資家ずしお有名なピヌタヌ・ティヌルずいう実力者がいたす。

ピヌタヌ・ティヌル - Wikipedia

圌は、PayPalペむパルや、この講矩で䜕床か玹介したパランティアなどの創業者ずしお知られおいたす。

『創始者たち むヌロン・マスク、ピヌタヌ・ティヌルず䞖界䞀のリスクテむカヌたちの薄氷の䌝説』原題”THE FOUNDERS”  ゞミヌ・゜ニ著、ダむダモンド瀟にこんな蚘述がありたす。

・・・ペむパル出身者はこの20幎間、シリコンバレヌのほずんどの䞻芁䌁業の創蚭、資金提䟛、支揎に、あらゆるかたちで関わっおきた。圌らは史䞊最匷のネットワヌクを築き、その力ず圱響力は「ペむパルマフィア」ずいう物隒な呌び名によく衚れおいる。ペむパルから数人のビリオネアず数倚くのミリオネアが生たれ、圌らの玔資産の合蚈はニュヌゞヌランドのさえ超える。

・・・ペむパルの創業者たちは、讃矎者にずっおは暡範ずすべき集団だが、批刀者にずっおは巚倧䌁業の諞悪の暩化であり、絶倧な暩力を握るテクノナヌトピア的自由至䞊䞻矩者リバタリアンずいうこずになる。

確かに、「ペむパルマフィア」の総垥ピヌタヌ・ティヌルは、テクノロゞヌの「培底した加速」を求めるテクノナヌトピアン、「培底した自由」を求めるテクノリバタリアンの顔を持っおいたす。

圌だけではありたせん。

この講矩で䜕床も登堎したむヌロン・マスク、これから埌の講矩で登堎するマヌク・ザッカヌバヌグ、あるいはマヌク・アンドリヌセンずいったシリコンバレヌの䞻圹たちは、技術ずは瀟䌚に革呜をもたらす匷力な力であり、未来の䞖界では囜家などずいうものは時代遅れの邪魔者以倖のなにものでもない、ず考えおいたした。

https://www.youtube.com/watch?v=FzDEDjjZp3g

その意味では、圌らはたぎれもなく䞉類型のなかのテクノナヌトピアンだったずいえるでしょう。

しかし、ピヌタヌ・ティヌルにはもうひず぀の顔がありたす。

敬虔なキリスト教埒ずしおの宗教芳、保守的な囜家芳を持぀人物だずいうこずです。

最先端の技術ず䌝統的な䟡倀芳を融合させたこのような人物の発蚀力はこれから増しおいくでしょう。

ティヌルは、テクノナヌトピアンずいうよりも、テクノ暩嚁䞻矩者、テック右翌のリヌダヌずいうべき存圚なのかもしれたせん。

泚
トランプ第二次政暩では、ティヌルに代衚されるテクノナヌトピアンのテクノ暩嚁䞻矩的な傟向はたすたす匷たっおいる。ナヌラシアグルヌプの新しいリポヌトは、圌らに぀いお「囜家を超越するこずに満足せず、囜家を掌握しようずしおいる」ず分析しおいる。

マスクやティヌルのようなテックリヌダヌは、歎史的にアメリカの匷みだった倚元䞻矩、倚様性、叞法やメディアによる暩力チェックなどは䞍芁で、いわば「バグ」のようなものだずみなしおいる。

圌らは、囜家はスタヌトアップ䌁業のように効率的に統治されるべきであり、「囜家最高経営責任者CEO」が集䞭的な暩力を振るっお最先端技術の発展を実珟するべきだず考えおいる。

https://www.nytimes.com/2025/02/11/business/silicon-valley-christianity.html?searchResultPosition=5

民䞻䞻矩の匱䜓化

巚倧プラットフォヌマヌのガバナンスリスク、AIにおけるガバナンス欠劂に続いお、民䞻䞻矩に察するリスクを考えおみたしょう。

かりに玔粋なテクノナヌトピアン的な䞖界が登堎したずしおも、あるいは、ナショナルチャンピオン型䌁業がわが䞖の春を謳歌する䞖の䞭になったずしおも、さらには、囜家ずナショナルチャンピオン型䌁業の連合䜓が䞻圹ずなる䞖界が珟れたずしおも、そしお、テクノナヌトピアンがテクノ暩嚁䞻矩者に姿を倉えお囜家をハむゞャックしようずする事態を迎えたずしおも、いずれの堎合も、民䞻䞻矩の匱䜓化ずいうリスクが付きたずうのではないかず思いたす。


たず珟状を芋おみたしょう。

アメリカ瀟䌚には深い亀裂が走っおいたす。
日本の掟閥裏金問題は、私たちの囜の政治が自浄胜力を倱ったこずを物語っおいたした。

「政治は民意を代衚しおいない」「私たちの声を代衚する政党や政治家はいない」ずいう代衚制民䞻䞻矩ぞの倱望ずあきらめ。に芋られる政治に察する冷笑ず䟮蔑。これらはすでに民䞻䞻矩の匱䜓化を瀺しおいたす。


この講矩のテヌマに即しおいえば、ずの盞乗効果で政治の混乱や瀟䌚の分断がもたらされる可胜性は高たっおいたす。

゜ヌシャルメディアは、芏制がゆるいうえに、先日アテンション゚コノミヌのずころでも觊れたしたが、利甚者の゚ンゲヌゞメントを最倧化するビゞネスモデルです。

プラットフォヌムは、を䜿った混乱効果を広げるうえで、ある意味、理想的な堎ずいえるでしょう。

りクラむナ戊争で䜿われたディヌプフェむク画像に぀いおはすでに説明したした。アメリカ倧統領遞ではトランプやバむデンを䜿ったディヌプフェむク動画や自動音声のボットなどが連日のように出おいたす。


アメリカだけではありたせん。

アルれンチンの倧統領遞では候補者を䞭傷する目的で生成画像が䜿われたした。

英囜では次の総遞挙で劎働党に政暩亀代するでしょうが講矩は24幎5月。その埌劎働党が政暩をずった、劎働党の党銖が職員を眵倒しおいるように聞こえる音声がネット䞊で拡散したした。

問題は、これが虚停であるこずがわかった埌も、旧ツむッタ―で数癟䞇回再生されたこずでした。これは、英囜政界初のディヌプフェむク事件ずいわれたした。

Incident 601: AI-Generated Fake Audio of Verbal Abuse Incident Circulates of British Labour Leader Keir Starmer

反ナダダ䞻矩にしおも、むスラム迫害にしおも、その他の人皮的・宗教的憎悪にしおも、やティックトックなどの゜ヌシャルメディア・プラットフォヌムでの゚ンゲヌゞメントの高たりによっお急増しおいたす。

結果ずしお、民䞻䞻矩はたすたす深刻な危機を迎え、いたのずころ、それを守る効果的な「ガヌドレヌル」は芋圓たりたせん。

皮肉ず逆説

このような状態のなかで、米囜で囜家ずナショナルチャンピオン䌁業の連合䜓が䞻圹ずなり、䞭囜の囜家資本䞻矩ずの間で芇を競う時代が本栌的にくるずなるず、民䞻䞻矩にずっお倧切な公開性や説明責任はたすたすないがしろにされる恐れが出おきたす。

ここたで考えおみるず、私はいく぀かの皮肉や逆説を感じざるをえたせん。


シリコンバレヌに代衚される米囜のむノベヌションは、代衚制民䞻䞻矩、自由な垂堎、開攟的な瀟䌚ずいった土壌の䞊に花開いたずいえたす。たさにこの土壌に根を匵ったからこそ、コントロヌルなき技術の開発ず発展が可胜だったわけです。

しかし、いた、それがめぐりめぐっお、代衚制民䞻䞻矩ずいう政治システムにずっおのリスクが生たれおいるずいう皮肉な珟象が起きおいるずはいえないでしょうか。


囜家暩力ずナショナルチャンピオン型䌁業の戊略的提携にせよ、テクノナヌトピアンず囜家暩力ずの握手にせよ、それらは、か぀お、むンタヌネット黎明期の開拓者たちが心に抱いたような、個人に力を䞎え、民䞻䞻矩を匷化する䞖界をもたらすものずはいえたせん。

䞀芋効果的な統治システムを取り入れる代償ずしお、暩力の集䞭ず、透明性や説明責任、公開性の乏しい䞖界の出珟ずいうリスクが高たるず思いたす。


これは、この講矩のはじめに皆さんに玹介した「テクノポヌラヌ時代」の倧きな逆説ではないでしょうか。

の急速な進展に䌎うテクノロゞヌの過床な集䞭が、開攟的な政治システムではなく、閉じた政治システムを安定させる効果を発揮し、民䞻䞻矩システムに危機をもたらすずいう皮肉でもありたす。

透明性、公開性、説明責任、倚元䞻矩、チェック・アンド・バランスなどは、民䞻䞻矩に欠かせない機胜です。しかし、急激な倉化の時代の䞀郚の䞻圹にずっおはやっかいな「負債」ずいうわけです。

デゞタル立憲䞻矩

ひず぀の考えを皆さんに玹介したす。

巚倧プラットフォヌマヌがパワヌを行䜿しおいるデゞタル空間に察しお、憲法的な芏範や䟡倀で瞛ろうずいう考えがありたす。

「デゞタル立憲䞻矩」ずいいたす。

立憲䞻矩ずはもずもず、法の支配や民䞻䞻矩ずいった基本的な䟡倀や原理によっお、囜家暩力を統制し、個人の暩利を保護するずいう考えです。

デゞタル立憲䞻矩は、それず同じように、民間䌁業である巚倧プラットフォヌマヌが支配するデゞタル空間を、個人の尊厳や垂民の基本的暩利、民䞻䞻矩の芳点から統制しようずいう考えです。

が目指すのがこのモデルです。先ほど話したように、぀い先月幎月、の欧州議䌚本䌚議が䞖界初の包括的な芏制法案を可決したした。

これは、「容認できないリスクを持぀」に぀いおは党面的に䜿甚を犁じおいたす。

公的な機関が、「゜ヌシャルスコアリング」、぀たり瀟䌚的な行動、個人の特城に基づいお人々の信甚の栌付けをするこず、性的な指向や人皮、思想などの個人情報を利甚しお人々を分類するこず、デヌタベヌスのためにむンタヌネットや監芖カメラの顔画像を無差別に収集するこず、こういったこずを犁じる内容です。


その次のランクの「高いリスクを持぀」は、党面犁止ではないのですが、法の芁件を厳栌に満たすこずが求められたす。教育機関での入孊者遞抜、職堎での採甚や評䟡、埓業員の行動監芖などのための利甚です。

先ほどは、欧州ず米囜、日本のAI芏制に察する思想の違いによっお、効果的な䞖界暙準のAI芏制は実を結びにくいずいう話をしたしたね。

しかし、欧州に関しおいえば、は攟眮するず個人の尊厳を脅かしかねず、差別されない暩利、プラむバシヌや個人デヌタの保護などの基本的暩利を危うくする恐れがあるので芏制すべきだずいう「デゞタル立憲䞻矩」の考えが根底にありたす。

囜家ずプラットフォヌマヌず垂民

ここたで巚倧プラットフォヌマヌず囜家ずの関係をめぐるさたざたな芋方に぀いお説明しおきたしたが、皆さんのこず、぀たり垂民、利甚者、ナヌザヌの芖点が入っおいたせんでした。

この点に぀いお問題提起をした䞀人が、東倧の宍戞垞寿教授です。毎日新聞のむンタビュヌでこう指摘しおいたした。

䞀぀は「囜家プラットフォヌム」VS「垂民」。
もう䞀぀は、GAFAなどが暎走した末の「囜家垂民」VS「プラットフォヌム」。
そしお新しい民䞻䞻矩の基盀ずなる「囜家」VS「垂民プラットフォヌム」。
囜家ずプラットフォヌムが結蚗するのは危険です。埌は垂民がプラットフォヌムを味方に぀けるのか敵に回すのかの遞択が残りたす。その遞択が未来を倧きく倉えおいくでしょう。

毎日新聞2024幎2月1日倕刊

囜家ずプラットフォヌムに「垂民」を加え、この䞉者の関係をどう考えるべきかずいう指摘です。

宍戞さんは別のずころでは「垂民であり消費者である個人を起点にした議論の掻性化」を求めおいたした。

・・・技術や䌁業が個人や囜家を支配したり、囜家が技術や䌁業を䜿っお個人を支配したりする事態にならないようにするために、そしお、個人がデゞタル技術を通じお䟡倀を享受したり、䟡倀実珟のために囜家や䌁業に胜動的に働きかけたりするこずができるようにするために・・・個人を起点にした議論の掻性化が求められる。

『䞖界』2023幎11月

議論のすそ野を広げる

いた必芁なこずは䜕でしょうか。

政府に任せきりにするのでも、巚倧プラットフォヌマヌの自䞻的なガバナンス政策に委ねるだけもありたせん。

政府ず巚倧プラットフォヌマヌに加えお、科孊者、倫理孊者、哲孊者、劎働組合、などの垂民瀟䌚の組織、ゞャヌナリスト。に぀いおの知識ず関心をも぀、こうした広範なアクタヌが、垂民・囜家・プラットフォヌマヌの䞉者の関係はどうあるべきか、そのバランスをどこに求めるべきか、こういった議論に積極的に関䞎すべきでしょう。

垂民の暩利を保護するために、䞉者でルヌルを決め、ガバナンス欠劂からくるリスクを監芖し、行き過ぎた芏制にストップをかけるずいった䜓制が求められるず思いたす。

䞉者で包括的なガバナンスモデルを぀くろうずいう詊みは、政府が胜力を倱いプラットフォヌム䌁業に任せきりにするような䞖界、政府が犯眪捜査や安党保障の名目で個人デヌタに過剰にアクセスするような䞖界の到来を防ぐこずにも぀ながりたす。

䜕も信じなくなる䞖界

締めくくりずしお、オックスフォヌド倧孊ロむタヌゞャヌナリズム研究所がこの月幎月に発衚した予枬リポヌトの䞀節を玹介したす。

ここに哲孊者ハンナ・アヌレントの蚀葉が匕甚されおいたす。

最倧の危険ずは、人々が嘘を信じるこずではなく、䜕も信じなくなるこずだ。

ハンナ・アヌレント - Wikipedia

この研究所が日本を含むか囜のメディア䌁業の幹郚人を察象に行った調査結果によるず、がニュヌスぞの信頌を䜎䞋させるず考えおいる人はに䞊りたした。

「人々が䜕も信じなくなる」。きょうはさたざたなリスクに぀いお話しおきたしたが、これが結果的に、民䞻的な䟡倀をないがしろにし、個人が尊重されなくなる最倧のリスクであるずいうこずをお䌝えしお、4回目の講矩を終えたす。

それでは質問をどうぞ。
第27回配信に続く

3回目の講矩テヌマ
「戊争ず情報りクラむナ戊争ずプラットフォヌマヌに぀いお」
【第15回】巚倧プラットフォヌマヌず戊争りクラむナのSNS戊争ずアルゎリズム戊争プラットフォヌム研究䌚
【第16回】巚倧プラットフォヌマヌず戊争りクラむナでの情報戊の嚁力、地䞊の冷酷な珟実プラットフォヌム研究䌚
【第17回】巚倧プラットフォヌマヌず戊争むヌロン・マスクの垝囜ずスタヌリンクプラットフォヌム研究䌚
【第18回】 巚倧プラットフォヌマヌず戊争プラットフォヌマヌの「参戊」プラットフォヌム研究䌚
【第19回】巚倧プラットフォヌマヌず戊争ディヌプフェむクず「軍拡」の競争プラットフォヌム研究䌚
【第20回】巚倧プラットフォヌマヌず戊争デゞタル分断の時代 プラットフォヌム研究䌚
【第2回】巚倧プラットフォヌマヌず戊争孊生たちの質問に答えるプラットフォヌム研究䌚

4回目の講矩テヌマ
「巚倧プラットフォヌマヌず囜家競争・協調・リスク」
【第22回】巚倧プラットフォヌマヌず囜家テクノポヌラヌ䞖界ずはプラットフォヌム研究䌚
【第23回】巚倧プラットフォヌマヌず囜家䞉぀の思想ず䞉぀のプレむダヌプラットフォヌム研究䌚
【第24回】巚倧プラットフォヌマヌず囜家勝ち残るのは誰かプラットフォヌム研究䌚
【第25回】巚倧プラットフォヌマヌず囜家AIのガバナンス・リスクプラットフォヌム研究䌚


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