これは何ですか
家族で初めてUSJに行った時のこと。
娘はまだ小学生だった。
私は大阪も京都も初めて。
学生時代の修学旅行は東北と沖縄。
関西へ行く機会がなかった。
夏休みに訪れた大阪。
私は関西の夏を舐めていた。
暑い。
とにかく暑すぎる。
道頓堀のグリコの看板も
溶けるんじゃないかと思うくらい暑い。

体力が激落ちだった私は、
「死にそう」を15分に1回は言っていたと思う。
初日は夕方からUSJに入り、次の日は一日楽しむ計画。
涼を求めてかき氷を買うにも、日影のない炎天下。
次の日のUSJが不安になるほどだった。
次の日。
ホテルから移動し、パークへ向かう道。
道路からは湯気が出てる?陽炎?
そう思うくらい暑かった。
私たちは、各自水筒を持っていた。
中にはもちろん、氷とお茶。
炎天下の中の長い列。
「荷物チェックか…」
日傘に帽子。
首からはハンディファン。
水筒のお茶を飲みながら、
少しずつ前へ進んでいく。
最初は旦那の荷物チェック。
リュックを確認。
『こちらは何ですか?』
水筒を指さし、USJのスタッフに質問された。
「お茶です」
息子も同じ質問をされ、前へ進む。
娘の番になった。
同じように水筒を指さし、質問された。
『これは何ですか?』
「水筒です!!」
(!!!!)
娘は、満面の笑みで答えた。
ちょ、ちょっと!違う!
いや違くない!あってるけど!!
「違っ…!(くくくっ)
水筒は見ればわかるから…(くくくっ)」
「な、中身だって…(くくくっ)」
天然な娘の返答に
私は、笑いをこらえるのに必死。
『水筒!正解っ!』
と、USJのスタッフの人は笑顔で返してくれた。
さすが関西の人!
なんて、うまい切り返し!
『これは何ですか?』
ちょっと笑いながら、また同じ質問を。
「麦茶ですっ!」
きっと、大阪じゃなければ
『いや、聞いているのは中身です』
と普通に言われていただろう。
「水筒って…あははは!」
「見れば分かるってー」
大爆笑の荷物検査を無事通過した。
あれからUSJの話になるたび、家族の誰かが言う。
「これは何ですか?」
「水筒です!」
我が家では、今でもネタになっている。

ろくねこファミリーはこんな感じです
▶ 2㎝の黒い塊の正体
▶ 「誰が食べちゃったの…」と肩を落とす高校生
▶ 自由すぎるお見舞い
▶ かゆみ止めだと思ったら、虫よけだった
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note片手に美味しい珈琲を飲むときに利用させていただきます