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なぜ婚活では聞き上手すぎてはいけないのか?

婚活のアドバイスで、必ずと言っていいほど登場する言葉があります。
「聞き上手になりましょう」
確かに、自分の話ばかりする男性より、相手の話をきちんと聞ける男性の方が好印象です。
ただ、婚活を続ける中で気づきました。
聞き上手を意識しすぎると、質問ばかりの面接官になる。
相手は楽しそうに話してくれたのに、こちらの人柄は何も伝わらない。
その結果、「話しやすかったけれど、どんな人だったか覚えていない」で終わることがあります。
婚活では、ただ相手の話を聞くだけでは足りません。
聞きながら、自分のことも伝える。
そして相手に、「この人と付き合ったらどうだろう」と少しだけ想像してもらう。
今回は、僕が婚活で経験した「聞き上手すぎる男」の落とし穴について書きます。

🔶「女性の話を聞け」は間違っていない🔶

婚活や恋愛のアドバイスでは、よく「女性の話を聞け」と言われます。
これは、間違っていないと思います。
自分の話ばかりする。
相手の話を遮る。
求められていないアドバイスを始める。
相手の意見をすぐ否定する。
そんな男性より、相手の話をきちんと聞ける男性の方がいいのは当然です。
僕も、婚活パーティーやマッチングアプリで女性と会うときは、相手の話を聞くことを意識していました。
趣味。
仕事。
休日の過ごし方。
好きな食べ物。
最近ハマっていること。
結婚についての考え方。
話を聞かなければ、相手がどんな人なのかはわかりません。
初対面の婚活では、お互いに緊張しています。
そこで男性が一方的に話し続ければ、相手はかなり疲れると思います。
だから、相手の話を遮らず、興味を持って聞くことは大切です。
ただ、婚活を続ける中で、もう一つ気づきました。
聞くことは大切だけれど、聞くだけでは足りない。
聞き役に徹しすぎると、「話しやすい人」にはなれても、「もう一度会いたい人」にはなれないことがあるのです。

🔶聞き役に徹しすぎると、ただの面接官になる🔶

聞き役に徹しすぎると、会話が面接のようになります。
たとえば、初回のカフェでこんなやり取りをしたとします。
「休日は何をしているんですか?」
「映画を見たり、家でゆっくりしたりしています」
「どんな映画が好きなんですか?」
「ミステリー系ですね」
「映画館にも行きますか?」
「たまに行きます」
「仕事は何をしているんですか?」
「事務系です」
「忙しいですか?」
「時期によりますね」
質問をしているので、会話は止まっていません。
相手の話も聞いています。
一見すると、きちんと会話できているように見えます。
でも、相手はずっと質問に答えているだけです。
これでは会話というより、聞き取り調査です。
僕も婚活を始めた頃は、沈黙が怖くて、次の質問を探し続けることがありました。
相手に話してもらえば、会話は止まらない。
自分が余計なことを言うリスクも減る。
聞き役に回れば、大きな失敗はしない。
そんなふうに考えていた部分もあります。
確かに、質問を続ければ、その場を無難に終えることはできます。
ただ、こちらの考えや性格はほとんど伝わりません。
相手から見れば、「感じのいい人」ではあっても、恋愛対象として印象に残る人とは限らないのです。
聞き上手を意識しすぎると、気づかないうちに「優しい面接官」になってしまう。
婚活では、そこが怖いところだと思います。

🔶質問ばかりだと、相手は疲れる🔶

質問すること自体は悪くありません。
初対面なら、相手を知るための質問は必要です。
ただ、話題を次々に変えてしまうと、相手は疲れます。
休日は何をしているんですか?
仕事は何をしているんですか?
兄弟はいますか?
好きな食べ物は何ですか?
旅行は好きですか?
映画は見ますか?
これでは会話というより、アンケートです。
相手は答えてくれていても、気持ちよく話せているとは限りません。
大切なのは、質問の数ではありません。
相手が少し楽しそうに話したところで、話題をすぐに変えず、少しだけ深掘りすることです。
たとえば、相手が映画の話をしたなら、
「最近は何を観ました?」
「どんなところが面白かったんですか?」
「映画館で観る派ですか?家で観る派ですか?」
と、一つの話題を広げてみる。
好きなことを話すときは、表情や声の調子が少し変わることがあります。
その変化に気づいたら、次の質問へ急がず、その話題に少し留まる。
人は、自分の好きなことを気持ちよく話せると、それだけで会話を楽しいと感じやすくなります。
もちろん、興味がなさそうなのに掘り下げ続ければ、しつこくなります。
相手の反応を見ながら、楽しそうな話題を少し広げる。
聞き上手とは、質問をたくさんする人ではありません。
相手が気持ちよく話せる場所を見つけられる人なのだと思います。

🔶自分を出さないと「話しやすいけど、謎の人」で終わる🔶

僕は婚活で、相手が楽しそうに話す話題を見つけたら、なるべく深掘りするようにしていました。
相槌を打つ。
興味を持って聞く。
相手が話しやすいように質問する。
すると、会話の終わり際に、
「すごく話しやすくて楽しかったです。私ばかり話してすみません」
と言われることもありました。
そのときは、会話がうまくいったと思っていました。
相手は楽しそうだった。
会話も止まらなかった。
自分も変なことは言っていない。
でも、婚活を続けるうちに、それだけでは弱いと気づきました。
特に婚活パーティーでは、1人と話せる時間は4〜5分程度です。
その短い時間を相手の話だけで使うと、相手は僕のことをほとんど知らないまま席を移動します。
「話しやすかった」
「楽しかった」
でも、
「どんな人だったかは、よくわからない」
そう思われていたのかもしれません。
婚活は、カウンセリングではありません。
相手に気持ちよく話してもらうだけでなく、自分のことも知ってもらう必要があります。
たとえば、相手がミステリー映画が好きだと話してくれたなら、
「僕も伏線回収がある作品は好きです。観終わったあとに、『あれはそういう意味だったのか』と考えるのが面白いですよね」
と、自分の感じ方を少し加える。
詳しくないなら、
「僕は複雑な作品だと途中でわからなくなることがあります。初心者でも観やすい作品ってありますか?」
でも構いません。
大切なのは、相手の話を奪うことではありません。
相手に話してもらいながら、自分の情報も少しずつ返すことです。
「僕も似ています」
「僕は逆にこういうタイプです」
「それは少しわかります」
こうした一言を挟むだけでも、自分の輪郭が見えるようになります。
聞き役に徹すれば、話しやすい人にはなれます。
でも、自分を出さなければ、「話しやすいけれど、謎の人」で終わります。
相手のことを知る。
同時に、自分のことも知ってもらう。
婚活では、この両方が必要でした。

🔶婚活では、いい人より印象に残る人が強い🔶

婚活パーティーでは、女性も短時間で何人もの男性と話します。
その中で、
「そうなんですね」
「すごいですね」
「楽しそうですね」
と相槌を打つだけで終わると、会話中の空気は悪くなくても、席を移動したあとに、
「あの人、どんな人だったっけ?」
となる可能性があります。
話しやすい。
優しそう。
感じがいい。
そこまで思ってもらえても、自分の特徴が何も残っていなければ、次につながりにくいと思います。
印象に残るといっても、面白い話を連発したり、派手な自慢をしたりする必要はありません。
自分の好みや考えを、短く伝えるだけでいいのです。
たとえば、相手が京都旅行の話をしたなら、
「京都いいですね。僕は人混みが少し苦手なので、朝の静かな神社を歩く方が好きです」
と、自分の好みを加える。
これだけでも、
「この人は、静かな場所が好きな人なんだ」
「落ち着いた旅行が合いそうだな」
と、相手の中に自分の輪郭が残ります。
婚活では、いい人であることは大切です。
でも、「いい人」だけでは、ほかの人に埋もれてしまいます。
相手の話を聞きながら、自分がどんな人なのかも少し残す。
印象に残る人とは、派手な人ではありません。
短い会話の中でも、人柄が見える人なのだと思います。

🔶会話には、少しだけ恋愛っぽさも必要だった🔶

相手の話を聞く。
自分のことも少し話す。
それだけでも会話は成立します。
ただ、婚活で会っている以上、どこかで少しだけ恋愛を意識する話も必要だと思います。
ずっと仕事や趣味の話だけをしていると、話しやすい友達のような会話で終わることがあるからです。
もちろん、初対面から急に距離を詰めたり、露骨に口説いたりするのは違います。
あくまで、会話の流れの中で少しだけ恋愛に寄せます。
映画の話なら、
「映画デートは好きですか?」
好きな芸能人の話なら、
「そういう雰囲気の人がタイプなんですか?」
旅行の話なら、
「付き合った人とも、そういう場所に一緒に行きたいタイプですか?」
このくらいなら、趣味の延長として自然に聞けます。
相手の好みもわかりますし、相手に「この人と付き合ったらどうだろう」と考えてもらうきっかけにもなります。
ただし、誰にでも同じように聞けばいいわけではありません。
相手がこちらに興味を持っていなさそうな状態で恋愛の話へ寄せると、急に距離を詰められたように感じるかもしれません。
僕が一つの目安にしていたのは、相手が僕自身にも関心を向けてくれているかどうかでした。
こちらにも質問をしてくれる。
見た目や雰囲気について好意的に触れてくれる。
会話を終わらせず、相手からも広げてくれる。
そうした反応があるなら、少し恋愛に寄せても不自然になりにくいと思います。
聞く。
自分も少し話す。
相手が楽しそうな話題を広げる。
反応がよければ、恋愛を意識する話も少し混ぜる。
婚活で会っているのに、最後まで無難な世間話だけで終わらせる必要はありません。
無理に口説くのではなく、ここが婚活の場であることを、お互いに少しだけ思い出す。
そのくらいの恋愛っぽさは必要だったと思います。

🔶今の彼女とは、会話のキャッチボールが自然だった🔶

聞き上手を意識しすぎていた頃の僕は、相手に話してもらうことばかり考えていました。
質問する。
相槌を打つ。
深掘りする。
また質問する。
それ自体は悪くありません。
ただ、今の彼女と話していて感じたのは、会話は本来、もっと自然に行ったり来たりするものだということです。
僕が質問する。
相手が答える。
僕も自分の話を少し返す。
それに対して、相手も質問や感想を返してくれる。
この流れが自然に続きました。
僕が軽くボケれば、拾って笑ってくれる。
向こうからも、探り探り僕のことを聞いてくれる。
一方的に僕が聞くわけでもない。
一方的に相手が話すわけでもない。
ちゃんと会話が行ったり来たりしていました。
僕も、相手の話に質問を重ねるだけでなく、
「それ、少しわかります」
「僕にも似たところがあります」
「僕だったら、たぶんこうしますね」
と、自分の反応を自然に返せていました。
これが、会話のキャッチボールなのだと思います。
相手に気持ちよく話してもらう。
自分のことも知ってもらう。
相手からも、自分に興味を持ってもらう。
この三つが自然に回ると、会話はかなり楽になります。
今の彼女との会話には、こちらだけが頑張っている感覚がありませんでした。
無理に話題を探さなくてもいい。
少しくらい沈黙しても焦らない。
話す速度や距離の縮まり方も、どこか近い。
その自然さが、ほかの人との会話とは少し違ったのだと思います。

🔶聞き上手より、話しやすくて人間味がある男を目指した方がいい🔶

婚活では、聞き上手であることは大切です。
相手の話を遮らない。
すぐに否定しない。
興味を持って聞く。
話しやすい空気を作る。
これは、できた方がいいと思います。
ただ、聞き上手だけを目指すと、少し方向がズレます。
質問ばかりすれば、面接官になる。
相槌だけなら、印象に残らない。
自分を出さなければ、話しやすい謎の人で終わる。
婚活は、相手の話を聞くだけの場所ではありません。
自分も相手を知り、相手にも自分を見てもらう場所です。
だから僕は、単なる聞き上手よりも、「話しやすくて、人間味がある男」を目指した方がいいと思っています。
ちゃんと聞く。
でも、自分の考えも少し話す。
相手が楽しそうな話題は広げる。
でも、自分の輪郭も残す。
相手の反応がよければ、少しだけ恋愛の話も混ぜる。
婚活では、このバランスが大切です。
「この人は話しやすい」
だけではなく、
「この人のことを、もう少し知りたい」
「この人とは自然に話せる」
「もう一度会ってみたい」
そう思ってもらう必要があります。
聞き上手は、婚活の武器になります。
でも、それだけでは足りません。
聞く力に、自分の考えや感情を少し混ぜる。
相手の話を聞きながら、自分も一人の人間として会話に参加する。
それが、婚活で次につながる会話なのだと思います。


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