赤山街道 越谷道1 杉浦陣屋→赤山陣屋
関東郡代の伊那忠治が、江戸時代初期にに築いた埼玉県川口市にある赤山陣屋。
そこにつながる道三つの街道の総称が赤山街道。大宮道・越谷道・千住道の三つがあり、大宮道・千住道は既に歩いたので本日は最後の越谷道を歩きます。
2023.11.05
1.靴選び

長距離を一週間近く歩く際の装備品選びで、一番大切にしないといけないのは靴選び。
雨の日も歩くので防水機能があり、峠道も歩くので衝撃に耐えられ、それでいて30~40kmの長距離でも足に優しい靴。
そして私の足の裏は真っ平らな扁平足、今までどれだけ足裏のマメに苦しめられた事か。そんな私の足に都合の良い靴はあるのか?

街道仲間に"靴に詳しい人"がいるので、3つのアドバイスを貰い、装備品を購入しました(金額は記憶の範囲の税込価格)。
①トレランシューズ
GORE-TEXである程度の浸水防止。
16,500円
②5本足の靴下
マメの原因の指同士の摩擦防止。
1,300円
③靴の中敷きの改造
扁平足特有の疲労防止。
4,000円
アドバイス通りの対応をすると、雨にもマケズ、豆はデキズ、疲労もカンジズ、一年間で1,500km近き、怪我なく無事に歩けました。

靴の歩行走行距離の目安は700kmと言われており、靴底はすり減り、あちこちに穴が空き、雨が降ると即浸水状態でしたので、今回は靴交代の儀を執り行いました。


前履いていた靴は既に製造しておらず、後継靴を購入。
赤山街道で試歩行をします。
2.スタート地点まで

自宅から最寄の与野駅までの道は、3つある赤山街道のひとつ大宮道。
ご興味がある方はどうぞ↓



本日のスタート地点までのルートは途中まで毎日の通勤経路と同じ。間違えて職場まで行かない様に気をつけます。


南越谷の阿波踊り。
徳島県徳島市"阿波踊り、"東京都杉並区"高円寺阿波踊り"、と共に日本三大阿波踊りに数えられてます。

なぜ南越谷で阿波踊りか?
南越谷に本社がある住宅メーカーポラスの創業者が徳島県出身。この地に大きな祭りがなかったからと、1985年から始めた取り組み。当初の観客は3万人でしたが現在は75万人規模になっています。

毎朝通勤時に武蔵野線で、南越谷駅を通るのですが、今年の夏から発車メロディーが、阿波踊りのお囃子に変わりました。
"連"と呼ばれる踊り手の人たちはこのメロディ聴いたら間違いなく血が騒ぐのでしょうね。



同じ県内とはいえ、鉄道3回バス1回を乗り継いで、スタート地点に到着。
新しい靴の足慣らしをしながらの行軍スタートです。

3.杉浦陣屋


徳川家康がこの地に陣屋を置くように指示し造られた杉浦陣屋。
家康の腰掛け石が近くに残されていると記されてますが、詳しくはわからず。
東海道の袋井宿の許禰神社に、徳川家康腰掛石がありました。
眺めていたら地元の人に声を掛けられ、座らされて写真を撮らされましたので紹介します。




平らな場所に古墳でもないのに、突然小高い丘が。
不思議な地形、昇ってみましょう。



丘の上は標高25m、なかなか良き眺め。地平線が見えそうです。





鴨が水辺にたくさんいて癒されました。歩き始めて10分で早くも楽しい足止め。
傾斜地の足慣らしも少し出来たので大満足です。






巨大な物流倉庫。
埼玉県内の国道やインターチェンジ付近でよく見かける風景。
小売も通信販売が主流になっていくと、店舗が減りその分倉庫が増えていくと思われます。


サイゼリヤ。
お手頃価格でイタリアンが楽しめ、全国的に1,000店舗以上もあるファミリーレストラン。
夜は安く飲めるので時々利用しました。1,000円のメガボトルという1リットルサイズのボトルを頼むと翌日は大変…
サイゼリヤの本社は、今いる地点から4kmの吉川市にあります。
1号店は千葉県市川市、成田街道を歩いた際に立ち寄りましたので、紹介します↓


現在は店舗営業は行なっておらず、記念館になってます。
4.松伏と大落古利根川


大落古利根川。
群馬県を源流とする利根川は、現在は茨城県と千葉県の境を西から東に流れ、太平洋に注がれています。
あまり知られていませんが、江戸時代の前まで、利根川は埼玉県の南部に当たるこの付近を通り、東京湾に注がれていました。
しかし氾濫が相次いだため、徳川家康の命で河川の流れを現在のルートに変える大工事が執り行われたのです。


河川の流れを変える大工事の指揮を執ったのが、関東郡代の代官伊奈氏。
本日のゴールは、その伊奈氏が指揮を執っていた赤山陣屋なのです。






上の画像の桜並木の奥に、晴れた日には富士山が眺めることが出来ます。
往時の人々もその景色を見て心癒されたのでしょうね。





鉄道の延伸計画の看板が。
東京メトロ有楽町線の延伸が実現したら、ここまで来るそうです。





御詠歌
ありがたや
まいれるひとわ
まつぶしへ
一たびごとに
つもるごりやく
5.釣り人の工夫





釣り人が水路で大勢糸を垂れています。
何人かが、上から梯子を水路におろしていて、手前にいる人は修行僧の如く水面に浮いている様に見えます。

よ~くみるとアウトドア用の机を置き、その上に鎮座していました、凄まじき釣り人の執念ですね。



この付近は野鳥の楽園ですね。
かつての利根川が氾濫を繰り返して、野鳥が住みやすい環境を整えた功績が今も残ってます。

道路沿いの広告看板の最近のトレンドは、院長の顔出し。業種の傾向として、歯科医・インプラントなど、医療系が多いです。
マスクの顔出し広告看板は始めて見ました。しかも整形外科、マスクの下はどんな顔なのか気になります。

6.姉妹都市




キャンベルタウン野鳥の森。
越谷市とオーストラリアのキャンベルタウンが、赤道をはさみほぼ同じ経度に位置することから、1984年から姉妹都市交流がはじまり、その一環で野鳥の森がつくられました。
日本の姉妹都市や友好都市の第1号は、1955年に長崎市と米国セントポール市との間で締結され、現在では1,700超といわれてます。
一市区町村が複数の姉妹都市を締結しているケールが多いとはいえ、現在の市区町村も1,700超なので、同数になります。






喫茶屋OB。
なんと消費税込で360円、しかもコーヒーの量が通常の1.5倍近く入っていました。










越谷はいちごの栽培が盛んと聞いてましたが、街中に突然現われました。

天然温泉の宅配。
どこの天然温泉なのか気になります。いろんなビジネスがありますね。

7.久伊豆神社と七五三






久伊豆神社。
風格漂い、品格もある神社。







七五三の時期ですね。
子どもたちの華やかでキラキラした姿と、親祖父母の幸せそうな笑顔が、最高の雰囲気を創り出しています。



この中連縄は迫力満点。
悪者を寄せ付けない雰囲気です。
8.越ケ谷宿






今日はたくさんの鴨に会いました。何故か鴨を見ると癒されます。
越谷には宮内庁が、内外の賓客を接遇する鴨場があり、毎年2,000羽を超える鴨が越冬のために飛来するので、周辺の川などにたくさんいるのでしょう。




日光道中と交差します。
2年前の11月に日光道中を歩き、その時もたくさんの鴨をみて、癒されてました。

日光道中の記録、ご興味がある方はどうぞ↓




金色のスペーシアに出会えました。
2015年の日光東照宮四百年式年大祭を記念して、日光東照宮の二社一寺の建造物の色をイメージして塗られました。
いいことあるかも!









駅から15分くらい歩きましたが、急に商店が増えてきました。美味しそうな洋菓子屋やベーカリーが続きます。



9.綾瀬川





稲刈り後の株から、生えてくる稲を、ひこばえと呼びます。ひこばえは成長しても食べられません。
水がないのに生えてくる生命力、素晴らしいですね。


読めない道路標識。
時々目にしますが、塗り替える期限より早く剥げてしまったと思われます。反対側の標識も剥げてましたので、塗る時の湿度などが悪かったのかもしれません。
沖縄に単身赴任していた頃に、読めない道路標識を観察してまとめましたので、紹介します↓



綾瀬川。
ここから5kmほど下流の、日光道中草加宿の綾瀬川沿いに見事な松林があります。
下の画像は矢立橋からの眺め、日光道中一番の松並木、おすすめです。


パリポリくん。
草加せんべいを食べる時の音、パリポリをキャラクターの名前にしている、奥深いですね。




街道歩きでは、その日に見かけたバス停留所、バス会社1社につき1枚撮影し続けています。各社のデザインが個性的で面白くて、画像を並べると壮観です。
普段は3社くらいなのですが、今日は6社目、多いですね。松伏町→越谷市→草加市→川口市と歩くので自治体ごとのコミュニティバスがあるからでしょうね。




赤星が出てきました。
赤星とはサッポロラガービール。立ち飲み屋さんなどでよく出てきます。
大量生産で熱処理された通常のビールは2種類あり、もうひとつはキリンクラシックラガーです。
お店でこの2つの瓶ビールがあると、嬉しくなります。
10.赤山陣屋






この付近は造園屋さんが多く、日本植木協会ホームページによると、日本4大植木生産地のひとつになっており、次の4地域が選ばれています。
埼玉県川口市 さいたま市
愛知県稲沢市
兵庫県宝塚市 大阪府池田市
福岡県久留米市
植木屋さんが多いので、塀が丁寧に手入れられた生垣が多く、目を楽しませてくれます。



赤山陣屋入口で、赤山街道"千住道"と合流。
"千住道"は2022年08月22日に歩き、同日に赤山陣屋にゴール。
その後はレンタサイクルを借りて延長戦、埼玉スタジアムに浦和レッズのアジアチャンピオンズリーグの試合参戦に行きました。詳しくは↓








赤山陣屋に到着。
広さはほぼ城です。陣屋と城の区別は、防御機能があるのが城で、ないのが陣屋。陣屋は行政的な任務を任された代官が住む場所でした。
赤山陣屋に住んでいた代官の伊奈氏は、昔の利根川の流れを東に移した"利根川東遷"、昔の荒川の流れを西に移した"荒川西遷"という、とてつもない大治水事業を担っていました。
ちょうど、本日歩いてきた付近です。


流石、日本4大植木生産地だけあって、陣屋の庭木も凝ってます。
熊といえば、最近連日熊の被害の報道を目にします。
生態系の煽りで、里に降りてきて人間から悪者扱いを受けていて、なんだか気の毒になってます。
11.寄り道




盆栽園の中を抜けて、寄り道したかったスポット、千木屋に立ち寄りました。
元々は植木屋で、現在は敷地内のスペースや建物を、雑貨店・カフェ・ギャラリー・工房などに貸し出し、クリエイターのセレクトショップ的な雰囲気の、独特な空間を創り出しています。




見たことがない空間。
いるだけで不思議と心が癒されます。

川越のコエドビールを楽しみながら、ライブをのんびり聴いて、素敵な時間を過ごしました。
これにて、赤山街道の大宮道・千住道・越谷道はおしまい。
