佐原 銚子街道1 成田→佐原
一昨年夏に成田街道を歩き終え、その先にどんな道があるか調べたところ、水の都 佐原まで続く佐原街道、更にその先には太平洋まで続く銚子街道があります。
秋になり歩きやすくなったので、久々の夫婦での行軍、太平洋を目指して進みます。
2024.10.27
1.スタート地点まで

只今の時刻は04:50。
本日の日の出は05:58、真っ暗です。
2024年さいたま市の日の出時刻を調べてみました。
1番遅い日:1/2~12 05:52
1番早い日:6/11~14 04:24
本日の日の出時刻は、1番遅い日と6分しか変わりません、これは意外でした。

参考までに日の出が1番早い日を、国内の東西で比較してみると、
北海道根室市:6/8~21 03:37
沖縄県与那国島:6/5~14 05:36
なんと2時間も違いました。こうなると時差があってもおかしくないレベルです。

日暮里駅で乗り換え。
5時過ぎにもかかわらず、始発のスカイライナーに乗る国内外の観光客が、大きなカバンを持って慌ただしく歩いてました。



成田線で朝食。
早朝なのに10両編成もあるお陰で車両は貸切状態。ロングシートでもゆったりと食事ができました。


誰も乗ってこないので、横になって寝ていたら家内に撮影されてました。
揺れがなんとも言えず心地よかったです。


只今の時刻は07:00。
埼玉県さいたま市の自宅を出てからちょうど2時間30分、隣県ですが遠いです。
2.成田山



スタート地点の成田山新勝寺山門までの成田街道はコロナ禍の2021年から4回歩いておりますが、来るたびに訪日外国人の数が増え、店が新しくなっていて、伸びている観光地独特の活気が感じられます。
前回は30℃以上の真夏日にヘロヘロになりながら到着しましたので、辛かった思い出しか残っていません。
今日の気温は15℃位なので快適です。
成田街道を歩いた時の記録はこちら↓

山門坂には鰻屋がたくさんあり、開店前ですがほんのり鰻を焼く香りが漂っています。

川豊本店。
行列が絶えない人気の鰻屋ですが、コロナ禍の2022年12月に行った時はすぐに入れました。



身はふわっと皮はパリッ、メリハリがありとても美味しかったです。
この時は、翌日から東海道復路を歩く日で、職場が成田空港近くだったため、仕事帰りに成田で鰻を食べて、そのまま成田空港から伊丹空港に飛びました。


3.東参道

今回も、「日本の街道と走り歩き旅」の地図をHPから印刷して歩きます。
いつもありがとうございます。


スタート地点に到着。
総門の下で一礼して、東参道から佐原を目指します。




新勝寺総門を出てから5分、前方に見えるはずが無い京成電車が走っています。
早々に道を間違えてしまいました。
成田山は何度も来ているので、感覚で歩いてしまうとこうなります。
慢心はいけませんね。



大日如来の仏像には、たくさんの紙のお札がペタペタ貼られています。






4.三里塚街道




海豚亭。
魅力的な店名、入りたくなる店ですね。









キツネノタイマツ。
夜の間に伸びてきて、夕方には萎れてしまうキノコ。毒はないが食用にはならないそうです。先端がテカテカしていて、ものすごくグロテスクでした。
5.さくらの山




暖かい日が続いた影響か、桜が咲いました。木全体ではなく、一部の枝の先端だけが咲いています。
人間と同じで、慌てものは植物の世界にもいるのですね。

さくらの山。
見覚えがあると思ったらNHK72時間で放送されていた公園でした。




居心地が良すぎて、長居してしまいそうなので退散します。




ここで地図を見返していると、衝撃の事実が判明します。

途中から飛行機が見え始め、空に気をとられて飛行機が飛ぶ方向に向かって感覚で歩いていたら、又もや道を間違えていました。
上の地図上段の赤い星付近にある、B滑走路を目指して歩いていたはずが、地図下段の黒い星付近の、A滑走路にいた事が判明。
リカバリーしようと地図を見ると、滑走路・高速道路・ゴルフ場が、壁の如く立ちはだかっているので諦めて大回りして進みます。
6.成田空港






なりた空の保育園。
ホテルに併設された保育園、はじめて見ました。
園のコンセプトが成田らしいです。
なりた空の保育園は、施設長及び半分の職員が外国人という環境の中で保育を行っています。
子どもにとって普段の生活の中で、外国人、異文化、異なる言語にふれる機会を創り、世界水準で視野の広い子どもの育成を目指し、
そして、ここから世界に通用する心豊かなたくましい子ども達を育みたい。そんな思いからつくられています。

A滑走路からB滑走路まで2㎞近くも離れていました。
時速4kmで歩いていると、空港のスケールの大きさが改めて体感できます。




滑走路侵入灯が目の前にあります。
街道を歩いていると、市街地を歩く事が多いため空港の滑走路の近くを歩く事は稀です。
今までで一番滑走路に近かったの街道が、西国街道で歩いた際の大阪伊丹空港。猪名川の河川敷に滑走路進入灯があり、橋の上から目の前に見えました。



この日は心が折れるくらい暑かった記憶があります。
真夏の西国街道、伊丹空港の近くを歩いた時の記録はこちら↓

地図をみると滑走路の真横に神社を発見しましたので向かいます。
参道は白いフェンスに囲まれており、不思議な光景でした。




東峰神社と刻まれた標柱の裏に、航空神社と刻まれた跡が。
調べたところ、航空神社は現在は成田芝山町にある、航空科学博物館の野外展示場へ遷座されています。



この時期に稲が実っているということは、二期作だと思われます。
多くの街道を歩き水田を見てきましたが、二期作の田圃をはじめて目にしました。

高いフェンスが二重になっており、照明塔や監視カメラが、睨みを利かせております。



B滑走路の下をくぐっていた間に、風向きが変わった様で着陸便の進入方向が逆向きになっていました。

これにて成田空港とお別れ。
想像以上に面白く、想像以上に広大でした。空港の周辺を一周するだけで一日楽しめそうです。
7.大慈恩寺



小山農園。
看板をよく見ると、落花生ほ~り・さといも堀り、珍しい掘り体験ができます。どんな状況で掘れるのか、興味がありますね。



大きな拝殿ではなく、小さな石の祠が。
注連縄ががっちりと巻かれており、小さな祠ですが、大きな存在感がありました。










浅間神社。
急斜面過ぎて、2mくらいしか昇れませんでした。






頭が大きな地蔵菩薩、かわいらしいですね。
8.桜田の高札場






お食事処 いとう。
ご近所の方々でほぼ満席、麺類におにぎりが付いてきて大満足。



円応寺。
住職の顔写真付きの看板。
クリニックの看板では、院長の顔写真を良く見ますが、まさかの住職の顔写真、これには驚きました。
顔写真付き看板の先駆者、横浜きぬた歯科の看板を、大山道を歩いていた際に目にしました。兄弟で経営しており、八王子にもう1つあります。
テレビの取材でどっちが先に看板を出したかで、番組内で兄弟げんかをしていました。













桜田の高札場跡。
本日は2度道を間違えた影響か、ようやく街道遺構を目にする事が出来ました。
背後には見事な大樹が聳えています。
往時から街道を歩く旅人を見護っていたのでしょうね。
9.朱塗の社殿




八幡宮大権現。
朱塗の本殿と色鮮やかな彫刻、ここまで維持するのは大変だと思われます。

そして関東地方では珍しい舞台拝殿。
舞台拝殿とは、勝手に私が付けた名前です。柱・屋根・床・壁・扉がある通常の拝殿に対し、壁・扉が無いのが舞台拝殿。
同じ様な拝殿は愛知県西部で多く見る事が出来て、その様な拝殿などを含む建物の配置構造は、尾張式と呼ばれています。
愛知県内の佐屋街道を歩いた時に、多く目にしましたので紹介します↓



上の画像をよく見ると、神聖なる拝殿舞台が、子どもたちの荷物置場になっていました。遊びの天才である子どもには敵いませんね。
拝殿舞台がたくさんあった、佐屋街道を歩いた時の記録はこちら↓


祠の扉が微笑んでいる顔の様です。




秀じい、焼いも・朝市・朝そば・いちご、手広く商売しています。





ひまわりがまだ咲いています。
異常気象の影響でしょうか、じわじわと迫りくる生態系の変化が、末恐ろしいです。


木曽路。
この三文字を見ると中山道を想い出し、そして中山道を歩きたくなってきました。3年以内には中山道の復路を京都三条大橋から歩く予定です。






衆議院総選挙。
論点が政治献金問題を標榜している事が、残念でなりません。
国民はそんなよりも、政策を示して欲しいのにマスコミも本質を追求しておらず、こちらも残念でならない。








NHK・チバテレビ・東京民放5社のテレビ中継局の電波塔。日本の灯の高さランキング第一位位で218mもありました。
10.佐原








寄棟屋根の家。
佐原に近づくと、平屋の寄棟屋根の家が目立つようになってきました。
里山風景に溶け込むような美しさがあり、見ているだけで心が癒されます。





酒蔵が立ち並んでいます。
今も尚残っている蔵の数を見ると、街の繁栄ぶりが想像できます。
往時はもっとあったのでしょうね。

佐原商家町ホテルNIPPONIA。
街中の商家数軒を宿泊施設に改築し、拠点となる飲食店がある建物にフロント機能街置き、街全体をホテルのように見立てています。

分散型ホテルと呼ばれ、2006年にイタリアで空家対策として始まった、アルベルゴ・ディフーゾ(分散したホテルの意味)が発祥。
NIPPONIAブランドは、国内31地域で分散型ホテルを運営しています。
西国街道の岡山県矢掛宿で、宿泊した施設が、偶然にも分散型ホテルでした。


上の画像、右側の建物の2階部分に宿泊しました。

街の中心部にあるフロント機能にチェックインすると、アルベルコ・デフィーゾタウンマップを渡され、自分が宿泊する古民家に移動し部屋に入ります。

夕飯は街中の飲食店で食べました。
部屋にシャワーがあるのですが、湯船に入りたい人は徒歩圏内に日帰り温泉施設があります。


分散型ホテル。
その街に暮らしているような感覚に、少し近づけた様な気がしました。
画像から伝わったと思いますが、矢掛宿は素晴らしいところで、お勧めです。
西国街道矢掛宿を歩いた時の記録はこちら↓


本日のゴール、佐原の中心を流れる小野川に架かる、忠敬橋に着く直前に驚きの光景が、祭りの山車がひょっこりと顔を出してきました。

山車の上には川魚が鎮座し、口をパクパクさせてます。
方向転換するために車輪の下に木を挟むと、ギシギシと大きな音が響き、その音が暫く頭に残りました。

ユネスコ無形文化遺産に登録されている佐原の大祭は2週間前に終わっているはずなので、何の祭りだったのでしょう。


私が道を何度も間違えてしまい、歩行距離が28kmから35kmに増えてしまい、家内には辛い思いをさせてしまいました。
次からは1日は20km位を歩く計画を立てます。






佐原出身の伊能忠敬に挨拶。



今日は三度も道を間違えてしまいました。
一度目は、すぐにリカバリー。
二度目は、間違えたお陰で飛行機をたくさん見ることができました。
三度目は、間違えた道中にたまたま飲食店があり入店、そこを逃していたら飲食店はありませんでした。
道を間違えても街道の神様が微笑むと、良いことがあることを本日は学びました。
