都合のいい関係が終わらない理由
最初は
ただ頼られているだけだと思っていた
「少しだけ話聞いてくれる?」
「今夜、時間ある?」
そんな連絡が来る
断る理由もないし、むしろ断れない
断りたくないのかもしれない
困っているなら
力になりたいとも思う
だから行く
話を聞く
付き合う
気づけば
それが何度も続いている
頼られている
必要とされている、そう思う
でも
ある時、違和感に気づく
大切な場面にはいない
他の誰かが必ず選ばれる
いつも、その風景を少し離れた場所から
眺めているだけの自分がいることに…
それでも関係は、静かに
そしてゆっくりと
何も変わらないまま続いていく
連絡は来る
頼られる
感謝もされる
だから
離れる理由が見つからない
ここで、違う道を選んでしまう
優しくしていれば、
受け入れ続けてさえいれば
いつか関係は変わる
もっと理解すれば
もっと支えれば
順番も変わるはずだと
でも
そんなことは、ほとんどの場合起きない
理由は単純
優しさではなく
優柔不断だから
断れない
空気を壊したくないから…
嫌われたくないから…
今を変える勇気がないから…
だから
本当は引きたい一線を引かない
境界線を、引かない
むしろ引けないでいる
その結果、相手はこう思う
この人は、大丈夫
ここにいる
呼べば来る
断らない
そう思われた瞬間
意図しない、関係は固定され
意図しないまま、必要とされる
でも、けして選ばれたわけではない
都合のいい関係は
優しさで続くのではないから…
終わらせる決断をしない限り続く
優しさと、優柔不断
この二つを
間違えたまま関係を続けると
順番は変わらない。
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せめて、穏やかな夜を…
そして最終話へ
