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60代のリアル|第2幕、第45話【実録・職場の波乱】ルールか?快適さか?──勝手にPCを最適化する私は、職場の反逆者なのか?


前回までのあらすじ

アンインストールしたはずのOffice 2016の更新プログラム「KB5002903」が、8月18日(火)、再び勝手に適用されてExcelが開かなくなるトラブルが再発しました。

システム担当者は「その他のMicrosoft製品の更新プログラムを受け取る」をオフにする手立てを講じます。

私は「更新の一時停止」を設定していたため自分のパソコンが無傷であることに安堵しつつも、見つかったら「勝手な設定変更」だと叱られるかもしれない密かな後ろめたさを抱えていました。

しかし翌8月19日(水)、設定を破るように再びKB5002903が自動で入ってしまうという不可解な現象が発生してしまいました。

「設定をオフにしたのに、なぜ?」と首をかしげる担当者を前に、私のパソコンだけが何事もなく平和に動き続けるという、どこか不気味で妙な胸騒ぎが残るのでした。


▼ 前回はこちらです。



重たく立ち上がるWindows 11

8月20日(木)

職場の空気は、連日の不具合対応による疲労感とイライラが解消されないままでした。

そんな中、私の席の近くに座る同僚たちが、口々にこんな不満をこぼし始めました。

「Windows 11になってから、パソコンの立ち上がりがすごく遅くなったと思わない……?」

電源ボタンを押してから、画面が安定してまともに作業できるようになるまでの絶妙な待ち時間。私もまったく同じストレスを感じていました。

OSが新しくなったはずなのに、毎朝の起動作業は以前よりもどこか重たく、もっさりと感じられていたのです。

しかし、私のパソコンだけは、ここ最近そこまで起動に時間がかかってはいませんでした。



タスクマネージャーの裏側で

実は私は、会社に内緒で自分のパソコンにちょっとした「仕掛け」を施していました。

使ってもいないのにパソコンの起動と同時に裏で勝手に立ち上がり、動作を重くしているアプリたち。その代表格だった「Microsoft Teams」や「OneDrive.exe」を、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブから勝手に無効化していたのです。

必要な時に手動でアプリを立ち上げれば済む話で、わざわざ毎朝の起動時にリソースを奪われる必要はないと考えていました。


スタートアップアプリ



さらに、タスクバーにある「ウィジェット」のニュース表示をオフにしました。

ウィジェットをオフ


キーボードで「Windowsキー+R」を押して「shell:startup」コマンドを打ち込み、スタートアップフォルダの中に余計なものが紛れ込んでいないかまで自力で確認していました。

こうしたささやかなチューニングのおかげで、私のパソコンの起動スピードはWindows 10の頃とさほど変わらない快適さを保っていたのです。



「自己責任で」という教示

「一概には言えませんが、ここを止めると少し早くなる可能性がありますよ」

困り果てている周りの席の人たちに、私は自分のパソコンで施している設定を控えめに共有することにしました。

いつも席替えの度に席をお借りしている、他部署の島。部署が違うとはいえ、毎日のパソコンの重さに頭を抱えている仲間であることには変わりありません。

「ただ、会社としては非推奨・非承認の作業になりますので、もし試されるなら自己責任でお願いしますね」

そう付け加えるのを忘れませんでした。

業務効率を少しでも上げたいという純粋な工夫のつもりでありながらも、心の中には「勝手なことをしている」という小さな後ろめたさが残ります。

ルールや管理を重視する会社から見れば、指示されていない設定変更を行い、それを周りに共有する私は、少し扱いづらい存在であり、一種の「反逆者」に映るのかもしれません。

便利さを求めて悪目立ちしてしまうから嫌われるのだろうな、と自嘲気味に思いつつも、今日も自分のパソコンを少しだけ軽やかに立ち上げるのでした。



🌿次回予告

度重なるExcelトラブルで揺れる職場に、突如として降りてきた「Office 2024へバージョンアップする」という決定。

「もしかして会社は、新しいOfficeに上げさえすれば今回のExcel不具合もすべて解決する、とでも思っているのでしょうか……?」

上層部の安易な解決策への期待を、どこか冷ややかな妄想とともに受け止める私でした。

しかし、本当に心配なのはそこではありません。 これまで業務を支え続けてきた私の「自作VBA」たちは、新しい環境で果たして正常に動き続けてくれるのでしょうか?

次回、「Office 2024導入の報せと、安易な期待の裏で揺れる自作VBA」。

新たな波乱の予感に、胸のざわつきが抑えられません。この先一体どうなるのでしょうか?

次回もどうぞお楽しみに!


▼ 次回はこちらです。



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▼ 第1幕から読みたい方はこちらからどうぞ


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