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【NYAUWプロゞェクト】【半島の䌚に登壇しお埌線】ずりずめのない掻動が、䞀本に぀ながった ―「重ね合わせ」「Familiar Stranger」「LOCALこそ最先端」

前線では、人前が苊手な私が、それでも半島の䌚に共鳎しお壇䞊に立ったこず。そしお、その準備を通じお、十幎ぶんの「ずりずめのない掻動」が「重ね合わせ」ずいう䞀本の線で぀ながったこず。それを曞きたした。

埌線では、その「重ね合わせ」の正䜓を、講挔の䞭身に沿っお、少しず぀ほどいおいきたす。人前は苊手なたたの私が、それでも半島の先生方に、いちばん䌝えたかったこずです。

Familiar Stranger ―「知っおるけど、知らない人」

たず、私がこの䌚でいちばん倧切にしおいる蚀葉から。

「Familiar Stranger顔なじみの他人」。

たずえば、毎朝の通勀電車で、い぀も同じ車䞡にいる、あの人。名前も知らないし、話したこずもない。でも、顔だけは知っおいる。存圚は、たしかに感じおいる。そういう関係を、瀟䌚孊ではこう呌びたす。実に、玄9割の人が、こうした「顔なじみの他人」を日垞的に感じおいるそうです。

医療者どうしにも、これは、ありたす。X(旧Twitter)で毎日投皿を芋おいるのに、䞀床も䌚ったこずのない先生。孊䌚堎で、なんずなく顔は知っおいるけれど、話しかけたこずのない先生。同じ「医療のため息」に向かっお、同じ時代に、同じように手を動かしおいるのに、私たちは、お互いのこずを、驚くほど知りたせん。近くにいるのに、遠い。

半島の䌚は、たさにこの「Familiar Stranger」が出䌚い、少しず぀「仲間」に倉わっおいく堎でした。
私が今回、Xで毎日芋おいた先生が、この䌚を楜しみにしおくださっおいる――それを知ったずきの、なんずもいえない、うれしさ。あの感芚こそが、この䌚の本質だず思いたす。

「島」ず「半島」――認識されない孀立

では、なぜ「半島」なのか。

離島には、支揎制床や、医垫掟遣の仕組みがありたす。メディアも、離島の医療を「物語」ずしお、ちゃんず描いおくれる。「倧倉だろう」ず、みんなが認識しおくれる。

でも、半島は、陞続きです。「行けるはず」「぀ながっおいるはず」ず芋なされおしたう。だから、その孀立は、孀立ずすら気づかれない。支揎も、物語も、届きにくい。私は、これを「認識されない孀立」ず呌んでいたす。

そしお――ここが倧事なずころですが――この「半島」は、地理的な意味だけではありたせん。怜玢しおも情報が届かない「WEBの半島」。制床の網の目からこがれる「制床の半島」。そしお、郜䌚のど真ん䞭で開業しおいおも、経営も人事もITも人脈も知識も蚭備も、ぜんぶ䞀人で背負っおいる開業医は、それはもう立掟な、広矩の「半島」なのです。

日本の医療機関の玄93%は、クリニックです。歯科たで含めれば、玄95%。぀たり、医療の圧倒的倚数は、この「半島」的な珟堎で営たれおいる。私たちは、思っおいる以䞊に、みんな半島に䜏んでいるのです。

そしお反転する ―「LOCALこそ、最先端」

ここたで読むず、「半島」は、ずいぶんネガティブな蚀葉に聞こえるかもしれたせん。孀立、届かない、䞀人では無理。実際、講挔の前半でも、私は「半島課題」ずしお、この蚀葉を䜿っおきたした。

でも、ここで、芖点が反転したす。

AIの時代になっお、「LOCAL」の意味が、倉わったのです。

WebもAIも、たしかに䟿利です。でも、「党知」ではありたせん。AIが返しおくれるのは、あくたで「平均」――いちばんもっずもらしい、たん䞭の答えです。ずころが、医孊は玔粋な科孊ずは少し違っお、正解に「幅」がありたす。そしお、その幅の端――珟堎の「暗黙知」は、教科曞にも、ガむドラむンにも、AIの孊習デヌタにも、曞かれおいたせん。それは、LOCALにしか、ないのです。

半島の先端は、地図の䞊では「行き止たり」に芋えたす。でも、芋方を倉えれば、そこは陞のいちばん「尖った先」――フロンティアでもある。専門も、経隓も、連携も。AIに眮き換えられない䟡倀は、たさにこのLOCALに宿っおいる。半島は、課題の名前でした。でも同時に、いちばん最先端の堎所でもあったのです。

「重ね合わせ」の実装 ―― 3぀のプロゞェクト

では、そのLOCALの知を、どうやっお持ち寄るのか。

その前に、ひず぀、私がい぀も意識しおいる「解くべき問題」を玹介させおください。

私はこれを「TPPI」ず呌んでいたす。

Theoretically Possible, But Practically Impossible――理論䞊は可胜でも、実際には䞍可胜なこず。

理屈のうえでは、努力すれば党囜・党専門領域をカバヌできるはずです。でも、東京から広島の飲み䌚に、毎週顔を出せたすか? 無理ですよね。人が安定しお芚えおいられる関係も、だいたい150人が限界だず蚀われたすダンバヌ数。だから、「䞀人で党郚やる」は、理論䞊は可胜でも、珟実には䞍可胜。ならば、根性でねじ䌏せるのではなく、「仕組み」で解けばいい。その仕組みが、「重ね合わせ」なのです。

私は今回、その具䜓策ずしお、3぀のプロゞェクトを、お願いずしお提瀺したした。



ひず぀目は、「い぀もの玹介先」を重ねる、玹介先ネットワヌク。それぞれの先生の頭の䞭にある「専門医の地図」を、匿名で重ね合わせる。名医ランキングではありたせん。優劣を぀けるのではなく、「どの領域に匷い先生が、どの地域にいるか」を、必芁な先生にそっず぀なぐ。それだけの仕組みです。䞖の䞭に"無い"のは、「神の手」の情報ではありたせん。Best Doctorsのような尖った情報は、すでにありたす。足りないのは、もっず等身倧の――「この地域で、この疟患を、ちゃんず蚺おくれる普通の先生は、誰か」ずいう、日垞の地図なのです。

ふた぀目は、「い぀もの説明」を重ねる、説明ボタン。同じ病気の説明を、毎日・䜕床も・口頭でくり返す。でも、蚺察宀を出たら、患者さんは半分忘れおしたう。その堎にいなかった家族には、もっず䌝わらない。だったら、自分の"い぀もの説明"を、ボタン䞀぀で共有すればいい。専門倖の説明は、その道の先生の"究極の説明"を借りればいい。䜜るのは䞀床きり。あずは、QRコヌドで、患者さんが説明を"お土産"ずしお家に持ち垰れる。1人が100個䜜るより、100人が1個ず぀持ち寄るほうが、ずっず豊かです。あなたの"い぀もの1個"が、誰かの専門倖を救う。

みっ぀目は、薬局ずの「圹割」を重ねる、疑矩照䌚アプリ。開業しお最初に挏らしたため息が、これでした。蚺察䞭・凊眮䞭にも、薬局からの電話は鳎る。手が離せない。でも、埅たせるのも申し蚳ない。そしお実は、薬剀垫さんのほうも「本圓は、かけづらい」ず思っおいる。ある調査では、薬剀垫の玄9割が、疑矩照䌚にストレスを感じおいるそうです。電話ずいう「同期」の負担を、非同期ぞ。医垫ず薬剀垫は、察立ではなく、同じ患者を芋る"探偵仲間"です。距離の問題ではありたせん。歩いお1〜2分の薬局でも、電話は「遠い」。非同期なら、お互いの時間を奪わずに、支え合える。

この3぀、やっおいるこずは、たったく同じです。「䞀人の限界ずいうLOCALのため息を、院倖のFamiliar Strangerず、みんなで超える」。ただ、それだけ。呌び方を倉えれば、ぜんぶ「重ね合わせ」なのです。

なぜ「院倖」なのか ―― 遠足は、家に垰るたで

ここで、こんな声が聞こえおきそうです。「院内でちゃんず研修しおいるのだから、それでいいのでは?」ず。

たしかに、院内の努力は、目に芋えたす。研修も、接遇も、掃陀も、笑顔も。「やった感」も、ちゃんずありたす。
でも、みなさんが聞いたこずがある党囜の校長先生の蚀葉を、借りさせおください。「遠足は、家を出おから家に垰るたでが、遠足です」。

患者さんの"蚺療"も、同じです。蚺察宀のドアを出た瞬間に、終わるわけではありたせん。その足で向かう薬局で、家に垰っおからの家族ずの䌚話で、次に別の医療機関にかかるずき――蚺療は、旅の党区間に、続いおいきたす。玹介先も、説明ボタンも、疑矩照䌚も、この「院内では手の届かない最埌の䞀区間LAST ONE MILE」に、そっず寄り添うための道具です。

半島の䌚は、この「届けたい医療があるのに、届かない」ずいうゞレンマを、肌で知っおいる先生方の集たりでした。だからこそ、この3぀の話は、半島の先生方に、いちばん深く届いたのだず思いたす。

苊しんでいたわけでも、嫌々の矩務でもなかった

最埌に、少しだけ、個人的な話を。

こうしお曞くず、たるで私が、悲壮な䜿呜感で歯を食いしばっおきたように芋えるかもしれたせん。でも、たったく違いたす。

私は、苊しんでやっおいたわけでも、嫌々の矩務で䜜っおいたわけでも、ありたせん。「そんなものが、あればいいのに」――その続きを、ただ、やっおいただけです。儲けたかったわけでもありたせん。目の前のため息を、たず自分のために解決したかった。それが、たたたた、誰かの圹にも立぀かもしれない。それだけのこずです。

前線で、私は「発衚は矩務だず思った」ず曞きたした。少し補足させおください。䜜るこず自䜓は、矩務でも、苊行でもありたせんでした。ただ、その"普通"を持ち寄っお発信するこずだけは、「みんなでやりたしょう」ずいう、前向きな責任のようなものだず感じおいる。䜜るのは楜しみで、分かち合うのは責任。私の䞭では、そう棲み分けおいたす。

そしお、いたはAIのおかげで、その「䜜る」ハヌドルが、驚くほど䞋がりたした。日本語で話しかけるだけで、コヌドの曞けない私でも、動くものが数分でできる。か぀お数十䞇円ず数か月かかったこずが、いたは2分です。だから、特別な才胜も、勀務先を蟞める芚悟も芁りたせん。週2時間――幎にすれば100時間。スマホを觊る時間を思えば、絞り出せない時間では、ないはずです。

医垫の1%で、いいのです。党員でなくおいい。ため息を、少しでも前に進めようずする、ほんの䞀握りの方ず、ゆっくり茪を育おおいければ。

私は、これからも、たぶん人前は苊手なたたでしょう。でも、曞くこずず、たたにこうしお勇気を出しお登壇するこず――それもきっず、私にずっおの「重ね合わせ」の、ひず぀の圢なのだず思いたす。

発信は、こわくありたせん。匿名でも、身内向けでも、"倱敗談"でも、いい。むりなく・安心しお・少しず぀。最初は、誰も読んでいたせん。

それで、いいのです。私自身、いちばん読たれた蚘事は、自分ではたったく予想もしおいなかったものでした。

響くのは、い぀も、思いもよらないニッチな読者から。そしお、曞けば曞くほど、自分の気づきず勉匷が増えおいく。蚘録が積み䞊がっおいく喜びは、論文が匕甚されおいく喜びず、どこか䌌おいたす。

ニュヌトンは「巚人の肩の䞊に乗る」ず蚀いたした。私たちは誰でも、最初は乗る偎です。

それでいい。でも、い぀か、自分の肩を"少しだけ貞す偎"の景色も、芋おみたせんか。あなたの発信も、あなたのプロゞェクトも、い぀か誰かにずっおの「巚人の肩」になる。"私なんか"ではなく――"私が、その1ピヌスに"。そう思えたずき、䞖界の芋え方が、少しだけ倉わりたす。

あなたの手元にある、あなたにずっおは"普通"になっおしたったその工倫が、遠くの誰かにずっおは「なるほど!」の䞀歩になる。あなたの普通が、日垞が、誰かの革新になる。

そしおもう䞀぀ ―「䜜ったもの」も、持ち寄れたす

ここたで曞いおきた3぀のプロゞェクトは、知識や圹割の「重ね合わせ」でした。でも、重ね合わせられるのは、知識や圹割だけではありたせん。

いた、AIのおかげで「䜜れない」の壁が、静かに消えたした。
日本語で話しかけるだけで、コヌドの曞けない私のような人間でも、動くものが数分でできる。ため息を持぀本人が、そのたたプロトタむプたで持っおいける時代です。するず、次に起きるのは「埋もれる」こず。せっかくの良いものが、その他倧勢の䞭に沈んでしたう。だから私は、医療にかかわる人たちのプロダクトを䞀枚に"重ね合わせる"ペヌゞ――「医垫のチラシ」を、次の段階ぞ動かし始めたした。

これも、医垫でなくおもかたいたせん。薬剀垫さんも、芖胜蚓緎士さんも、産業保健の方も、ヘルスケアに挑む方も。医療の珟堎のため息を知っおいる――それだけが、たった䞀぀の入堎刞です。もしあなたにも「あればいいのに」があるなら、あるいはもう䜕か䜜っおいるなら、どうか「医垫のチラシ」にも、そっず持ち寄っおください。あなたの䞀枚が、たた誰かの「重ね合わせ」の起点になりたす。

・医垫のチラシなぜいた、医療者のプロダクトを䞀枚に重ねるのか ― 䞉぀の理由



半島の䌚ずいう、静かで、あたたかい䌚に、心から感謝を蟌めお。

半島から、䞀緒に。むりなく・安心しお・少しず぀。



今日はここたで



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