【祖父の形見】『(永岡書店)ことわざ小辞典』と振り返ってみるわたしの人生 part.13
前回のことわざ
「諦めは心の養生」
悪縁契り深し
意味:
好ましくない縁にかぎって、
その結びつきは深く、関係を断とうとしても
断ち切れないものである。
(特に男女の道ならぬ関係は、いったん心をうばわれると、
離れようとしても、なかなか離れられない。)
好ましくない縁というものは、
いわゆる
道徳的観点や人道的観点から反れたものという言い換えもできますね。
よく耳にする簡単な言葉で言えば
暴力、不倫、隷属、支配、依存などなど。
一般的にはいずれにおいても良い印象はないと思う人が多いでしょう。
しかし、
道徳的・倫理的・人道的観点から外れた人も
これだけ地球上に人間がいれば少なからずいるわけで、
悪縁を作る加害者にあたる人は大抵無自覚か本能でやっていることが多く、
緒問題の解決を難化させているものだと思われます。
そのために司法や刑罰、
もっと簡素で良いなら話し合いというものがあるわけですが、
果たして更生できるかどうかは
最早その人次第としか言いようがありません。
人間の真の本性とは分からないものです。
真面目で誠実な人間であっても、
自分を好いてくれる人が現れれば、
「自分がこれだけ尽くしているのだから何をしても良い」
と勘違いしてしまう人もいます。
そんな隠された加虐性を目の当たりにしても、
過ごした時間や本性を知る前の相手のことを知っていれば知っているほど
心理的にも別れるのは困難になります。
ましてや、
例えばそれが自分にとって身近な職場の同僚であったり、
自分が重役を任されていたりして、
プライベート以外の部分に支障が出るのならなおさらですね。
そこまで来れば裁量は当事者を除いた
第三者による介入によって無理やり離れることはできますが、
個人間だけで解決しようとすると
最悪流血沙汰にまで発展しかねないでしょう。
それほどまでに、
悪縁を感じたのなら早期に別れるのが最善手でありますが、
それを察知できるかは人それぞれなので、
運命の必然として受け取るしかないのかもしれません。
業は輪廻を描く。
それは、誰もが生まれる前から、
意識する前から仕組まれていることです。
当代を生きる自身において知る由もない縁が過去から回り回ってきて、
不運にも自分の番で当たることもあります。
前世とか、そういうものではありません。
それを哀れむことは、
かつて自分(の一族や血筋)が加害者であったがためであり、
我が身を憂うのは、
残酷ですが、
お門違いというケースもあります。
人間の性格は家庭環境や果ては遺伝までかかわってくるわけで、
悪縁を作りやすい例でいえば、
優しい人間、その中でも
受容力の高い種類の人間にはなるでしょうね。
誰でも受け入れてくれるからこそ
良い人も悪い人も入ってきます。
そして受容力の高い優しい人間は
決まって他者を惹きつける魅力があって、
その点においては良い人も悪い人も共通していると思います。
いわゆるカリスマ性というやつです。
なればこそ、
悪縁を跳ねのけるほどの強い魅力のある人間は
揺るがない信念を持ち、
自分の言動に自信を持っていることが多いです。
そしてそれもまた、善人も悪人も同様なのです。
確固たる自分軸を持ち、
付け入る隙さえ見せないことが、
(予備軍を含めた)加害者からの護身法となるでしょうね。
ただし忘れてはならないのは
自身もいつの間にか加害者にもなり得るということ。
人を惹きつけ、人を従えるということは
それだけの縁も一身に抱えることになります。
そのために本当に信頼できる人でも良し、
今の時代ならAIを頼るも良し、
相談役がいれば心労もいくらかは緩和できることでしょう。
その際にも縁はできるので、
できれば少人数がベストといったところでしょうか。
最後に、今回は人間関係における悪縁に
主に焦点を当ててきましたが、
悪縁は何も人間関係だけではありません。
『今を生きる我々を苦しめているものこそ悪縁』
例えば人類史には
「悪い因習」
とも呼ばれるものが探せばいくつも出てきます。
そして現在の人間を苦しめているものを断ち切ることができるのも
今を生きる我々だけなのです。
未来を生きる人間に渡したくない悪縁があるのなら、
取り返しがつかなくなる前に
我々が取り除いていく必要があります。
それが何なのか、
思い当たることは多すぎてわたしだけでは
挙げ切ることは困難ですが、
一人一人が意識して行動に移し、
美しい世界を次の世代に渡す努力はしていかなければならないと思います。
外国勢力が世界各地へ渡来する前は
そんな努力も必要なかったのですが、
その因果の中に悪縁がある以上は
断たなければならない段階まで来てると思います。
いかがでしたでしょうか?
今回は人間関係における悪縁と
因習における悪縁についての私見を述べさせて頂きました。
若干『星風紀行』にも入れる話題とも被りましたので、
いつものことわざシリーズよりもメッセージ性が強くなりましたこと、
ご容赦ください。
『星風紀行』といえば、
サムネイルの真ん中のメッセージが
時々ワイルド(?)になっているのは、
『星風紀行』プロローグに登場するウラ・ゼノンや
本編未登場のとあるキャラをイメージしていたりします。
明日はどうしますかね。
このことわざの深堀りをしてみたい気もしますが、
まあ後で決めます。
今回もわたしの記事が少しでも読者様の人生のお役に立てたら幸いです。
貴重なお時間を割いてご拝読して頂き、心から感謝を申し上げます。
次回
