#1601 雑誌論45|コマネチ!~ビートたけし全記録~
本日紹介するのは雑誌・・・と言うとちょっと違うのですが、1998年に刊行された北野武が編集長を務めた「コマネチ!」という本を紹介しましょう。
北野映画のファンとしては読んでおきたい一冊ですね。
「コマネチ!」とは?

「コマネチ!」は、1997年にヴェネツィア国際映画祭で『HANA-BI』が金獅子賞を受賞し、世界的な映画監督となった北野武(ビートたけし)の軌跡を総括するために企画されたムック(Magazine+Book)で、1998年2月(『別冊新潮45 Vol.1』)に刊行されました。
前述の通り、HANA-BIがヴェネツィア国際映画祭で最高賞・金獅子賞を受賞したことで、北野武は世界的な映画監督として評価されましたが、その一方、日本では長らく「毒舌芸人」「バラエティのたけし」というイメージが強かったため、
「世界が認めた映画監督・北野武」と「国民的コメディアン・ビートたけし」の両面を一冊で記録しよう
という意図で本書が企画されたとされており、僕はこの本をリアルタイムでは買って読んでないのですが、北野武にハマった15年前くらいから買ったと記憶しています。
「コマネチ!」の主な内容

とにかくかなりバラエティに富んだコンテンツとなっております。
1. コマネチとは?

このたけしの持ちギャグの「コマネチ」は、元々はルーマニアの体操選手のナディア・コマネチのレオタードから派生したギャグなんですね。
ナディアもこんな極東の島国でネタにされて、ビックリしたでしょうね笑
2. たけしのリリック

冒頭で軍団やさんま、清原など、たけしの思い入れのある人達について語っていますが、同列にヤクザについても語っており、「本当にヤクザが好きなんだな」と思わせてくれます笑
3. 最低すぎる相撲のパロディの番付表

これ本当に酷いですよ笑
ナニワ金融道の青木先生のセンスであったり、カバチタレの東風先生のセンスに通じる世界線を感じます笑
「琴梅毒」「大淋病」「鬼頭大」「勃起山」とか・・・笑
4. 天才とバカの間(松本人志+ビートたけし)

この時期の松ちゃんは「遺書」をリリースして、TVでは「ごっつええ感じ」「ガキの使い」「HEY!HEY!HEY!」などをリリースした時期で、キレキレだった時期ですね。僕もこの時期の松ちゃんは大好きでした。
そんな天才と天才のトークが面白くない訳がなく、過去の苦労話とか、ネタの作り方とか、漫才についてや笑いについてをかなり深く語っています。
そんな中で「井出らっきょが70歳のばあさんとやった」みたいな話で流れ弾が当たったりしてます笑
5. おいらの好きなもの

やっぱこうして見ると、かなり芸術的思考の高さが伺えます。
黒澤明の「七人の侍」1本のみをフェイバリットの映画に挙げる辺り、センスを感じますね。
6. HANA-BI 名所図絵

この本は前述の通りでHANA-BIをかなりパワープッシュしているんですが、かなり色々な地方でロケをしているんですね。
その辺の舞台裏などを見れるのが楽しかったりします。
HANA-BIを久しぶりに見たくなりますね。
7. たけしの絵画コレクション

そしてHANA-BIの作中で、歩けなくなった大杉漣がひたすら絵を描くシーンがあるんですが、その絵をたけしが描いたのも有名です。
そんなたけしの書いた絵を紹介しておりますが、とにかくセンスが爆発しています。
8. おいらの自分史

かなり細かくたけしの経歴に対しての年表を紹介しています。
「そんなことがあったのか」とかが垣間見えて楽しいですね。
そんな感じで一部のみの紹介でしたが、それ以外にも「キッズ・リターン」の続編だったり、あとはガナルカナル・タカが学ラン着て、井出らっきょがセーラー服を着て都内の観光名所で写真を撮る、という最高にどうでもいいコンテンツとかもあったりします笑
まとめ
そんな感じで『コマネチ!』は、単なるタレント本ではなく、ビートたけしという稀有な才能を「芸人」「映画監督」「作家」という複数の視点から記録したドキュメントです。
特に1997年の『HANA-BI』金獅子賞受賞直後という、日本での評価が大きく転換した時期を反映した内容となっており、北野武の歩みを知るうえで現在でも資料価値の高い一冊として知られていますので、たけしファンは是非読んでおきたい一冊ですね。
で、今回調べていて、「コマネチⅡ」も出ている事を知ったので、こちらも読みたいと思いましたので探してみたいと思います。

