「同じ語彙問題なのに、なぜか手応えがちがう——英検準1級とTOEICで気づいたこと」
英検準1級の勉強をしていると、ふとTOEICのときのことを
思い出す瞬間があります。
「あれ、同じ語彙問題のはずなのに、なんか感触がちがうな」と。
その正体が、最近ようやくわかった気がしました。
TOEICのPart5で出てくる語彙問題は、こんな感じです。
The manager asked the team to ( ) that all documents were submitted before the deadline.
(A) ensure
(B) confirm
(C) verify
(D) check
「確認する」系の動詞が4つ並んでいます。
意味だけ見るとどれも似ている。
正解は (A) ensure です。
なぜかというと、ensure は ensure that〜(〜であることを確実にする)というかたちでセットで使う単語だからです。
他の選択肢も「確認する」という意味は持っていますが、この文脈では ensure that のコロケーションが自然です。
つまり、単語の意味を知っているだけでは足りない。
その単語が何と組み合わさって使われるかまで知っていないと、
正解を選べない問題です。
一方、英検準1級の大問1はこんな感じです。
The new safety regulations are designed to ( ) that all workers are protected from potential hazards in the workplace.
(A) endure
(B) enclose
(C) ensure
(D) engulf
今度は選択肢を見ると、どれも en〜 で始まっています。ぱっと見では似ているように見える。
でもよく見ると意味はそれぞれちがいます。
endure(耐える)、enclose(囲む・同封する)、engulf(飲み込む)
——正解の ensure(確実にする)とは意味が全然ちがう。
スペルの見た目で混乱を誘いながら、問うているのはシンプルに
ensureの意味を知っているかどうかです。
コロケーションは関係ありません。

同じ ensure が正解でも、問われていることがまったくちがう。
並べてみるとこうなります。
TOEIC・Part5 → 意味が似た単語の中から、文脈に合う「組み合わせ」を選ぶ
英検準1級・大問1 → スペルが似た単語の中から、文脈に合う「意味」を選ぶ
ただ、ひとつ気づいたことがあります。
英検準1級の大問1でも、ensure that〜 というコロケーションを知っていれば、さらに強くなれます。たとえば engulf の意味がわからなくて迷ったとき、「ensure は that節と一緒に使う」という知識があれば、消去法ではなく確信で選べる。
つまり、英検には「意味」、TOEICには「コロケーション」と完全に切り分けるよりも、両方知っていることが理想なんだと思います。英検メインで勉強していても、コロケーションまで意識して覚えておくと、いざというときの武器になる。そんなことを感じました。
みなさんはどうでしょう?英検とTOEIC、両方経験された方は、この「問われ方のちがい」を感じたことはありますか?
